こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

 

5月になりましたね。
ゴールデンウィーク、いつもなら帰省ラッシュのニュースが見られるところですが、今年は、リモート帰省が呼びかけられていますね。
安全第一ですから、みんなお家で過ごしましょうね。

さて、このようなStayhome(おうちにいよう)が続く状態で、
「家族みんながずっと家にいることが苦痛だ」
「今まで一人の時間があったのに、無くなって息苦しい」
「何かしようとしても子どもに邪魔されてイライラする」

そんな声が聞こえてきます。

苦痛、イライラ、怒り…
毎日落ち着かない…、怒った後に罪悪感が…

テレワーク、休業、休校など、きっと誰もが、急に変わった環境に戸惑い不安や不満を感じることでしょう。

ですが、毎日、家族みんなが家に居るというだけ、家族が近寄るだけで
=自分の場所や時間を奪われたと思う
=自分一人の場所や時間無くて息苦しい
=不安や気持ち悪さを感じる
=逆に孤独を感じる
=罪悪感を感じる
など
苦痛、イライラ、怒り、孤独感、落ち着かない…

こんな感覚があるなら、
家族と穏やかに安心してつながる絆という
生まれて最初に築くはずの親との安定した愛着の絆が築けていないのかもしれません。

子どもが自分の邪魔をしないように怒って従わせても…
自分だけのスペースを確保しても…
家族を無視しても…
あなたの苦痛やイライラ、孤独感は、解消せず、なにも解決へはつながりません。

 

・家族が一緒にいて落ち着く
・近くにいてもいいし離れていてもいい
・自分を大切にすることは家族をないがしろにすることじゃない
そんな風に、家族と自分が、自然体で穏やかに緩やかに、根っこではしっかりとつながることができたら、楽だし、うれしい、心地良いと思いませんか?

 

愛着の問題とは何なのか?解決できるのか?解決するにはどうしたらいいのか?についてお話しします。

家族のつながりを感じられない絆の問題

自粛が求められている、自分が思うように行動できない、一日中家族が一緒にいることで、今まで隠れていた様々な心に関わる問題が目に見えるようにあぶり出されていると感じます。
(ギャンブル依存、他責ばかりする、自分勝手な行動、誰かを攻撃する、などなど)

今日のテーマ[家族とのつながり]もその一つだと思います。

 

例えば、家の中で
家事や仕事をしているあなたに、子どもが近づいたとき
「邪魔をしないで」「またか」「気持ち悪い」という思いが真っ先に浮んで、イヤな顔や怒った顔をしてしまう、実際に厳しく怒ってしまう、ということはありませんか?

自分のペース、予定、時間、空間などに入ってこられたり、乱されることが、たまらなく嫌で苦痛を感じることに結びついている。

結果として、邪魔になったとしても、
子どもは、本当に邪魔をしたくて邪魔をしに来たのでしょうか?

何をしているのか気になった
自分が不安や孤独を感じたから構って欲しかった
自分の興味あるものを一緒に楽しんで欲しかった
ただ、一緒に居たかった

かもしれません。

かもしれないというより、子どもが親を求めるのというのは、そういうことで、実はそれが当然の欲求なのです。

親に:自分と関わって欲しい、自分を受け止めて欲しい、自分に興味を持って欲しい、、、

親とつながりたい

でも、つながれない

 

嫌な顔、怒った顔で、自然な欲求が拒否され、伸ばした手が払いのけられ、怒られ、視線を合わせてもらえず、はぐらかされ、ドアが閉められ、、、

子どもにとって、そんな親の関わり方は、どんなに悲しい・さみしい・怖い・苦しい・辛いことか、想像できるでしょうか?

きっと、あなたは小さいとき、同じような思いを繰り返し経験してきたでしょう。

それを、心の傷(トラウマ)と呼びます。
[大きなショックな出来事によって負うものだけが心の傷になるのではありません。
日々の中で、いろいろな場面で繰り返されるものも、幾重にも複雑に重なり合う心の傷(複雑性トラウマ)となるのです。]

 

親が幼い子どもの要求に適切に応えて関わることで、子どもは安心して人を頼ってつながる感覚を覚えます。

安心を感じる関わりを繰り返すことで、親子の安定した愛着の絆(人とつながる能力)が形成されます。

しかし、様々な理由で、安定した親の関わりが得られない場合は、不安定な愛着形成となるのです。

 

不安定な愛着形成は、様々な生きづらさにつながります。

人と安定して関わることができない
子育てに困難を感じやすい
喜びや幸福感を感じにくい
生きることに不安や絶望を感じやすい
人間関係に問題を抱えやすい
依存症になりやすい
心身の病気にかかりやすい
ひきこもりやすい などなど

 

精神科医で、数多くの愛着に関する研究や本を執筆されている岡田尊司先生は、不安定な愛着形成による愛着障害を『死に至る病』と呼ばれているほどです。
(詳しく知りたい方は、『死に至る病』岡田尊司:著 光文社新書 をお読みくださいね。)

 

不安定な愛着の人が抱える生きづらさや、人との不安定な関わりしかできないことや人と関われないことが、今の日本全体に広がる問題とも言われる「愛着の問題」です。

あぶり出された愛着の問題

私たちは、不安や生きづらさを感じていたくはありませんから、普段は、心の奥底に押し込んだり無視したり、別のもので誤魔化したりして生活しようとしてます。

しかし、今回の新型コロナウイルスの緊急事態宣言で、Stayhomeがすすめられ、家族と常に一緒に居ることで、自分の不安定な愛着の問題から、逃げられる時間も場所も無くなってしまいました。

つまり、
今までも、不安定な愛着で人とのつながりに問題を持っていたが、
仕事をしている間や子どもが学校に行っている間は、家族と関わらずにいられたから、そこで息抜きして、後は我慢や誤魔化しで何とかやってこられた。
世間体や近所の目を気にして、いい親でいられた。

今のいつも家に家族みんながいる状況に、逃げ場や誤魔化しができなくなって、不安定な愛着問題が、不満、不安、イライラとして噴出している。

・家族が、邪魔をしていなくても邪魔だと感じる
・誰とも関わりたくないと思ってしまう
・家族と居ても孤独を感じてしまう(仲間には入れない感覚)
・過剰に世話をやきたくなる(思うようにならずイライラする)
・家族と居るとなぜか責められているように感じる
・近寄られると恐怖を感じる

 

愛着問題は解決できる

たぶん、これまでも、家族との関わりにイラついたり、悩んできたでしょう。
いろいろと解決しようとしてきたのだろうとも思います。

しかし、それらは正体を見ない的外れなものだったり、家族を変えようとする試みだったのではないかな、と思うのです。
子どもを褒める・叱る、頼み方を変えてみる、気分転換の仕方を学ぶ、自分が夢中になるものを探す、何か不思議な力に頼る、などなど

 

愛着の問題は、解決できます。
不安定な愛着も安定に向かうことができます。

私自身も、そう実感している一人です。
家族との関わりも、人との関わりも、苦痛では無く、楽しいものに変わってきましたよ。

見つめるもの、向き合うものは【自分】です。

自分の中の、人を安心して頼りつながる感覚、自分の生き方の軸や土台、心の傷、、、

自分を正直に見つめるには、これまで抑えていたり無視していた心の中を見ることになるので、本当に安心して頼ることができる人と関わりを持つことが大切です。

自分一人でどうにかしなければいけないと自分を追い詰めたり、
相手が変われば自分が楽になるはずという幻想を追いかけないでくださいね。

どうしたらいいのかわからない、誰を頼ったらいいのかわからないときには、心理セラピーを頼っていただけたらと思います。

さて、あなたは
どんな感覚で、家族と一緒に居たいと思いますか?
家族とどんな風につながりたいですか?

落ち着くな~
ほっとするな~
温かい
安心する

そんな感覚で、家族と自分が、自然体で穏やかに緩やかに、根っこではしっかりとつながりたいと思いませんか?

 

では、また~。(*^_^*)