嫌なのに「不機嫌な人に近づいてしまう」心理とは?

 

自分の周りに不機嫌な人がいると
なぜか気になったり、心がソワソワ、ザワザワして

嫌だな~、距離を取りたいと思いながら
近づいて話しかけたり、相手の話を聞いてあげたりしてしまう

 

そうしては

「また、人の機嫌を取ってしまった…」

そんな自分に、モヤモヤしたり、あとでどっと疲れたりしていませんか?

 

もし、そんな自分に心当たりがあるなら、
それは、あなたの「優しさ」「気遣い」という理由ではないかもしれません。

不機嫌な人に過剰反応してしまう

あなたが「不機嫌な人」に過剰に反応してしまうのは、
過去の経験が関係していることが多くあります。

●親がいつも不機嫌だった
●親が機嫌次第で怒り出す人だった
●家族内に対立関係があった
●親が誰かの愚痴や悪口ばかり言っていた

こんな家庭環境で育った子どもは
いつも人の機嫌にビクビクと怯えることになり
無意識にこう学びます。

「相手の機嫌が、私の安心・安全を決めるんだ」

だから、常に人の機嫌や顔色を意識していて
誰よりも早く、敏感に、誰かの不機嫌のサインをキャッチし
その人の機嫌を取ることで平和・安心を保とうとするのです。

家族の「ご機嫌取り役」を務める。

それは、幼いあなたが、できるだけ安心して生き延びるために
必要な「生存戦略=サバイバルスキル」だったのです。

大人になった今、その役割は必要ですか?

◎怒りを静めるため、不機嫌な人に近づいて「ご機嫌取り役」
◎対立を避けるため、不穏な気配の人たちの間で「仲裁役」
◎愚痴を聞いてあげないと悪い気がして「愚痴の聞き役」「慰め役」になる
◎距離を取ると罪悪感や居場所が無くなる不安を感じので、近くにいてあげる
◎怖いけれど「怒られ役」「スケープゴート」という親のストレスのはけ口役を引き受ける
◎場を和ませるための「ピエロ役」

 

これらはすべて、過去にあなたが担わされた「役割」です。

この「役割」を果たすことで
●大変そうな親、かわいそうな親を助ける
●怒られたり、争いに巻き込まれることから自分を守る
●家族のつながり、居場所の安全を保つ など

安心や安全を得たり、罪悪感・ひとりになる不安・居場所が無くなる不安などを避けてきました。

子ども時代は、不安を避け、安心するために、そうすることが必要だったのです。

 

でも、今のあなたに、その役割は、まだ必要でしょうか?

そうしなければ、生きていけないのでしょうか?

今もなお、無意識に周りの機嫌を取ることに
本当は、もう疲れていませんか?

今のあなたには、ただの幼い頃の役割の延長でしかなく「不必要な役割」では在りませんか?

 

大人のあなたには、選ぶ自由があります。
「その役割をもう終わりにする」という選択もできるのです。

 

人の機嫌を引き受けずに、自分を大切にする生き方へ

人の機嫌を取ることばかりに心を使っていると、
自分の本音や感情に気づけなくなります。
人の機嫌に振り回されることになります。

でも、本来はこうあるべきです。

「人の機嫌はその人のもの。私の機嫌は私のもの。」

それぞれが自分の感情を自分で引き受ける。

それが、健全な人間関係の境界線です。

そして、人間関係に不安や苦しさを感じるとき
つまり、その境界線が曖昧になっていると感じたときこそ、
心理セラピーが役に立ちます。

心理セラピーでは、あなたが無意識に背負ってきた「役割」に気づき、
手放すためのステップを丁寧にサポートします。

 

あなたの人生を、あなたのために

不機嫌な人の顔色をうかがう代わりに、
あなた自身の気持ちを大切にして生きる。

それは、わがままでも冷たいわけでもありません。
「自分の人生を生きる」ための自然な姿勢です。

これまで頑張って「人の機嫌を取る役割」「いい人」「優しい人」を演じ続けてきたあなたへ。

そろそろ、自分自身に優しさを向けてみませんか?

【心理セラピーでできること】

◎「人の機嫌を取ってしまう」根本原因の整理
◎幼少期に身につけた役割の手放し方
◎境界線を引いて「自分を大切にする」練習
◎人間関係におけるトラウマ、不安・罪悪感などのケア

今までの癖やパターンは、気づいて緩めることができます。
一人で抱え込まず、どうぞご相談ください。

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