自分では、頑張り過ぎているつもりはなく
「自分はまだダメだ」「もっとちゃんとしなければ!」と思うことが
よくありませんか?
今日は、家事/育児に頑張り過ぎて疲れてしまった相談者Aさんの話から
無意識に自分が頭の中で描くモデルの通りにしようとしてしまう
心理について書いてみますね。
家事/育児がキチンと出来ない
Aさんは、夫と幼い子どもとの3人暮らしで、パート勤めをしています。
いつも予定通りに家事/育児ができない
仕事の覚えが悪い
頑張ってもうまく行かない
と悩んでいました。
お話を聞くうちに
Aさんの中に自分を判断する基準があることがわかりました。
それは
「お母さんみたいに」
「お母さんが言っていたとおりに」
出来ない自分はダメだ。
もっと頑張らないといけない!というものでした。

Aさんは、お母さんをモデルとして
自分の中に取り込み(同一化)
お母さんと同じように出来なければいけないと
思い込んでいました。
母親と同一化する
Aさんは、仕事が忙しく家庭に向き合うことが少ない父親と
専業主婦の母親、母親の母親(Aさんの祖母)の4人家族で育ちました。
母親は、いつも家事もAさんのお世話も
キチンとこなす人でした。
でも、いつも大変そうで
Aさんが泣いたり、母親を困らせるようなことをすると
母親はヒステリックに怒ったり、泣いたりするのでした。
Aさんは、
自分の気持ちや意思はあまり出さないようになり
お母さんを見て学ぶ他に
お母さんの言うことを聞くいい子でいる
お母さんのお父さんへの悪口や愚痴の聞き役や
お母さんのさみしさの慰め役をする など
自分の気持ちや意思は持たず
自分のことより母親を優先したり
母親の言うとおりにする生き方を身に付けて成長していきました。
それが、子どものAさんにとって、安全で安心だったからです。

端から見れば(Aさん自身も思っていたようですが)
仲良し親子です。
「一卵性親子」なんて言葉もありますね。
ですが
Aさんと母親とは無境界で「母親=私」の感覚で
自分の気持ち、意思がなく
「母親」が自分の思考や行動の判断基準ということは
大人になって、大きな問題となっていきます。
「母親がお手本」が破綻するとき
Aさんは、母親として、妻として
「そうするものだ」「~しなければいけない」と
思っていることがとても多く
それが、夫のため、子どものためと信じて疑うことが
ありませんでした。
本当に自分がしたいことなのか?
今の自分が出来ることなのか?
本当に必要なことなのか?など
「自分」を中心にして考えたり、行動が出来ませんでした。

自分の気持ちや意思でなく
今の自分には合っていない、また、必要ない
「母親」という判断基準を持ち続けている
母子共依存の生き方が
悩みの根っこにある大きな原因だったのです。
価値観という見えない縛りを解く
このように
いつの間にか自分の中にある判断基準=「価値観」を
ずっと持ち続けることが
自分を縛っていることがよくあります。
この縛りに気づき、
今の自分に合った価値観に変えていくことで
随分と生きることが楽になっていきます。
Aさんも
母親との共依存を抜けていくにつれて
自分らしく仕事、家事/育児に向き合うことが
出来るようになっていきました。
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