認知の歪みが人間関係を壊していく
「否定や批判されるかも」
「本音を見せたら攻撃される」
「相手はきっと私を嫌っている」
「親しくなったら嫌われるに違いない」
誰かと関わるたびに
「嫌われたらどうしよう、、、」こんな風に身構えてしまう女性は少なくありません。
あなたもそうではありませんか?
実はこれ、無意識の「人は私を攻撃する」という「思い込み」「認知の歪み」がつくる典型的なパターンです。
今日は、事例を挙げてこの思い込みについて書いてみますね。

人は私を攻撃するに違いない
ある40代女性のケース(実際の相談内容を元にしたフィクション)
40代のAさんは、友人と会うときや職場で人といると
心がざわざわして落ち着かず、家に帰って落ち込むことも多くありました。
家庭でも、いつも夫や子どもに「嫌われないように」「相手のために」と
考えて行動してばかりで疲れ切っていました。
人と親しくなりたい、もっと楽に人と関わりたいのにできない、と
悩んでいました。
——————–
ある日、友人から
「次の予定どうする?何か考えてる?」
と聞かれただけで、胸がドキッとし、
「私が考えてないのを批判されている」
「責められている」
「嫌われちゃった」
と受け取り、焦って、頭が真っ白になってしまったのです。
でも、実際は、友人はただ
「考えてるなら聞かせて欲しいし、考えてないなら一緒に考えよう」
というだけでした。
Aさんは無意識に
「人は私を攻撃する」という歪んだレンズを通して世界を見ていたのです。
「人は私を攻撃する」という思い込みはどこから?
多くの場合、その根には
●子どもの頃、親が厳しかった
●親の機嫌が不安定だった
●夫婦や家族間のケンカが日常茶飯事だった
●自分の感情や行動を否定された
●ちょっとした失敗に過剰に叱責された
●家庭で安心して本音が言えなかった
●安心して頼ったり、助けてもらえる存在がいなかった
こうした 「怒られる」「否定される」経験の蓄積があり
トラウマや愛着の傷つきを負ってしまったのです。

そうすると、大人になって環境や人間関係が変わっても、
心の奥の「古い記憶」が自動的に働き、
安全な人からの言葉でさえ、攻撃に感じてしまいます。
認知の歪みが作り出す悪循環
この認知の歪みは、次のような悪循環を生みます。
1. 相手の表情や言動を「否定・攻撃」として受け取る
2. 緊張や防衛心が強まり不自然な行動や距離感になる
3. 相手に不自然な距離や警戒心が伝わる
4. 相手も「嫌われてる?」「壁を感じる」と近づきづらくなる
5. 「ほら、やっぱり私は嫌われる」と確信が深まる
こうして実際には起きていない「攻撃」を、自分の心の中で作り出してしまうのです。
「人は私を攻撃する」思い込みがある人は
いつも、「人に攻撃される」「人に嫌われる」ことを恐れていますが
実は、自分が先に「人は怖い」「人は信じられない」と
心の奥では人を嫌っているのです。
でも、これは
Aさんが悪いわけではありません。
もちろん、周りの人が攻撃的なわけでもありません。
Aさんを苦しめているのは
「人は私を攻撃する」という「思い込み・認知の歪み」(歪んだレンズ)で
世界を見る心のクセなのです。
歪んだレンズを手放すには?
この心のクセを手放すのは、気づくことから始められます。
「人は私を攻撃する」というフィルターが外れると、
驚くほどコミュニケーションが楽になります。
例えば
・相手の言葉をそのまま受け取れる
・自分の気持ちを素直に伝えられる
・距離を縮めるのが怖くなくなる
・安心して人と関われる
・嫌われないか気にしなくて済む
・自己肯定感が上がる など
そんな変化が自然に起こるようになります。

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