こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
緊急事態宣言でおうちにいる時間が長くなっていますね。
これまでにないことが続いているので、不安やイライラが大きくなっていませんか?
自分で思う以上に疲れも溜まっていることがありますので、適度にできる範囲でリラックスすることを心がけてくださいね。
引き続き、新型コロナウイルス(covid-19)の感染拡大予防に努めていきましょう。
さて、今日は、自信がなくて積極的になれないという、消極的生き方に悩む方に向けてお話しします。
『自信がないからできない』『何かができれば自信が持てるのに!』『あの資格を取ってから』と思って頑張ることは、自信が付いて消極的人生から脱して解決に向かうかに見えて、実は、ずっと消極的なまま、一向に積極的人生は送れないことになりかねませんよ。
消極的な生き方になってしまう本当の問題、そしてもっと楽に積極性を持つために本当に必要なものは何なのでしょう?
消極的な生き方になるのはどうして?
『やりたいことがある。でも、自信がないからやれない。』と現状に留まりながら、積極的に行動して成功する人をうらやんだり、妬んだりしてしまう。
自分にもっと自信があればいいのに!
自分だってやればできるのに。
もっと頑張らないといけない!
あの人は運がいいだけ。
そんな風に、的外れに人に敵意を向けたり、
消極的な自分を激励したり、ダメ出ししたりしていませんか?
自信を付けるために、勉強をする、資格を取る、練習をするなどしているかもしれませんね。
勉強することや資格を取るのが好きで目的だというならいいのですが、
何かのために勉強や資格取得を始めたのならば、時間やお金の浪費や、迷走するだけになることもあり得ます。
端から見れば、十分な学力や資格があるのに、
「まだまだ、自信がない…」
準備ばかり積んで、やりたいことへの直接の行動に移せないという人がいますよね。
もったいないことですね。
『自信がないからできない』
どうして、これをいつまでも繰り返しているのかというと、
本当は心の奥底で、自分の足を止めて消極的になるものを感じているからです。
それは
やってみて失敗したらどうしよう?という不安。
◯怒られる
〇どうせ誰も助けてくれない
〇一人でどうにかしなければいけない
〇自分はダメなんだ
→自分には生きる価値がない、という生きていけない恐怖
→怒られる恐怖
→一人になる、見捨てられる、という孤独の恐怖
『自信がないからやれない』という消極的生き方の本当の問題は、
常に自分の中に恐怖が張り付いた不安があることなのです。
不安や恐怖を感じなくて済む方法が、自信がないからという理由を付けて、行動しないことになっているのです。
だから、
いくら自信を付けようとしても、恐怖が足を止めるので、行動には移せないのですね。
自信を付けることが解決方法だとすること自体が、ズレているということです。
では、本当にこの問題を解決して、積極的な行動がとれるようになるためには、どうしたらいいのでしょう?
本当に必要なものは安全基地
本当に解決のために必要なことは、恐怖の正体を見つめて、恐怖を緩めることです。
そのカギとなるのが、安全基地の存在です。
私たちは、生まれてから何度も何度も
何か行動してうまくいかないことや失敗しても、また行動して…を重ねながら、できることを増やすことや、成長を楽しめるようになっていきます。
うまく行かなくて、失敗して、残念に思って、傷ついて、落ち込んだ時
泣いても、ふてくされても、怖がっても、悲しんでも
どうしたの?
大丈夫よ。
辛いのね。
と
親に聞いてもらったり、受け止めてもらったり、抱きしめてもらえれば、
何か不安を感じても大丈夫なんだ、と自分の存在を肯定される安心の感覚を持つことができます。
『自分は、いつだって支えてもらえる、助けてもらえる。
自分は、何かができてもできなくても、何も変わらない。大丈夫だ。』
言葉としてわかるものではない、温かさや安心という感覚です。
いつでも自分に温かく安定して受け止めてくれる存在
ネガティブなことがあっても頼ることができて癒される存在
このようないつでも心の拠り所とできる特別な存在を安全基地と言います。
そして、安全基地という存在との安定した関わりを重ねることで、
安定した愛着の絆が築かれます。
安全基地を持てなかったら
生まれた子どもは、親が安全基地となり、安定した愛着が築けると、その後の人生に生きづらさや問題を抱えにくく、安心して自由度が大きな生き方ができます。
・親が忙しかった
・親が虐待や面前DVをした
・親がとても大変そうだった
・親が不安定だった
・親が家族に無関心だった
そんな場合、親は子どもにとっての安全基地とはなりません。
安全基地を持てない子どもは、
常に不安やストレスにさらされることになります。
子どもにとっては、生死を分けるくらいに辛く怖いものですが、
それに、一人で耐えたり、対処しなければいけなくます。
これでは、新しいことや自分がやりたいことにチャレンジすることが怖くなるのも当然ですね。
自分を守るために、消極的になってしまうのです。
自分が望む生き方のために安全基地を築き直すこと
安全基地は、大人になってからも持つことはできますよ。
子どものように自然に、短い期間で築く…と言うわけにはいきませんが、できます!
その方法は、ほとんど同じなのです。
その人自身が安定していること
本人が安心して全てをさらけ出せる人
それをいつも変わらず落ち着いて受け止めてくれる人
頼ることができ甘えさせてくれるけど、甘やかすだけではない人
家族や友人、心理セラピストなど、
いつでも安心して頼ることができて、本人の成長を見守り後押ししてくれる人が、安全基地となるでしょう。
大人になって築き直すには、特定の一人でなくても、安心して関われる仲間達なども、いいと思います。
安全基地がなくて、いつも不安を感じていても、
消極的な自分が変わりたいとき
やりたいことにチャレンジしたいとき
積極的になりたいと思ったとき
自分の人生を自分で歩みたいとき
安全基地を持つことで、自分の存在を肯定される安心と安定の感覚を感じられるようになり
自分のための一歩が、楽に踏み出せるようになります。
そして、実際の行動を重ねることで、更にどっしりとした感覚が身につくでしょう。
自信の有無にかかわらず、「やってみよう」と素直に行動できることが、積極的な生き方なんですよね。
あなたの人生は、あなたによって動いていますよ。
では、また~。