こんにちは。
北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピー®という心理療法で「あなたが本当に望む自分に戻る」お手伝いをしています。

北九州は積雪はありませんが、ニュースでは連日寒波の影響が報じられていますね。

 

 

今日のテーマ「誰が一番好き?」にイラッとするです。

二人以上の子どもを持つ方は、きっと子供に言われたことがあるでしょう。

「兄ちゃん(姉弟妹だれでも)はいいよね~。」

「○ちゃんだけずるい。」

「誰のことが一番好き?」(一人っ子なら「私のこと好き?」)

 

このセリフに、ドキッとしたり、イラッとしたりして

うまく言えないとか、怒ってしまうので困っているという人がいます。

 

 悩んでいる人にとって大変なこだわり

悩みは、悩んでいる人にとって、大変なこだわりなわけで、

それに悩んでない人が、「そんなこと気にしなければいい」とか

「適当にやり過ごしておけばいいのよ」なんてアドバイスしたところで、

何の助けにもならない。

 

子どもは(子どもの時に安心できなかった大人もね)、

自分が一番でいたいし、人のことは、良さそうに見えるもの。

不安を感じているときには、特にそうだと思う。

だから、確認したい。安心したい。

 

 

 

子どものそういう気持ちをわかった上で、私は思っている。

。。。。。。。。。
自分の軸がしっかりしていて、根っこに、この子が大切、大好き、という気持ちがあれば、

人は、ひとりひとり違うのだから、それぞれに合わせた対応をしてもいい。

つまり、お兄ちゃん特典、弟特典、あなたの特典があってもいい。

それをその通りに「お母さんの考えで、あなたに合った対応をしている」と伝えればいい。

しっかり「あなたが大切」ということを伝えてあげればいい。

不安で言っているのなら、安心させてあげるのがいい。

 

 

だから、一人の時に言ってきたなら、「あなたが一番!」と言っても

「あなたのこんなところが大好き」と言っても

「お兄ちゃんはお兄ちゃん、あなたはあなたでしょ!」言ってもいい。

多少の“盛り“も、”自分ルール“も、笑顔とギューッとがあれば、いいんじゃない?
。。。。。。。。。

 

と、私は、思っているけれど、

これも、頭ではわかるけど、できないという人には、役に立たない。

 

 

 Aさんの場合

子どもの言動にイライラすることが多いけれど、

特に「私のこと好き?」「どのくらい好き?」としつこく聞いてくると「うるさい!」と思ってしまう。

「ウソやごまかしはいけない。ちゃんと伝えないといけない。

そもそも、こんなにいろいろやってあげてるのに、どうしてそんなことを訊くのかわからない!」

だから、Aさんは、「どう答えたらいい?」とドキドキしながら、

「なんで?!」ってイライラしてしまう。

本当は、もっと優しく接したいのにできない、と困っているというのです。

Aさんは、弟と2人きょうだい。

お母さんは、いつもおいしい料理や、服を手作りしてくれたし、

「自分も弟もどっちも大切」と言われていたが、

弟の方が、特別扱い(長男だから、年下だから)が多かったので、

悔しくて悲しかったし、お母さんの言うことは信じられないという思いが強い。

お姉ちゃんとして、きちんとしないといけなかった、ガマンしないといけなかった。

弟がいて、抱っこしてもらうとか、甘えることができなかった。

 

 不安定な愛着

Aさんのお話を聞いていくと、だんだんとわかってきました。

愛情や情緒的かかわりが少なくて、Aさんとお母さんの間に、安定した絆(愛着)が築かれていない。

自分を大切にしてもらっていないこと、平等に扱ってもらえなかったことや、

自分だけきちんとしなければいけなかったことなどに

本当は怒りや怖さや悲しみを感じていた。

 

 

お母さんとの間に安定した愛着を築けなかったAさんは、子どもとの間にも、
安定した愛着が築かれていなかった。
(親⇔自分、自分⇔子ども、という風に不安定な愛着が連鎖している)

Aさん自身が感じないように抑えていた怒りや悲しみが、心の傷となっている。

キチンとすることで、自己重要感の低さや、無価値感、罪悪感を感じないようにしている。

そして、どうせ誰も私のことをわかってくれない、

こんな私なんてダメだ、と孤独感や罪悪感を強めている。

→イライラにつながっている

 

 

Aさんの悩みの解決は、「どう答えたらいいのか?」とか、「イライラを抑える方法」を知ることではないのです。

それを教えたところで、初めに書いたように、何にも役に立たないアドバイスとなってしまうでしょう。

 

 

自分と向き合って心の傷を癒し、自分自身の不安定な愛着を築き直すことで、

今後の子育てのあれこれに、いちいちつまずいたり、不安になったり、イライラしたりせずに、楽に向き合えるようになるでしょう。

 

 

 

子育てをしている人は、実はすごくラッキーなのです!

安定した愛着は、相手と応答性のある愛情や情緒的なかかわりを持ちながら、お世話をすることでどんどん深まっていきます。

つまり、それは『子育て』そのものと言えるので、子どもを育てることで、自分を育てる(愛着を築き直す)ことができるのですから!

 

Aさんは、少しずつ自分と向き合うことを始めました。

このように、心理セラピーセッションでは、クライアントの問題の解決のために、根本の問題を丁寧に扱っていきます。

 

 

では、また~。(*^_^*)


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