こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、
お悩み解決・自分の人生を取り戻すお手伝いをしています。

季節が夏から秋へ移ってきたと実感できるくらいになりましたね。

あなた自身や知り合いで、経験したとありませんか?

友達から恋人関係になったら、、、
恋愛関係から結婚したら、、、など
関係性がより親密になったら、、、相手が豹変した。

例えば
相手からのヤキモチ・束縛が激しくなった
相手が暴言・暴力を振るうようになった
相手が相手自身だけをいつも優先するようになった

束縛、DV、モラハラ…

 

「こんな人だとは思わなかった!」

「この関係性はおかしい」

相手と一緒にいると苦しい
相手の機嫌が気になって緊張してしまう
自分の気持ちをわかってもらえなくて悲しい

でも、離れられない!
離れたくない!気持ちがある。

 

私に相談に来る方にも、同じような悩みを持つ人が多くいます。

毎日の大半が、緊張、恐怖、不安のようなネガティブで、
どうしたらいいのかわからない状態だとしたら
相手のことを理解したい、恋愛感情、家族としての思いがあったとしても
とてもツラく苦しく悲しいことです。

それは、体や心が常に危険にさらされている状態です。

 

私は、早くこの状況を改善した方がいい、と思います。
が、
人それぞれ事情があります。

本当は相手とは離れた方がいいとわかっている、けどできない
今は、動けない
現状を変えられない人も

相手と離れるなんて考えられない
自分がガマンしさえすればいいと思っている など
現状を変えたくない人も人もいるでしょう。

 

それでも
自分の体と心を守ること
子どもがいる場合には子どもを守ることは
一番大事にしてもらいたいです。

 

そのために
「こんな人だとは思わなかった」「この関係性はおかしいかも」と気づいたら

どんな事情や考えや気持ちがあるとしても

やるべきことがあります。

 

次の2つは絶対に!忘れないでやってください。

★人や世間とのつながりを絶たない

★自分からの発信や行動をあきらめない

 

今日は、どうして親密になると「こんな人」に変わって、「おかしな関係性」を築くのか?という理由と、忘れずやるべき2つのこと、についてお話しします。

はじめに

DVやモラハラというと一般的に支配的な方は男性で、支配される方が女性のイメージが強いかもしれませんが、性別は関係ありません。

そして、後でもお話ししますが、
一見して支配的な方だけが相手を支配しているというワケでもありません。

 

この記事を読んでいるあなたは、パートナーを「こんな人だとは思わなかった」と思っている側の人だと思うので、わかりやすくするために、あなたをAとして、「こんな人」=Bと表しますね。

 

人間関係は個々人の「らしさ」からでき上がる

私たちは、人それぞれに、生まれ持った性質・本質と、
生まれ育った家族構成や環境など後天的なバックボーンがありますよね。

その人の本質に加えて、
始めは家族の中で、そしてだんだん関わる範囲を広げながら成長して、安定感や傷つきやすさ、価値感、人との関わり方などなど、その人なりの思考や行動のパターンができて
「らしさ」「個性」「性格」「パーソナリティー」と呼ばれるものなります。

人間関係は、自分の「らしさ」が相手の「らしさ」に反応して、または相手から反応されて、
距離が縮まり親密になったり、反発したり、遠く疎遠になったり、様々な反応パターンが起こり築かれていきます。

Aが持つ「らしさ」とは

あなた(A)は、次のような「らしさ」を持つ人ではありませんか?

●自分の気持ちや意見を素直に伝えるのが苦手
●自分は後回しで相手のことを思いやることが多い
●はっきり断ることが苦手
●いつも不安感が強い
●見捨てられ不安
●低い自己重要感
●過去に人間関係(親子関係を含む)で傷ついたことがある
●我慢強く、頑張り過ぎる
●依存傾向がある(のめり込みやすい)

例えば
・自分を必要とされることで安心を感じ、そこが自分の居場所だと感じる
・自分が相手を一番理解してあげられることに特別感や優越感を感じ、相手を優先し続ける
・不快やイヤなことがあっても一旦その場では飲み込んだり頭が真っ白になり、貯まった後で爆発させるクセがある
・自分ひとりでは何もできないと信じていて、相手に頼ってしまう

このような傾向があると、
親密になるほど、相手Bへの信頼度や依存度が上がります。
また、Bに必要とされるかけがえのない存在でいることで、Bを捕まえ、自分の安心や居場所を得ています。

 

Bが持つ「らしさ」とは

親密になると変わったと感じるBの特徴的な態度
◎Aを所有物のように思い、扱う
◎独占欲が強くなる
◎Aによって満足させてもらって当然のように振る舞う
◎Aに頼り切る
◎Aの気持ちや人格を無視する言動
◎感情の高ぶりを抑えられずエスカレートする
◎ちょっとした注意でも受け入れず激高する

このように、「こんな人」Bは、言葉や態度で身体的や精神的に、あるいは経済的にAを縛る支配的な様子がみられます。

けれど、はじめから(根本から)揺るぎない自信と支配力を持って支配的に振る舞っているのではありません。

 

Bにある「らしさ」とは
●自他無境界(自分が思っていることは相手も思っている、わかっている)
●自立していない依存体質
●幼児的万能感がある(何でも自分はできると思う)
●見捨てられ不安が強い
●自己愛の肥大(自分だけが愛されたい)
●低い自己重要感 などです。

距離が近くなり親密になると、Aを自分の所有物のように感じ、
自分は、Aをどう扱っても許される
Aは、自分を満たしてくれる存在だ
Aは、自分から離れるはずがない と思いながら

心のどこかで

本当の自分は、ダメな人間だ
バレたくない
自分を認めて欲しい
自分だけが愛されたい
いつか見捨てられたらどうしよう と
一方的な欲求と怯えを持っています。

このような性質を持つ人は、常に

「自分を否定しない人」
「自分を満足させてくれる人」
「自分から離れて行かない人」を探し求めているので

Aのような人を見つけるのがうまいのです。

そして、見つけて親密になったからには、

自分の欲求を通せるように
見捨てられないように、離れて行かないように、

Bは、Aの思考も行動も縛っていき、
Aが自分以外の人や世間とつながることを嫌います。

Aの気持ちや人権を思いやることがないこともBの「らしさ」の1つです。

それが、先に書いた特徴的な態度(束縛、自分勝手、気分屋、自己愛性など)になります。

ここに書いたように、
Bは、支配的態度の奥で、Aに「離れて行かず、そばに居て欲しい」と思い、
Aの存在に頼っています。

Aが、Bに一方的に支配されているようでいて
Bも、自分を受け入れてくれるかけがえのない存在であるAに心理的に支配されているのです。

このように、支配と依存を入れ替わりながら、お互いがお互いの存在を頼り合う【共依存】の関係を築き、離れがたくなります。

 

つまり、「こんな人だとは思わなかった」と思っても
出会ったときからBは「こんな人」の要素(らしさ)は持っていたワケで

そんなBに惹かれ、縛られ続けてしまうA「らしさ」を、Aが持っていることが、問題の根本にあるのですね。

 

この記事を読んでいる
「こんな人だとは思わなかった」「この関係性はおかしい」と気づいたあなたならば
関係を改善する機会があります!

本当の解決を望むなら自分と向き合うことが必要

AとBのどちらもが、幸福や安心を感じられていられるなら、何も問題はありませんが
この関係には、それはありえないでしょう。

とても苦しい関係になります。

そして、多くの場合Aの方が、心も体も傷ついていきます。

子どもがいる場合、必ず子どもも傷つきます。

Bが、子どもへも支配を強めたり苛立ちをぶつけるなど、直接傷つけるだけでなく、
AとBから無条件に愛情や安心をもらえないなど、心理的にも傷つきます。

また、両親のケンカやDVは、それを見た子どもの脳を傷つけることがわかっています。
(参考文献「子どもの脳を傷つける親たち 友田明美著」)

 

本当に根本からこの問題を解決するには、
A自身が自分に向き合い、今不必要で不適合となっている「らしさ」を変えて、
今とこれからの自分に適合させていくことが必要です。

※ここにリトリーブサイコセラピーは特化してします!
詳しくは 【心理セラピーとは】をご覧ください

 

自分が変わることが、
自分が望む人とのつながり方で、いい関係を築くことにつながっていきます。

 

逆に、自分の「らしさ」が変わらないままBと離れたとしても、
B「らしさ」を持つ人と、何度も同じような関係を築いてしまうでしょう。

 

また、自分がガマンしさえすればいい とか
時々怒って、泣いて、発散しているので大丈夫 と思う人もいるかもしれません。

このままがずっと続いたら、、、と考えてみてください。

これではこの先何も変わらない、
それどころか関係性や自分の心身状態は悪化すると思いませんか?

忘れてはいけない2つのこととは

人によって事情が異なるので、今すぐ自分と向き合い根本解決できない人もいるのも十分わかっています。

そこで

今は根本解決できないにしても、
自分の体も心も、子どもも、守るために

次の2つは忘れないでください。
やっているという人は、続けてくださいね。

★人や世間とのつながりを絶たない

★自分からの発信や行動をあきらめない

 

★人とのつながりを持つこと、自分に必要な情報を持つことが必要なのは、
孤独に苦しい現状にとどまりそうになるのを止めて、現状を変える準備をするために有効だから。

現実世界で人付き合いが苦手な人も
今は匿名でSNSで情報を得たり、発信したりして、つながりを持つことが可能です。
こっそりでもいいのです。

自分の孤独感を和らげたり、役に立つ情報を得ることもできますね。

★自分からの発信や行動をあきらめないことが必要なのは
危険が迫ったとき、一番早く適切な助けにつなげるには、自分から助けを求めることが必要になるからです。

 

Bは、Aの思考も行動も縛っていき、Aが自分以外の人や世間とつながることを嫌うからこそ
自分や子どもを守るには、思考や行動を止めず、孤独にならないことが必要なのです。

公的な支援を受けるにも、情報を知らなければ、また自ら求めなければ、受けることは難しくなります。

まとめ

「こんな人だとは思わなかった」
縛られる人間関係で苦しくなったら

自分ひとりでガマンするのではなく、
人とつながること、
少しでも行動してみること、
自分でできることをやってみてくださいね。

そして、自分が変わりたいけど、どうしたらいいのかわからない、
解決したいと思ったときには、ぜひご相談くださいね。

人に頼るということも、とても大切ですから。

 

では、また~。