こんにちは。
北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピー®という心理療法で「あなたが本当に望む自分に戻る」お手伝いをしています。
【秋】と言えば、その一つが『文化の秋』ですね。
今日、明後日と小・中学校の子どもたちの文化学習発表会があるので、どちらも見に行く予定です。
お母さんのために…
幼い女の子がいます。
お母さんは、毎日忙しく、疲れています。
よくイライラしているし、愚痴や文句も言います。
女の子は思います。
「お母さんは、大変そうだ。かわいそうだ。
私が、機嫌を直してあげなくちゃ。
私が、いい子にしていなくちゃ。
私が、愚痴を聞いてあげなくちゃ。」
少しでも、お母さんのイライラが収まるように、機嫌を取ったり、
怒りが通り過ぎるのを、じっと待ったり、
お母さんを困らせないように、いい子にして、
訳の分からない話も、聞いてあげる。
そうして、周りに気配りのできる、優しい、いい子に育ちました。
しかし、大人になり、度々困ったことが起こります。
いつも起こる困りごと
職場で、機嫌が悪い人や、力関係が上の人がいると
同僚は「放っておけばいい」というが、
どうしても気になったり、場の雰囲気が悪いことに耐えられず、近づき声をかける。
「自分が何か悪いことをしたのかも?」とビクビク、オドオドしてしまう。
↓結果、目立ってしまう
♦いつも、自分だけが、八つ当たりをされたり、攻撃対象になってしまう。
はっきり「No」ということができない。
自分が助けてあげなくちゃ!と思っている。
自分が我慢すれば、丸く収まると思っている。
自分がしたいことや、欲しいものがよくわからない。
↓
♦友達に相談されることが多く、気分が滅入ることがよくある。
♦頼まれごとが多く、いつも、損な役回りをしている。
人を支える役割
困りごとをまとまると、
彼女は、職場でも、友人でも、恋人でも、いろいろな人間関係において、対等な関係が築けないのです。
いつも、人を支える役割をしてしまう。
≪お母さんのために≫が、いつの間にか≪人のために≫になっていたのです。
なぜなら、自分のこと(欲求・感情・感覚・思考など)は、ギュッと押し込めて、他人のためにできることを探すのが、クセだから。
幼いころから、そうしてきたから。
そうしていれば、お母さんにほめてもらえて、自分の存在が認めてもらえたから。
そうしていれば、家の中に居場所があったから。
そうやって、お母さんを支えることが、自分の役割だったから。
愛してもらうこと、認めてもらうこと、居場所があることは、幼い子供が生きるためには必要。
これがなかったら、生きていけない。それは、怖いし、悲しい。
感覚は残り続ける
幼いころの親子関係で感じていた感覚や感情は、大人になってもそのまま持ち続けやすいもの。
でも、『生きていけない恐怖』や『悲しみ』の感覚や感情は、感じたくないものですよね。
つまり、持ち続けている『生きていけない恐怖』や『悲しみ』を、感じないようにするための行動を、自動的(無意識)に選択するのです。
大人の彼女の思考では、「放っておけばいい」「堂々としていればいい」「かかわらなければいい」「相談に乗らなければいい」「自分を大切にすればいい」と思うのだけど、
そうすると、何だかイヤな気持ちがしたり、落ち着かなくなる。=(『生きていけない恐怖』を無意識に感じている状態)
だから、いつも周りに気を配り、自分を責めたり、人のために行動してしまう。=(『生きていけない恐怖』を感じないように行動する)
自分のことは、ギュッと押し込めていたので、「自分を中心にする」や「自分を大切にする」という感覚がわからないということもあるでしょう。
『わかっているけど、やってしまう。』『わかっているけど、できない。』が起こるのは、こんな風に思考と感覚にズレがあるから。
または、経験したことがないので、そもそも「やり方」「求め方」「安心や安全の感覚」「あり方」がわからないから。
だから、リトリーブサイコセラピーの心理セラピーセッションでは、感覚や感情を扱うことを大切にしているのです。
そして、愛着や安心・安全の感覚も大切にしています。
大人の彼女は、「今の状況はイヤだ」「自分は変わるんだ」と決意し、じっくりと自分と向き合うことができるはずです。
そういう彼女を、私は、しっかりと見守っていきます。
では、また~。
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11月3日(祝) 大阪にて
テーマ「人間関係のストレスを解決するには?」