こんにちは。
【福岡・北九州】の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
人が怖い/人付き合いが苦手/親子問題/共依存など人間関係の悩みを解決しています。

 

セラピーの相談に
●親が毒親で、ずっと恨んでいて、いつもケンカして疲れている
●親が何にでも口出ししてきてうるさい
●親に頼られすぎて困る
●親と同居はイヤだ、でも、自立できない
●親と縁を切っていたが、親も歳を取ってきたので心配になってきた。
でも、関わるのはイヤ。でも、、、

親が嫌い
親が重たい
でも、自分では、どうしたらいいのかわからない

親との関係に悩んでいる相談が多くあります。

 

これらの悩みを紐解いていくと

どんなに親を嫌い、恨み、ウザイ、重たいと思いながらも
・何かを決めるときは親の顔が思い浮かぶ
・親からの頼まれ事は断らない
・親の喜ぶことを探している
・実家暮らし
・親から援助を受けいてる など
心理的や物理的に、親から離れていない現実があり

どの悩みも【親子の共依存】の問題です。

また

親との関係にフォーカスしがちですが
『親子の共依存』の人は、親とだけでなく
自分の生き方や、他の人との関係に於いても、悩みを抱えやすいです。

例えば
●モラハラパートナーとの恋愛を繰り返してしまう
●人間関係が続かない
●誰かの指示や許可を求めてしまう
●自分で何かを決めることや新しいことへのチャレンジが怖くてできない
●自分がやりたいことがわからない など

自分の悩みの原点が
「実は、親子の共依存問題だった!」ということが多くあり

親子の共依存問題が解決すると
『今の悩みが自然と解決した』となりやすく
実際にその様なうれしいご報告をいただきます。

 

今日は、親子共依存に悩む子ども側の視点で、
親子の共依存の築かれ方や、どうすれば解決できるのか?についてお話しします。

あなたの悩みの解決のお役に立てると幸いです。

共依存とは?

まず、共依存とは?何かというと

共依存とは、自分と特定の相手との関係で
「支配と依存」の立場を入れ替えながら、お互いに自分の価値を相手に委ね合って
その関係性に過剰に依存している状態です。

 

恋愛、夫婦、親子、友人などあらゆる人間関係に見られますが
共依存関係を築きやすい人は、
幼少期から親子の間で共依存関係が築かれていることがほとんどです。

だから
親子関係で悩んでいる人はもちろん、そうでない人も
親子の共依存問題を解決していくことが
現在の悩みを解決することにつながっていくのです。

親子共依存の問題・生きづらさとは?

幼少期に親と共依存関係を築いていた人は
親子関係でのトラウマや愛着の問題を未解決なままだと
大人になっても
親(他者)優先で、自分の気持ちや意思を持たない生き方を
続けてしまいます。

いつも親(他者)に頼る(意見や機嫌を伺い、従う)のですから
不満や怒りを感じますが、
その怒りを出せずに飲み込むしかない状況になるので

共依存は『怒り』の問題を抱えます。
(いつもイライラしてキレやすい、怒りの置き換えなど)

他にも

◎自己否定の無力感・不全感など生きづらさを抱える
◎「人が怖い」と「孤独が怖い」両方があるために
人間関係に悩みやすい
◎心理的、物理的に親から離れられず親子共依存を継続する
◎何をするにも他者の承認や指示が必要になり
他の誰かと共依存関係を築く
◎子どもを持ったとき、子どもと共依存関係となる など

人生に於いて「自分の人生が自由に生きられない」
人間関係でも「人への依存心と見捨てられ不安」など

何に於いても不安怒りなどネガティブな気持ちや
思い通りにできない不自由さに悩み
順調に生きられない感覚が付きまといます。

 

また
親が年老いて介護や介助が必要となったときや
亡くなった後でも
いつまでも親への依存心が残って、問題が起き続けます。

・自分の家族や仕事を犠牲にして親の面倒を見る
・介護虐待
・親を当てにしていたので生活できなくなる
・うつになる など

 

親子共依存の築かれ方

どうやって親子の共依存関係は築かれるか見ていきましょう。

幼い子どもは、安全に健やかに成長するために
大好きな親から、
過不足無く、無条件に愛してもらって
大切にしてもらって、安心や満足したいものです。

その安心感や満足感が
自分や親(他者)への基本的信頼感を育てることにつながり
さらに、健やかで安定した心身の成長や人間関係の土台(愛着)となります。

 

けれど、
親が、心身が不安定・不健康
親が、孤独感・無力感・無価値感・不全感などの不安や恐怖
またはストレスに向き合えず、解消できない
親の子どもへの愛情が薄い

このような親は、無自覚であったとしても
自分の不安や恐怖やストレスを
子どもに解消してもらおう
そして、安心させてもらおうとします。

具体的には

・子どもの行動を厳しく制限しコントロールする
・子どもに共感できない
・過剰に心配して何でも先んじて世話を焼く
・何でも子どもの言うとおりにする
・子どもをストレスのはけ口にする
・子どもに親の大変な姿、かわいそうな姿を見せつける
・子どもに無関心 など

暴言や虐待などわかりやすい支配的な関わりだけでなく

「あなたのため」
「こんなに大変なんだから」
「子どもは親の言うことを聞くものだ!」
など
「愛情」のフリや、「大変」を装ったり、
「常識」であるように見せることもありますが

共通して
親が、子どもの自由を制限したり奪って、コントロールして
子どもから安心をもらい、支えてもらうのです。

 

子どもの側から見てみると、、、

子どもは、親とは、絆でつながれず
親の言動がトラウマになり
自分はダメだ、愛されない、無力だなど自己否定して
見捨てられたらどうしよう、、、と見捨てられ不安を抱えます。

子どもは、少しでも安心するために
親の期待に応えよう
親を喜ばせよう
親の役に立とうと

自分の気持ちや欲求は抑えて、主体性を無くし
親を中心にして
「親に安心や価値を与えられる自分は生きてていい」という生き方

いわゆる
親の機嫌を察して満たしたり
親の言うことを聞く「いい子」になっていきます。

 

このようにして、

親と子どもで、お互いを必要とし、支え合う
『親子の共依存』関係が築かれます。

 

共依存を解決し難い理由は?

生きづらさや悩みの一方で
そもそも幼少期からなので共依存であると無自覚ということと
親にも、子にも、メリットがあるからです。

親のメリットは
・自分のイヤな感情を感じなくていい
・助けてもらえる
・自分の居場所を確保できる
・自己価値を感じられる
・孤独じゃない など

子どものメリットは
・親を背負っていたら頑張れる
・自分のイヤな感情を感じなくていい
・自分の存在価値を感じられる
・自分の居場所を確保できる
・親に構ってもらえる
・衣食住に困らない
・自分で決めなくていいなど

それぞれにとって、メリットが大きなものであるので
親子(他者)共依存関係はやめられません。

 

だから、最初に書いたように
どんなに親を嫌い、恨み、ウザイ、重たいと思いながらも
心理的や物理的に、親から離れられないとなるのです。

親子の共依存を解決するためには?

親と共依存関係を築いている人は

無意識、無自覚に、
自分に多くの制限や禁止を設けていたり
自分の感情や感覚を鈍らせています。

それは
これまで触れることができなかった
トラウマがあること
愛着の絆が不安定なこと
自己否定など
心理的問題が複雑に絡み合っています。

このような自分の心の奥にある心理的問題を
癒したり、解決していくことで

自分の感情や感覚、欲求を大切にできるようになり
自分の制限を緩めて

自分の自由に生きられること
つまり
共依存の関係の解決につながります。

 

まずは
無意識の共依存問題に気づき、心の問題を整理することから
始めてみましょう。

無意識層を扱うことや
大きな恐怖が伴うトラウマや愛着の問題は
自分一人ではできません。

 

自分の生き方を、「このままではいけない、どうにかしたい」と思っても

「どうにもできない」「どうしたらいいのかわからない」とも感じることがあるかと思います。

それは、「共依存」という生き方の特徴なので、これから少しずつ自分を取り戻して行けるので、あまり心配しないでくださいね。

【心理セラピールームこころのまど】では
悩みの根底にある愛着障害や共依存問題を多く扱っています。

一人で悩みを抱えずに、心理セラピーをご利用くださいね。

 

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では、また。