こんにちは。
福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

 

自分の家庭がある方、特に子育て中の方で
・専業主婦でいたくない
・家事をしたくない
・子どもと関わりたくない
・仕事をしたい
・友達に会ったり習い事にたくさん時間を使いたい
と不安やイライラを感じている方が、たくさんいるな、と感じています。

不安やイライラの原因と、それを減らし安心や幸福感を感じるには、どうしたらいいのか心理的に考えて綴ってみました。

専業主婦でいたくない

最近、幼い子どもを持つお母さんが、「専業主婦で子育てはイヤだ」「早く子どもを保育園に預けて働きたい」というのを実際にも、ニュースなどでも耳にします。

 

経済的不安が渦巻く昨今です。
夫婦共働きも当たり前になってきましたし、各家庭のいろいろな事情もあるでしょう。

夫婦共働きが悪いとか、共働きが子どもに悪影響を与える、とか言いたいのではないことを、まずお伝えしておきますね。

共働きか、専業主婦(主夫)かにかかわらず、自分自身が安定していれば、日常に幸福を感じられるものです。
そして、子どもに安定した愛情を注ぎ、愛着の絆を築くことができれば、子どもは大きな生きづらさを抱えることは少ないですからね。

 

 

問題なのは、
親が、心底に『自分には価値がないんだ』とつらく感じる思い込みを持っていて、それを否定するために『価値ある自分』を証明しようとして、仕事や趣味などで誰かに認められることを、家庭や家族より優先させてしまう場合です。

それは、自分の本当の満足や幸福感につながらないばかりか、
子どもに不安や無価値感を覚えさせ、大人になってからの人生も苦しくさせてしまいます。

どうしたら、自分と家族の本当の安心や幸福感を感じられるようになるでしょう。

※父親、母親、どちらも無価値感は子どもへ影響します。
幼い子どもには密接な関わりが重要ということ、最近「専業主婦」が何かと社会の話題に上がっているので、今回は母親を中心にしています。

自分には価値がない

✓家事に何の充実感も感じない
✓育休取得しているが早く仕事復帰したくてたまらない
✓専業主婦でいることにモヤモヤする
✓自分の働きを認めてもらったり、金額が示されないと不満
✓暇があるとソワソワする、くつろげない
✓周りの人がみんな働いているから取り残された気持ちになる
✓家族が感謝してくれないことに不満
✓稼ぎがある方が偉いと思っている

当てはまるお母さんは、家庭に居ても、安心や満足は感じられず、
いつも不安、イライラ、焦り、罪悪感、劣等感、孤独感などを感じているでしょう。

つらいですよね。

毎日家に居て、不安、イライラ、焦り、罪悪感を感じているより
仕事や、趣味に没頭したくなるのはわかりますが、それでは、本当の自分の満足や安心は得られません。

なぜなら、チェック✓に当てはまり、仕事や趣味に没頭するのは、
 家に居ても落ち着かない
 家に居るだけの自分には価値がない
 役に立たない自分には、居場所がない、生きる価値がない

という自分自身の無価値感や孤独感や不安を埋めるためや、感じないようにするための対処的行動でしかなく、根本の解決ではないからです。

自分自身が、安定した愛着をその親との間で築けていないことも大きな原因の一つです。
安定した愛着でなければ、自分自身にも人とのつながりにも、安心を感じることができません。
どこに居ても、誰といても不安を感じるということです。

 

つまり、自分自身が無価値感や劣等感や孤独感を持ったままでは、常に認めてくれる誰かやお金など目に見える対価を求め続けなければならないのです。

【誰かに認めてもらえると、自分には生きる価値があると思えて安心する】

それでは、誰からも認められるように頑張り続け、対価に一喜一憂し続けることになります。

結局、我慢して、無理をして、不安は持ち続けることになりますね。

子どもへの影響

当然、家庭に影響が出るでしょう。
例えば…
・家事をしなくなる
・今まで通り家事をなければいけないと無理をしすぎる
・収入があることで自分が偉くなったような振る舞いになる
・前以上にイライラする
・意識が外にばかり向く(家庭を顧みない)

一番のしわ寄せは、子どもに行きます。

特に幼い子ども(3歳未満)を持つお母さんが、
自分の無価値感を埋めるために、子どもより仕事など外に意識が向いて、子どもと密接に関われなくなることは、「百害あって一利なし」だと私は思っていますよ。

 

幼い子どもは、一人では生きていけません。
親を絶対的に信頼し、愛されて安心したいと望みます。

親に信頼を満たされ、十分に愛され安心を得られると、親子の安定した愛着が築かれます。

安定した愛着は、子どもが大人になっても、大きな生きづらさを抱えることが少ない効果をもたらします。
安定感や強さや柔軟さを持って、もし困難に遭ったとしても乗り越えて行きやすいのです。
(つまり、「世間って優しい、人生は何だかうまくいくものだな~」っていう感覚です)

 

では、親が自分の無価値感を埋めるために、子どもに注意を向けなければ、どうなるでしょう?

親に愛され、親を頼らなければ安心して生きていけない子どもは、自分を大切にし、優先してもらえなければ、我慢や不安や怒りが貯まります。

その中で、できるだけ納得して生きるためには、自分なりのルールや思い込みを持たなければなりません。

 自分が悪い子だから仕方ないんだ
 自分が役に立てなくてごめんなさい
 自分は愛されない存在なんだ
 愛されるためには、親を助けなければいけない(イイコでいなければいけない)
 不安なことが普通なんだ

これでは、安定した愛着は築かれません。
子どもは、不安、罪悪感、無価値感、劣等感、自己否定感を覚えたり、親の役に立つ役割を負ってしまいます。

これらの感覚は大人になっても持ち続け、
ワーカホリック、自立できない、ひきこもり、うつ、転職を繰り返す、人間関係がうまくいかない、…
などなど、様々に生きづらさにつながります。

つまり、
親の不安定な愛着は、子どもにも不安定な愛着を築き
親の無価値感や劣等感や罪悪感は、子どもにも同じ感覚を持たせ、生きづらさを持たせます。

 

自分が安心や幸福感を得るための根本的な解決には、
自分の無価値感や劣等感や罪悪感を持つことになった親との関係を見直し
ネガティブな感情や感覚を解放して、心の傷を癒すことや
不必要な自分なりのルールや思い込みを変えていくことが必要です。

もちろん、同時に、愛着を築き直すことも。

仕事をするかしないか
専業主婦かどうか
趣味があるかどうか
家事の対価はいくらか

それが問題なのではなくなります。

 

いつの間にか、仕事をしても、家に居ても、安心や幸福感を感じることや、
自分が大切にしたいものを大切にすることが出来るようになります。

夫婦間も、親子間も、安定して関わることができますよ。

 

家事、仕事、育児に
いつもイライラしている、不安が強い、幸せでないという
あなたが望むものは、心地よい安心や幸福感ではないでしょうか。

 

では、また~。(*^_^*)