「息子が恋人なの」
「息子とデートを楽しみました」
「息子に彼女ができたらどうしよう?!」

笑顔で語り、彼女ができた時や巣立っていく時のことを心配する母親。

あなたの周りにもいるかもしれませんね。
あなたは、この親子をどう感じますか?
仲が良くて、うらやましい
ほほえましいわ
と思うかもしれません。

しかし、母親が、息子をまるで恋人であるかのように扱うのは
実は、【支配】という関係が隠されている場合があります。

(今回は、息子と母親をテーマにしていますが、
子どもが娘で「娘が友達♡」も、親が父親の場合も根本は同じです)

【支配】というつながり

こんにちは。
福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、絡み合った心の糸を解きほぐし、
本当に自分が望む問題解決へのお手伝いをしています。

母親は、子どもへの愛情というふりをしながら、
また、自分が弱いものであるかのように振る舞いながら、
実は、巧みに子どもを自分が思うように支配・コントロールしています。
そうすることで、自分の不安や恐怖やさみしさを
感じないで済むようにしてます。
母親は無意識でやっていることですが、無意識なだけに、解決されないままに放置されてしまうことが多く、やっかいでもあります。

子どもは、母親を喜ばせ・安心させることで
自分が安心して居られるポジションを得ています。
そして、母親にとって無くてはならない存在になるという意味で
母親を支配しているのです。

互いが愛情という名目で、頼りつつ、互いに支配している関係です。

支配でつながる関係は、本当に望む関係でしょうか?
このままの関係を続けることは、母親、子ども、どちらにとっても
苦しくないですか。

このような親子のかかわりをしてしまうのは、
母親自身が問題を抱えているからです。

母親が、自分の問題を解決することで、
子どもとしっかりと、あたたかな絆を築くことができます。

子どもに子どもであることを許さない

子どもに好意・愛情を持って、一緒に、出掛けたり、買い物したり、食事をしたり、話をしたり、触れあったりする。
それは、ほほえましい、通常の親子関係ですね。

しかし、恋人という立場は、子どもでは成り立ちません。

子どもは、小さく、弱く、守られ大切にされるはずの立ち位置が、
一方的に、勝手に、母親と同等の位置に引き上げられています。

愚痴や相談を聞いてもらったりするなら、
もはや夫の役割まで負わせているようなものです。

小さな子どもは、
お母さんに喜んでもらいたい、
お母さんを助けたい
お母さんのそばで安心して居たい
と思うものです。

もし、子どもが「イヤだ」と思って、そう表現しても、
お母さんが怒ったり、さみしそうな顔をすれば
「イヤだと言ってはいけない」と学ぶでしょう。

子どもは、安定した大人に成長するためには、
子どもの時に、周りの人から、
子どもとしてしっかりかかわってもらうことが
必要
なのですが、
「息子が恋人♡」と思っている母親は、
子どもが子どもであることを許さず、大人として扱っているのです。
(母親にはその意識が無くても、子どもはそう受け取ります)

さらに、男の子は、ヒーローやナイト(騎士)になりたい願望や
ならなければいけないという世間の風があるので
より一層母親を喜ばせる立ち位置で頑張りがちです。

成長することを止める

「息子が恋人♡」と思っている母親は、
子どもが子どもでいることを許さない一方で…

時々、または事あるごとに、
寂しそうに…悲しそうに…嬉しそうに… 脅すように…
子どもに言います。

「いつまで、お母さんと一緒に出掛けてくれるのかしら」
「あなたがいなくなったらさみしい」
「いつまでも黙ってお母さんの話を聞いてね」
「彼女の方が大事なの?」
「あなたは、いつまでもダメな子ね~」
「あなたのことはお母さんが一番わかっているのよ」
「あなたは、ずっとお母さんの味方よね」

つまり「子どもが成長していくことを喜んでいない」のです。

二重の鎖

母親は、笑顔や寂しそうな顔を使い分けながら
『お母さんのために、子どもであってはいけないよ
でも、大人になってもいけないよ』

という呪いをかけているようなものです。

子どもは、母親の二枚舌な言動によって
①私は、子どもであってはいけない
②私は、大人になってはいけない
お母さんのための相反する二つの鎖によって二重に縛られ、
自分のために生きることをあきらめていきます。

自分のために生きることをあきらめた苦しさや重さは、
次に書いたような問題を抱えることに現れます。

※大人になった息子は…
・自立できない、親から離れられない
・自分のための人生を歩めない

・責任あるポジションに就けない
・チャレンジすることができない
・人のためには頑張れるが、自分のために頑張れない
・人とのかかわり方がわからない
・見捨てられる不安感がある
・子どもが苦手
・感情のコントロールや表現が苦手


このように、子どもは成長するにつれて、
自立、仕事、恋愛など、様々な場面で
我慢や恐怖や生きづらさを感じることになります。

母親の方は、いつまでも子どもを頼り、子どもを構い続けます。

・子どもが引きこもりになり、母親が面倒を見続ける
・子どもが巣立った後、うつになってしまう母親
・がむしゃらに頑張り続けることがやめられず疲れ切ってしまう子ども
ということもよくあります。

母親の問題を解決する

子どもに呪いをかける母親に多く見られるパターンがあります。

それは…

夫婦関係が良くない

ことです。

ケンカや暴力のある無しにかかわりません。

目と目を見て、たくさん話をしているかや、
お互いを頼りにしているか
信頼関係、距離感、雰囲気などが大切です。

夫が話を聞いてくれない
夫は忙しい
夫は頼りにならない
夫は怖い

このように感じていると
本来、夫婦で向かい合うはずの様々なことが解消されません。
貯まった不満や不安は、子どもを自分の思うようにすることで
解消しようとしてしまいます。

そして、夫と向き合うことができないところに
本当は自分の問題が隠されています。

・自分の気持ちを素直に伝えられない
 (怒りや涙と一緒になってしまう)
・責任を取ることを避ける
・自分が我慢しなければいけないと思っている
・建設的な話し合いができない
 (考えようとすると頭が真っ白になる)
・人とのいい距離感やかかわり方がわからない
・見捨てられる不安感がある

これまで、意識したことが無かったかもしれませんが、
実は、たくさんの生きづらさや苦しさを抱えていたのではないですか?
それを乗り切るために、さらに我慢や頑張りを続けることが
クセになっているのかもしれませんね。


これらの問題は、 ”大人になった息子は…”に書いた問題 と
似ていると、気づきませんか?

自分が持っている問題は、人や物事に対する考え方や感じ方、
反応や行動にあらわれるので、
密接にかかわる子どもに、そのまま引き継がれてしまいます。

自分も親から問題を引き継いでいるのかもしれません。

これまでは無意識であったとしても、自分が気づき、
問題を解決していくことで、この代々の引き継ぎを断つことができます。
そうすると、自分の人生を歩むことがでしるようになり、子どもにかけた呪いを解くことにもなります。

これからのためにできること

今、自分が子どもにこのように振る舞っているのならば、

母親(あなた)が、自分の持っている生きづらさや問題に気づき、
それを解決し、あなた自身が変わることが
あなたにとって、一番安心で安定した人生を歩むことになります。

その結果、子どもも
安心で安定した自分の人生を歩むことになります。

これまでずっと、その生き方をしていたのですから
自分では、自分の問題が何なのかわからないのは、
誰にでもあることです。

私も、最初は自分の問題など気づきもせず、
「子どもとの関係をどうにかよくしたい」と思っただけでした。


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なぜだか生きづらい
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ということがきっかけでも、大丈夫です。

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 24日(金) 10:00~ 、13:00~

6月16日(日)10:00~ 、13:00~ 大阪

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関連記事⇒「いい人」をやめることができないのはどうしてなのか

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