こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

暖かくなったり、強い風が吹いたり、急に寒かったり、、、春らしさを感じるようになりました。
各学校の休校措置が続く中、卒業シーズンですね。
卒業式中止の学校もあったようですが、マスク着用や式の短縮などで対応して開かれたところが多かったようですね。

私の息子も卒業生の一人でした。
自粛、縮小ムードの中、先生方の何とか思い出を大切に持っていて欲しい、温かく見送りたいという思いが伝わる式で、短縮でも実施されて良かったと感じました。
成長の一区切りですからね。

 

これから、新しい生活が始まる方も多いですね。

今日は、『親しくなりたい人と距離を縮められない』悩みについてお話しします。

初対面で緊張するというのは、多くの人が経験することと思います。

でも、顔見知り、挨拶やちょっと言葉を交わす仲、同じ職場や係を担当しているなど、
もう少し近づこうと思えば近づける距離にいて、
なおかつ近づきたいと思いつつ、、、
どうしたらいいのかわからない
どうしても近づけない
という悩みを持っている方。

親しくなりたい人と距離を縮められないのは、心の奥に、人が怖いという恐怖を持っているからです。

自分が親しくなりたい人に近づけないままでは、
・みんなといても一人ポツンと孤独感やさみしさを感じて辛い
・一人でいることを選んでみるけどやっぱりさみしい
・本当は親しくなりたくない人でも何となく付き合うことになり苦しい など
孤独感や息苦しさをずっと感じることになるでしょう。

どうしたら、近づきたい人と距離を縮められるようになるのでしょうか。

人が怖いから近づけない

親しくなりたい人に近づけないのには、自分の思い込みが関係してします。

●人は自分を傷つける
●人は自分を裏切る
●そのままの自分を受け入れてくれない
●人に嫌われる
●人に受け入れてもらうには、自分はその人に従わなければいけない

このような、
~はずだ、~に違いない、という妄想があり
「人に近づくと怖い・危ないことが起こるから、近づいてはいけない」と思い込みを持っています。

親しくなれなくてさみしい・近づきたい、と思いながらも、
心の奥では「人に近づくと怖い・危ないことが起こるから、近づいてはいけない」と反対の強い思い込みを持っていたら、近づくことが出来るでしょうか?

近づけないですよね。
人は、危険や恐怖を避ける方を選びますから。

そして、近づけないとさみしくてイヤだとの思いと、
逆の、近づいたら怖いとの思いを同時に持っているから、
身動きが取れない、どうしたらいいのかわからない状態なのです。

近づかないことにはメリットがある

ですが、さみしく苦しいながらも近づかないを選んでいるのが現状です。

この現状には、
近づかず、親しくならなければ、怖い・危険な目に合わずに安全でいられるというメリットがあります
・傷つけられない
・裏切られない
・我慢して苦しい思いをしないでいい
・親しくはなれないが嫌われることもない

このメリットを手放せないくらい、人と近づくことや親しくなることが怖いと感じているのです。

 

「人に近づくと怖い・危ないことが起こるから、近づいてはいけない」という思い込みを持ったのは、大抵の場合、
幼い頃、親・家族とのかかわりでの怖い体験があったり、
人と親しくなるお手本が無かったからです。
・親が機嫌次第で態度を変える人だった
・親が約束を守らない人だった
・親が暴力的だった
・家族の輪に一人だけ入れなかった
・親戚や近所との付き合いがない家だった

幼い子どもは、恐怖を感じずにできるだけ安全に安心して暮らせるように、人に近づいてはいけないという思い込みを持ち、近づかない術を身に付けました。

幼い頃の怖い体験で負った心の傷(トラウマ)は、適切に手当てして、癒すことが無ければ、本人は無自覚だとしても大人になっても残ったままとなります。

あなたには、心の傷(トラウマ)が癒されることなく残っているので、傷に触れたくなくて、今も恐怖から身を守る方法を持ち続けているのです。

近づきたい人に近づけるようになる方法

ここで、落ち着いて考えてもらいたいのですが、

今、目の前にいる人が本当にあなたを傷つけているでしょうか?
本当にあなたが従わなければ、相手は受け入れてくれないですか?
あなたは、本当に誰からも嫌われるのですか?
そもそも、相手に近づいていないのでは?

つまり、~はずだ、~に違いないと、自分が恐怖を妄想しているのではないですか。

自分で恐怖を妄想する

傷つかないメリットを大切にする

人に近づかないことを選ぶ

 

これからも、妄想に囚われて、人に近づかないことを続けていきますか?

自分で親しくなりたい人に近づかないことは、
親しい人が誰もいないというさみしさを感じることだけで無く
一緒にいて心地良くない人と一緒にいることにもなります。

気が重くなりますよね。
このままではイヤだ!

と思ったら、
行動を変えて、人に近づいてみる前に、
自分自身や、幼少期の親との関わり方を、じっくりと見つめ直してみましょう。

自分の中の恐怖を押し殺したまま、行動だけを変えて人に近づくことは、より恐怖を大きく感じることになり、疲れてしまいます。

きっと、これまでも、何かで知った行動を変える方法を試したことがあるのではないでしょうか?
その度に人に近づいては、
「疲れた、もっと怖い、もう近づくのやめよう、、、でも一人はさみしい、、、」と
繰り返しているのでは?

 

ですから私は、繰り返さずに悩みを解決するために、
自分自身や、幼少期の親との関わり方を、じっくりと見つめ直し、根本の問題から扱うことをおすすめしています。

心の傷を適切に癒すことで、恐怖を薄めることが出来ます。
恐怖を妄想することが減っていき、本当に自分が望む人との関わりが持てるように変われますよ。

自分が近づきたい人に近づき、親しくなりたい人と親しくなることが出来るようになると、人付き合いが楽になりますよ!

 

では、また~。