こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、対人恐怖・人付き合いが苦手など人間関係の悩みを解決しています。
江戸の敵を長崎で討つ
という言葉を知ってますか?
意味は、
『意外な所、時または筋違いなことで、
◎なぜかイライラするタイプの人がいる
◎子どもに怒ってばかり
◎いつも戦いモードで疲れている
◎ちょっとしたことでキレる
◎外では「いい人」を演じて、内では怒りが溢れる
このような悩みを持つ人には
怒りの問題に於いて
『江戸の敵を長崎で討つ』を無意識・無自覚にしてることがあります。
どういうことかと言うと
幼少期、
似たような場面、タイプの人などに反応(投影)して、
例えば
◎親に愛されなかった怒りを、
無邪気に愛情を求める子どもに向けて出す(愛さない、拒絶する、
◎親に女であることを理由に認めてもらえなかった怒りを、
・男性に「自分を認めさせる!」「負けない!」
・女性性を出した振る舞いや姿の女性に激しい嫌悪を感じて非難する
◎親にわかってもらえなかった怒りを、
周りの人に「わかってよ!」とわからせようとしたり、
「
◎親に感情を出すことを禁じられた怒りを
外では、『いい人』でいるけど、家では怒りをまき散らす
これらが
『江戸の敵(親への怒り)を長崎で討つ(
心理的には『怒りの置き換え』と言います。
この問題は、ほとんどの場合
無自覚に、無意識に起こっていますが
本当に怒りを感じていた相手は親なので、
目の前の人に出したところで、代わりでしかないので
スッキリするのは一瞬で、
そして、怒りを出す相手は
自分より立場が弱い人や、抵抗しない人です。
思い当たりませんか?
このまま繰り返していては
◎いつもイライラや怒りに囚われて苦しくなる
◎周りの人は、離れて行ったり、怒りで返してきたり
いい人間関係は続けられない
◎相手が子どもの場合、親子関係は悪くなり
子は同じ生きづらさを抱える(世代間連鎖)
怒りを抑圧すれば、自分はいつも苦しくなり
周りの無関係な人を怒りのはけ口にしてしまって
自分にも、周りにも大きな影響が出るので
抑圧した怒りの問題は、早く解決した方がいいのです。
怒りを抑圧したのはどうして?
過去、どうして怒りを出さなかった(出せなかった)のか?と言えば
親を愛していて、
親に愛して欲しいから。
なのです。
が、
しかし
怒りの置き換えをしている人は
表面的には、
親なんか大嫌い
親に期待することは何も無い
もう親のことは切り捨てたから関係ない という人が多く
「親への愛情」を認める事に抵抗を示しがちです。
私もそうだったので、その気持ちがよくわかるのですが
この抵抗が、問題解決を遅くしてしまいます。幼少期には、
子どもは、一人では生きていけないので、
安心して生きるために、
親からの愛情ある関わり(見てもらう、認めてもらう、
受け入れてもらうなど)を必要としています。
だから、
自分が怒りなどの感情を出すと
親が怒る、嫌がる、否定する、拒絶するなどが
繰り返されれば
その子どもは、少しでも親から愛されようとして、
怒りを抑圧して飲み込むことを選びます。
それが、まだ一人では行けない子どもにできる精一杯の
自分を守る生き残り戦略だからです。
そして、
怒りだけで無く
わかってもらえない、愛してもらえない
悲しみや絶望も感じています。
とても、心が傷ついているのです。
解決のために
解決のためには、
自分の中にある親への愛情も、怒りや悲しみも認めて
トラウマを癒したり
抑圧した感情を適切に解放していくことが必要です。
本当は、
戦わなくてもいいのに戦って疲れているかもしれません。
怒りを向ける必要は無い人に怒りをぶつけてしまって、
不本意に関係を悪化させているかもしれせん。
世代間連鎖で、子どもに生きづらさを背負わせているかもしれません。
心理セラピーでは、自分でも気づいていない心の奥を
見つめることができますよ。
ぜひ、ご相談くださいね。
では、また~。