こんちには。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美です。
このところ晴天続きで、先月できずに先延ばしにしていたことがあれもこれも出来そうな気分になって、カーテンを洗ったり、庭を耕したり草抜きしています。
おかげで腕や足が筋肉痛です~。
あ、床のワックス掛けもしたいところ。
のんびり散歩や、ゆっくり読書もいいですね。
みなさんは、どう過ごしていますか?
さて、「自己肯定感」という言葉をよくきくようになりましたね。
育児系の情報でも「子どもの自己肯定感を上げるためにどうしたらいいのか」という話題はよく上がります。
◎「子どもの自己肯定感」が気になる
◎「子どもの自己肯定感」を高めてあげたい 親が多いということですね。
今日は、子育て中の方へ、間違わない子どもの自己肯定感の育て方についてお話します。
自己肯定感とは
自己肯定感とは
自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情(Wikipediaより)です。
他にも定義や表現は様々ありますが
自分には良いところも悪いところもあるけれど
自分に条件を付けたり、他者と比較したりしないで
ありのままで
ここにいていい
自分が大好き
自分が大切
自分は生きていていい と
ありのままの自分(等身大の自分)の存在を丸ごと認める感情や感覚です。
何となく自分は大丈夫だ という
「根拠のない自信や安心感」とも言えますよ。
自己肯定感が高い人の特徴
自己肯定感が高い人は
◎好奇心やチャレンジ精神が旺盛
◎積極的
◎失敗しても立ち直れる
◎素直に自分の感情や欲求を表現出来る
◎責任を持って自由に行動できる
◎良い人間関係を築きやすい
などの特徴があります。
自己肯定感を育てるには
まず、自分自身を知らなければいけないし
それから、その自分を自分が「認める」「受け入れる」ことが必要です。
子どもの自己肯定感を高めるために
幼い子どもは、母子一体感の中にいるので、まだ「自分」を知りません。
だから、始めは
自分はコレが好き!コレが嫌い!
自分はこんな風に感じている
〇〇したい など
子どもが自分の気持ち、感覚や欲求を感じて、素直に表現して
周りの人(親)から
そうなんだね。
〇〇と感じてるんだね。
それでいいよ。
あなたが大好きよ。
共感してもらうことが大切で、
そうやってもらって、自分を知ることができて
認めてもらったり、受け止めてもらったり、、、という情緒的なやりとりを通じて自分を肯定してもらって、自己肯定感が育っていきます。
つまり
子どもの自己肯定感を高めるには
親が、子どもに愛情を持って接して、子どもをよく知ること
そして、子どもの存在や尊厳を否定せずに丸ごと認めて、受け入れてあげることが必要です。
けれど、ここで間違いが起きやすいので、要注意です!!
2つの間違った自己肯定感の高め方
間違いその1.子どもを認めるために条件を付ける(子どもをコントロールする)
間違いその2.子どもの欲求や行動全てを許してしまう(叱ることが出来ない)
一つずつ見ていきましょう。
その1.子どもを認めるために条件を付ける
完璧主義や、
人の目を気にしやすく、人の判断や評価を頼りにする傾向のある親に多い間違いです。
それは、
子どもが〇〇ができたら →認めてあげる、受け入れてあげる
キチンと出来たら → 〃 〃
〜〜と比べて、優れていれば → 〃 〃
言うことを聞けば → 〃 〃
子どもを認めるため、受け入れるために条件をつけることです。
自己肯定感には、根拠や条件は要らないはずでしたよね。
条件を付ければ
「条件をクリアできなければ、認めないぞ!」という子どもへのメッセージになり
子どもは、
条件をクリアできない自分はダメな人間
ありのままの自分は愛されない
素の自分には生きる価値が無い
自分は何も出来ない など
人が示す条件や評価に「自分はこうあるべき」という自己像を求めて
自己肯定感とは逆に、自分を過小評価したり、自己否定する感覚を覚えてしまいます。
その2.子どもの欲求や行動の全てを許してしまう
親が、一般に言われる「子どもを認めましょう、受け入れましょう」という部分だけを鵜呑みにして
子どもが言うことやることを、全て許してしまう。
または、子どもの全てを認めるために、
子どもが失敗しないように先回りして手を貸したり口を出したりする。
いわゆる、怒れない親、過保護・過干渉な親です。
これでは、子どもは、
・何でも上手くいく
・自分が思ったとおりになる
・周りの人が何とかしてくれるはず(自分は何も出来ない)
・自分は人に大切にされるのが当たり前 と信じてしまいます。
自分で考え感じたままに自ら行動する経験も、
失敗や思い通りにならない経験もできないので、今のありのままの自分を知る機会がありません。
人との関わりの中で生きるためのルールやモラルを学べませんね。
(中国の一人っ子政策での「小さな皇帝」が爆誕したことを思い出しますね)
これでは、自己否定、または歪んだ自己愛と万能感が膨らみ続け、
自己肯定感の基礎である「ありのままの自分(等身大の自分)」を知らないままになります。
私たちは、成長過程で、必ず、知らないことや人との出会いがあり、
大なり小なり、思い通りにいかないことや上手くいかないことが起こるものです。
ありのままの自分を知らずに、
何も出来ない(自己否定)
何でも出来るはず(幼児的万能感)と思い続ければ、自己肯定感は育たず
◎何をするにも不安や恐怖が強い
◎消極的でチャレンジできない
◎過剰に頑張る
◎感情や感覚の抑圧
◎失敗に傷ついて立ち直れなくなる
◎何でも受け身で人任せ、人のせいにする生き方
◎良い人間関係が築けない
という生き方になってしまいます。
間違いを犯さないために
この2つの間違いを犯しやすい親は
親自身が自己肯定感が低い問題を抱えている場合が多いです。
そもそも、子どもの自己肯定感が気になるのも
親自身の自己肯定感が低いことの投影なのです。
無意識に、自己肯定感が低いことによる不安、劣等感、恥などを感じないようにするために
子どもの自己肯定感を高めようとするのですが
自分が自己肯定感が高い安定や安心感を知らないために、間違いを犯しやすいのです。
また、自分に余裕が無い時や、自分を大切にしていない時にも、相手を受け入れることは難しくなりやすいですね。
だから
間違いを犯さず、自然に子どもの自己肯定感を高めるために必要なのは
①親自身が自分を知り、自分を受け入れ、自己肯定感を高めること
②余裕を持つこと
自己肯定感が低いのには、
幼少期に親から認めてもらえなかった、
大切に愛してもらえなかったなどで、心が傷ついていたことがあると思います。
子育てには、親自身の未解決のトラウマやその他の心理的問題が、とても現れやすいものです。
自分のため、子どもとの良好な関わりのために、自分と向き合う時間を持ってみるのはどうでしょう?
まず、自分が自分を大切にして、認めていけるようになるといいですね。
では、また~。