こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、お悩み解決・自分の人生を取り戻すお手伝いをしています。

8月下旬
急な雨が降るお天気の不安定さがあり、
昼間はまだまだ蒸し暑さ全盛ですが、
夕方には少しずつ少しずつ
涼しさを感じられるようになってきたと感じています。

今日は、家族として夫・妻・パートナーを持つ方へ向けてのお話です。

結婚生活が思っていたのとは違う
うまくいかない
毎日ツラい
どうして自分ばっかり… と思っていませんか?

日常生活のパートナーの言動に
イライラ、ガッカリ、不安が渦巻いて
爆発寸前!!では、
結婚生活がストレスやネガティブだらけになってしまいね。

他人だと、何も問題にならないことでも、
家族であるパートナーにはそうはいかないこと
多いですよね。

 

このままでは、
いつもイライラする
いつもガマンばかりしている
家庭内別居、仮面夫婦
いっそのこと離婚(熟年離婚)、ということになりかねないのでは?

離婚することが良い解決となることもありますが、

いつの間にか不仲になってしまった
できれば仲良くしたい
ポジティブな気持ちで結婚生活を送りたい と思いながら

どうしてこうなったのかわからない
これからどうしたらいいのかわからない と
現状を変える方法がわからない場合が多いと感じています。

結婚生活の悩みの原因と、解決に必要なことについて
これからお話ししますので、ぜひ夫婦関係の修復に役立ててくださいね。

□こんな方におすすめ
★結婚生活が、、、
・思っていたのとのギャップが大きくて苦しい
・いつもイライラする
・相手の態度が気にくわない
・穏やかに過ごせなくてツラい
・仮面夫婦
・夫婦仲良くしたい
・一緒にいるのにさみしい

※今日の話の中では、「夫婦」「結婚生活」とは、家族になることを決めた、事実婚やパートナーシップなどの方々にも当てはまります。
相手のことを「パートナー」と表現しています。
※DVやモラハラなど、心身の危険が感じられる場合は、まず自分を守る行動をとってくださいね。

結婚生活に悩まない人と悩む人の違い

始めに、
結婚生活に問題を感じない、うまくいっている、人達の特徴は

●人と親しく心地良い距離感でくつろぐことができる
●自分の気持ちや考えを適切に伝えられる
●相手の気持ちや考えを適切に聞くことができる
●自分と相手を大切にしながら、協力することができる ことです。

まとめると、
パートナーと一緒にいて安心を感じられ、
普段から適切なコミュニケーションがとれていて
何か問題が起きたときにも、相談し、建設的な話し合いができる関係を築いている
人達だと思います。

つまり、
これが出来るようになると、結婚生活の悩みは解決するということです。

 

逆に、結婚生活に悩みを抱える方には、
パートナーとの間に、人との距離感や、
コミュニケーション方法や人間関係の築き方に問題がある場合が多いと
言えますね。

私たちは、相手が身近で大切な存在であるほど
一緒にいるのに不安を感じたり、
うまくコミュニケーションがとれないと、
とても大きなストレスを感じます。

結婚生活に悩むとき

苦しさや辛さの愚痴を言って済まそうとしたり
つい、相手を責め、相手を変えようとしたり
じっとガマンしたり していませんか?

それでは、怒りや不安や疲労が募るだけで、解決へは向かわないものです。

なぜなら、
解決である「パートナーと安心してつながり、気持ちをやりとりするコミュニケーション」ができていないままだからです。

このまま続けていくと

相手に怒りを向け続けることや
自分がガマンし続けることは
アドレナリンの過剰放出やストレスの蓄積で
結局、自分の体を傷つけることにもなります。

また、子どもがいる場合
子どもは、両親の不仲や、親の不安などは、敏感に感じ取ります。
子ども自身の愛着形成が不安定になり、
心身にも悪影響を及ぼします。

 

家族になることを決めた自分と相手の思い
一緒にいた時間
これから先の結婚生活
自分の幸福感 などを大切にするために

すれ違い
一方通行
耐えるだけ のコミュニケーション不全の結婚生活を変えてみませんか?

 

このような結婚生活の悩みは
自分「個人」の不安定なパーソナリティーの問題と
結婚生活という「家族」としての問題が重なることで、大きな悩みになります。

根本の自分「個人」の問題を解決することで、
今の結婚生活の悩みが解消されていきますよ。

 

「個人」と「家族」の問題について見ていきましょう。

1.自分の不安定なパーソナリティーの問題
2.家族としての問題

1.自分の不安定なパーソナリティーの問題

私たちは、産まれた瞬間から親(養育者)との関わりの中で、
様々な価値感や物事の捉え方や人間関係の築き方などを学びながら、
その人特有のパーソナリティー(性格や人格と言われるもの)を作っていきます。

安定した親の関わりは、安定した愛着を築くことを始めとして、
安定したパーソナリティーとなり、社会や人間関係に適応しやすくなります。

 

不安定な親の関わりや、不適切な養育を受けた子どもは

不安定な愛着形成
(人とのつながりや、人に守られる安心感を学べない)

緊張や不安に敏感で耐性が弱い

自分を守るために
自分特有の価値感や思考・行動のクセやパターンを持つ

不安定なパーソナリティーとなる

不安定なパーソナリティーは、
社会に出たとき、特に人と関わるときに、
うまく適応できなくて、生きづらさや悩みとなります。

 

大人になって、
自分の原家族(実家)から離れて、パートナーと自分たちの新しい家族を築くとき、

心身共に近い距離に人がいることで、個人の不適応が強く起こります。

 

次のことが、結婚生活の悩みを抱える人に多く見られます。

◎言いたいことが言えない
◎人が怖い(人がいるとくつろげない)
◎人との心地良い距離感がわからない
◎いつも不安感が強い
◎我慢強い
◎自分の感覚や感情がわからない
◎責任を取ることを嫌う

◎自己否定が強い
◎被害者意識が強い
◎支配的思考
◎依存的思考
◎自分の両親から自立していない


そして、個人の不適応が強い人ほど、家族としての問題が重なりやすいため、

結婚生活の悩みがはっきりと浮き彫りになっていくのです。

 

次に、家族としての問題を見てみましょう。

2.家族としての問題

私たちは、哺乳類であることと、集団に属し、集団を維持することで生き延びてきたという長い歴史があります。
集団の最小単位が「家族」です。

「家族」を維持するために、特別のつながりを感じるシステムが働いているのです。

「家族」として、愛着や安心を感じ、一体感や親しみを持つことは
自分の家族をつなげて維持するために、とても大切で、役に立ちます。
けれど、一方で、家族だからこその問題を引き起こします。

自分の家族として愛着、安心、親しみ、一体感の
感覚の違いによってa.とb.の異なる問題があります。

a.これらの感覚が感じられない問題
b.これらの感覚が感じられることによる問題

a.自分の家族として愛着、安心、親しみ、一体感が感じられない問題

自分が育った原家族が愛着、安心、親しみ、一体感を感じられない家族だったり
両親との共依存から抜けて「個人」として自立していないと、
新しい自分の家族に対して一体感を感じられません。

すると、新しい自分の家族としっかり向き合い、大切にすることができません。


・家の中でゆっくりくつろげない
・自分の仕事や趣味などにだけ興味を向ける
・自分の親の価値感に縛られる
・パートナーより自分の親の言うことを大切にする など

b.自分の家族として愛着、安心、親しみ、一体感を感じることによる問題

「家族だから」と、
自分と相手が無境界になりやすく、過度の期待を持つことになり
期待に応えてもらえないと、相手への失望や怒りになりやすくなります。

また、家族を維持するために
家族の一体感から外れること、決まりを守らない人に対して
許せない、懲罰を与える気持ちを持ちやすくもなります。


・直接確かめること無く、自分と相手は同じ感覚や考えだと思い込む
・言わなくてもわかるだろう
・家族のルールを守らないことが許せない
・相手がやってくれて当然だ

このように
他人なら大きな問題にならないのに、

家族だからこそ、
パートナーとは、向き合えない、一緒にいても安らげない
パートナーは、許せない!ガッカリ、どうして?と
イヤな気持ちになるなど

気持ちのズレや、怒り、不満、不安などを生み出します。

家族だからこそ気持ちのズレや怒りが生み出されるとしても、
お互いに安心してコミュニケーションがとれるなら、
問題は、大きく広がることはありません。

個人の問題の上に家族の問題が重なり大きな問題となる

個人の問題+家族としての愛着やつながりの問題
↓↓
●パートナーと一緒にいて安心を感じられない
●パートナーとの間で適切なコミュニケーションがとれない
結婚生活の悩みが大きくなる

例えば
もともと「言いたいことが言えない」人は、

「家族なんだから、言わなくてもわかって欲しい」と強く思い(無意識にですが)
わかってもらえないと、
「ひどい!どうしてわかってくれないの!?」
「いつも、そうだ!」と相手を責める気持ちが強まる。
けれど、怒りも適切に表現できないし、話し合うこともできない。

そうして、相手への不満、気持ちのズレが大きくなるばかり。。。

結婚生活の悩みを解消するために

結婚生活の問題を大きくする根本にあるのが、個人の問題ということは、

個人の問題を解決することが、
結婚生活の問題を解決するのに大いに役立つということです。

●人と親しく心地良い距離感でくつろぐことができる
●自分の気持ちや考えを適切に伝えられる
●相手の気持ちや考えを適切に聞くことができる
●自分と相手を大切にしながら、協力することができる

自分が自然にこのようにできるならば、結婚生活の悩みは解消します。

 

だから、悩み解消のためには、自分自身の問題と向き合うことが必要です。

自分のパーソナリティーに不適応や生きづらさに向き合うと
幼い頃、親との関係で負った多くの傷を見つめることになり、
ときに、苦しく辛く感じるかもしれません。

けれど、
自分の傷付きを認めてこそ、傷を癒すことができます。

それから、心理的な成長を促し自立することで、
今の自分に必要な価値感や人間関係の築き方へと変えられます。

安心を感じて、人との適切なコミュニケーションがとれるようになっていきます。

そうすることで、自分の問題は解決に向かい、結婚生活の悩みも解消していきます。

次第に、これまでとは違う、よりよい夫婦関係を築けるようになっていきますよ。

自分自身の生きづらさを解消し、成長することは、
これからの自分の人生を豊かにすることであり
パートナーとの人生を豊かにすることにもつながります。

 

では、また~。