「いい母親」って言葉は、何となく優しくてふわっとして、いい感じですよね。
そうなりたいと思って頑張っているお母さんは多いのではないかと思います。
私もかつてはそうでしたし(笑)
『子どものため』には「いい母親」でいる方がいいじゃん!と思っているでしょう。
でも、「いい母親」を目指しながら、キレて怒鳴っては後悔したり、過剰に世話を焼いて疲れたり、、、結局目指す「いい母親」像からかけ離れてはいませんか?
うまくいかないと悩むのは、「いい母親」を目指す親には、『子どものために』という建前に隠した、無意識の本音があるからです!?
隠れた本音とは?
「いい母親」像を目指さなくてもよくなるにはどうしたらいいのか?
詳しく、お話ししていきますね。
(母親と書いていますが、もちろん『父親』にも同じく当てはまりますよ)
こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
九州地方は、大雨となっています。
洪水や土砂崩れなど災害が起きています。
被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げると共に、できるだけ早く安心した暮らしができることをお祈りします。
各地域のみなさん、最新情報に気をつけて、命を守る行動を心がけてくださいね。
「いい母親」像を目指すのは、「だめな母親」を打ち消したいから
「いい母親」を目指す母親の隠れた本音とは、今現在の自分を「だめな母親」と思っていて、その「だめな母親」を打ち消したいという思いです。
「だめな母親」と思っているとは、例を挙げると次のようなものが多いですね。
・いつも優しくできない
・子どもがかわいいと思えない
・子どもにどう接していいのかわからない
・自分の親への恨みやこだわりを持ち続けている
・子どもへ暴力的な言動をしてしまう
・DVを受けている、している
・自分には能力や価値が無いと思っている
このような自己否定感や不安・不満を「いい母親」になることで、子どもで埋めようとする行動です。
「いい母親」を目指す母親の本音とは
「いい母親」になれば、
・「だめな母親」である自分への嫌悪や否定や不安、子どもに対する罪悪感が消える
・自分が認められたい、褒められたいという自己愛が満たされる
「いい母親」になるのは、『子どものため』では無く、親子の関わりのためでも無く、自分自身のため、ということですね。
このまま
自分を否定しながら、否定する自分も誤魔化しながら「いい母親」を目指すことは、
「してはいけないこと」
「しなければいけないこと」
「子どもにして欲しいこと」
「子どもにして欲しくないこと」のオンパレードで、、、
●人の目を気にして、我慢や無理を重ねることなので、いつもいっぱいいっぱいで、何かちょっとした拍子に、プチッとキレて、暴言・暴力・無視・脅しなど大爆発!
●子どもに「いい子」を求めることになり、子どもへの過剰な指示・ダメ出し・お世話をしてしまう
↓
母親は、「いい母親」になれない自分を更に責める悪循環
子どもは、安心や安全という親子の関わりが持てず、自己否定感・罪悪感などを抱える
親子の愛着の絆は不安定となる
悩みの繰り返し、強化、親子連鎖、、、いいことありません(泣)
自己否定から逃れるために、自分を見つめること無く、違う自分を目指してもうまくいかないのです!
解決には本当の目的を見つけることと自分を見つめることが必要
結局、「いい母親」になれない
いつもいつも繰り返してしまう、、、
この悩みを解決するには、本当の目的・なりたい自分を見つけることが必要です。
それは
「いい母親」となった先を見つめることです。
「いい母親」となって、子どもとどんな関わりを持ちたいのか?
「いい母親」として、振る舞えないことがあっても、どんな自分で子どもと関わることができればいいのか?
「いい母親」とは、像でしかありません。
私たちは、生身の人間です。
いつも同じ状態でいられるわけはありませんし、子どももどんどん成長していきます。
自分も子どもも環境も変化する中で、それらに関わらず、どんな自分でありたいか?
生身の自分が、どんな感覚で、どんな風に子どもと関わりたいのか?
どんな絆を育みたいのか?
その先には、、、
五感を使って、イメージすることが大切です。
そして、今の自分を否定せずにいられない根本の問題をしっかりと見つめてみてくださいね。
自分の幼少期の親子関係でのトラウマや愛着の問題が、関係していることが多いものです。
その場合は、専門的にケアできる人を頼った方が安全です。
心理セラピーも、ぜひご利用くださいね。
まとめ
「いい母親」を目指すのは
・自分を否定しているから
・自分が満たされていないから
・「いい子」でいることを子どもに強要すること
解決へ
・本当に望む、自分と子どもとの関わりをイメージする
・自己否定や不満の根本原因を見つめ直す
・トラウマや愛着の問題を癒し、解消する
「いい母親」という像にこだわることなく、いろいろなことがあっても、そのままの自分で、自分も子どもも安心した関わりができるようになっていきますよ。
では、また~。