こんにちは。 【福岡・北九州】の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。 人が怖い/人付き合いが苦手/親子問題/共依存など人間関係の悩みを解決しています。

 

最近、悪質ホスト、ホストクラブの「売掛金トラブル」が
大きな問題となり、国会でも議論されていました。

 

規制や取り締まりの強化など
検討され始めてるけど、今すぐ!とはいかないみたいですね。

 

今日は

ホストにはまり、売掛金トラブルに遭う心理について
解決するために何が必要か?書いてみます。

心理的問題とは?

客側の女性は

自分の支払い能力を超えて
ホストやホストクラブにお金をつぎ込むから
トラブルになっていきますよね。

 

自分の支払い能力を超えても、途中で止められなくなる
きっかけは

お金と引き換えに、というか

お金は大したことじゃ無い!と感じるほどに

渇望していたものを得られる体験からです。

 

得たいものとは?

ホストクラブに行き
ホストに会えば

普段感じている
孤独感、退屈、欠乏感、自己否定、焦燥感などを忘れらて

「否定せずに、全て受け入れてくれる」
「大切に扱ってくれる」
「自分は特別だ」
「自分が彼を支えている」
「自分はこれだけのことができる(やってあげられる)」
「ここにいていいんだ」
「ひとりぼっちじゃない」

 安心が得られます。

 

 

ホストの側も

女性に求められたり、お金を使ってもらうことで

同じように承認、居場所、自己価値など

安心を得ています。

 

 

こうして
あっという間に

お互いがお互いの不安を安心に変える存在として
必要とし合う共依存関係が築かれています。

 

愛着の問題

このように

安心の居場所が無い

誰ともつながれない

誰にも認めてもらえない

誰にも愛してもらえない

自分には価値が無い

 

常に、不安やさみしさを敏感に感じながら

かつ、それに耐えられず、自分で解消も出来ないために

どうにかして安心を欲しがるのは

根底に、愛着の問題があるからです。

 

依存的な状態に

つらい現実を忘れさせる非現実空間

冷静に考えれば営業トークの恋愛的要素

思考を奪う派手なイベント感も加わって

 

わー、すごい!

キャー、ステキ!

ドキドキ

ワクワク

脳はドーパミンの刺激的な快楽や興奮を覚えて

彼だけが…

ここに来れば…

と人や場所にはまり

抜けられない依存的な状態になり

どんどん深みにはまっていくのです。

 

なぜならば

穏やかだけどしっかりした愛着の安心感
持っていない場合

手っ取り早く不安や寂しさを忘れられて
心の隙間を埋めてくれる快楽的安心

求めてしまうからです。

 

抜けられない理由

依存症は『否認の病』とも言われるように

「自分はホストに依存なんかしていない」
「自分は本当に恋愛関係にある」と主張したり

自分の売掛金の額を把握しない

このままではどうなるのか?考えない

など

「ない」「ない」を重ねて現実を否認してしまうのです。

 

周りの人が注意しても聞き入れられません。

 

 

また

自分の状況に気づき、認めたとしても

その時はもう自分一人では
どうしようもない状況でしょうが

 

愛着や自己否定の問題がある人は

失敗したときや困ったときに助けてもらった経験が乏しく
適切な人に頼ることが出来ないことと

自分で考え行動することもできないことで

◎ただ時間が過ぎていく、、、となったり

◎不安やさみしさに耐えられずクラブに通い続け
売掛を繰り返していく

◎風俗業を紹介され「そうするしかない」と
簡単に受け入れてしまう

と泥沼化しやすいのです。

 

解決のために

相談窓口や支援団体もあるようです。

もし、当事者、または身近な人として困っていたら

安心して頼れるところに相談してくださいね。

また、繰り返さないためには

心理セラピーを通して
愛着の傷を癒し、安定した愛着の再構築をおすすめします。

 

「愛着」の影響力の大きさ

愛着は、極幼少期に親(養育者)との間で築かれていくものです

そして、愛着は、その人の生き方、人との関わり方、健康など
人生全般に関わってきます。

愛着の傷付きや不安定さは、
後々まで繰り返し悩みや困り事、生きづらさを引き起こしていきます。

 

この悪質ホスト問題を見ていて

人にとって大切な幼少期を安心して過ごせずに
育っている人がいかに多いのか?の大きな社会問題だと思い

改めて

愛着(人とのつながり)の大切さを感じました。

 

 

子どもには戻れないので
時間がかかったり、簡単では無かったりしますが

愛着は築き直すことができます!

 

人間関係の悩みや生きづらさのご相談には
心理セラピーで、幼少期の愛着問題も扱いますので
一人で抱え込まずに、ご相談くださいね。

 

 

 

では、また。