こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
暑い!暑いよ~
一日に何度この言葉を言っていることでしょう。
朝から夜までずっと暑いですね。
このくらい平気とか、まだ大丈夫とか言ってないで、温度計チェックして!
体調維持のために、距離を取ることができればマスクを取る、クーラーなどの利用、水分・ミネラル補給など、適度にできることをやりましょう!
子どもが、心身が安定して健康に成長し、自立するには、両親からの程よい愛情やお世話による安定した愛着形成がとても重要です。
同じ関わり方をする必要はありませんよ。
父親(父性)と母親(母性)が果たす役割も違います。
子どもが幼いほど、母親の存在や役割が強調されますが、子どもにとっては父親と母親の安定した関わりが、バランス良くどちらも必要なのです。
いろいろなタイプの父親がいますが、今日は、子どものことよりも自分を大切にしたり優先したり、子どもに愛情をかけるよりも自分を愛して欲しがるような自己愛やジコチューな父親についてお話しします。
そして、自己愛な父親の影響を受けて機能不全家族の中で育って、生きづらさを感じている人が、どうしたらもっと楽になれるのかもお話ししますね。
子どもが安定して成長し自分の人生を生きるために必要なもの
私たちヒトは、子どもの誕生から自立(親離れ)までの子育て期間が長い動物ですね。
その全期間を通して、子どもが心身が安定して健康に成長して、自立した後も生きづらさを抱えずに自分の人生を生きるためには、子どもの成長に合わせた両親からの程よい愛情やお世話による安定した愛着形成がとても重要だと言われています。
子どもの愛着形成について話をするとき、母親との関係がクローズアップされますが、父親との関係もとても重要なものです。
子どもは、母親だけでなく、父親にも愛着するからです。
父親の存在感
父親の程よい関わりや安定した存在感は、子どもに安心感を与え、社会への適応力を高めます。
時に、厳しい壁となることで、子どもは万能感を適度に手放しながら、等身大の自分となることができます。
父親の喪失、不在などの場合でも、母親の中の父親像が安定していたり、母親が愛情を感じられていれば、子どもも、父親像への安心の感覚を覚えることができます。
父親の喪失や不在でも、母親(または周りの養育者)が適切に補うことができれば、子どもへの影響は最小限にとどまります。
(父親と母親が逆の場合も同じです)
子どもにとって、父親像への過度な理想化、同一化(同じように振る舞うこと)、恐怖心、嫌悪感、などは、母親への依存度の増加をもたらしたり、自己確立へ向かう自然な葛藤を妨げてしまい、心理的・社会的な自立を困難にします。
また、家族は、各人がそれぞれの機能(役割)を持ち、相互に影響を及ぼしあいながら、家族を維持しようとします(家族システム)。
だから、父親に不安定さ・不足・過剰があれば、無意識にそれを補う形や反応する形で母親に影響(母性の不安定、不足、過剰)がでます。
更に、子どもは、もっと敏感に両親や家族のバランスをとろうとして、子どもとしての機能(子どもらしさ)に歪みが出ます。
これが、不安定な愛着形成や、様々な生きづらさにつながる生き方のクセを持つことにつながるのです。
生きづらさを抱え相談に訪れるクライアントさんに、父親と自分の関係、または父親と他の家族との関係に不安定さが見られることがあります。
現在、様々な家族形態、各々の家族の事情があることは、わかった上で、
それでも
子どもが、健やかに育ち、自立して社会に出て行くには、産まれて最初に関わる『家族』という集団の中で、「父性」と「母性」の役割が安定して果たされ、それぞれの愛情や関わりがある方がいい、と言わざるを得ません。
(これまでの心理や発達の研究からも、私がセラピストとして関わったクライアントさん達からも)
※おすすめ文献
精神科医、作家の岡田尊司先生の著書『父という病』、『母という病』(ポプラ新書)は、愛着についてわかりやすく説明してあり、有名人や一般の方の事例もたくさん書いてあるのでおすすめです。
今回のブログでも参考にさせていただきました。
自己愛な父親とは
今回のテーマの自己愛な父親について書いてみましょう。
●子どもや家族よりも、自分の仕事・趣味・友達などを優先する父親
●子どもや家族と上手く関われなかったり、無関心な父親
●妻へのモラハラやDV、子どもへの虐待をする父親
●自分が機嫌良くいられるように周りの人をコントロールする父親
●プライドばかりが高く、人の評価を気にする父親
●ギャンブルやアルコールなどに依存する父親
幼児的万能感(自分はすごい!何でもできる感覚)を持って、
自分だけを大切にする
自分だけを大切にして欲しいと思う
自分を認めさせようとする
自分に服従させようとする
自分が傷つくことを怖れる
→ 自己愛タイプの父親です。
自己愛タイプの一例です、、、
★子どもは、お世話と愛情をかなり必要とする状態で産まれてきます。
ですが、自己愛夫は、それまで妻に面倒を見てもらい、一心に愛情を得られていたのに、子どもができた途端、妻は母親になり子どもにかかりきりという当然の状況に、自分は父親にならず、一番に見てもらえなくなった不満やイライラを募らせ、自分で消化することもできず、妻や子どもへ暴言・暴力として発散し、DVや虐待をする。
★家族と関わることが面倒だと感じて自分が巻き込まれることを嫌い、家庭のことは妻に任せ、自分は自分の価値を発揮できる仕事に夢中になる。
…など
自己愛な父親は、自分のことには夢中になるが家庭に関心が無い、夫婦仲が良くない(表面上よく見えても支配的振る舞いをする)、家族にとって存在自体が恐怖でしかない、など、家族にとってバランスが悪くなることを起こします。
そのアンバランスは、家族の中で様々に影響し合い、父親、母親、子ども、誰もが自分の機能(役割)を果たせない=自分を生きられない【機能不全家族】になります。
子どもはその家族の中で生き抜くために、無意識に様々に生きづらさにつながる問題を抱えます。
・感情や感覚の抑圧
・不安定な愛着形成
・母親の夫役(父親役)を努める
・母親を喜ばせる役割を務める
・父親の生き方をモデルとする
・無力感や罪悪感、自己否定を持つ など
自分の問題を解決するために
大人になった今、自分の人生を生きることに辛さや苦しさを感じて、解決を望むなら、
幼い頃から父親(母親)との間で問題があったという人も、父親(母親)だけでなく、母親(父親)との関わり、また、家族全体を見つめ直しことを通して、自分の心の傷や愛着問題などの根本の問題をじっくり扱うことをおすすめします。
そうすることで、自分本来の自分を取り戻すことにつながり、生きづらさが軽くなります。
自分が無意識に抱え込んだもの、生き方のクセなどは、自分でもわからないことが多いものです。
リトリーブサイコセラピーは、クライアントのこれからのために、一部分ではなく、全体(その人全体、家族全体)を見て、絡み合った根本の問題を扱います。
ぜひ、ご相談くださいね。
これからの自分の人生が、自分が望むものとなるように、できることがありますよ。
では、また~。