こんにちは。
【福岡・北九州】
人が怖い/人付き合いが苦手/子どもとの関係など人間関係の悩みを解決!
心理セラピスト待鳥智美です。

ニュースやSNSでは、子どもへの暴力、ネグレクトなどの虐待、
不適切な養育など、見聞きすることが多いですが、

「子どもが生きがい」そう言う人も多いものです。

 

私にも3人の子どもがいて、子育ての大変さはあるけれど
自分に出来ることはやってあげたい
子どもと居るのが楽しい
子どものためなら無理できる
常々、そう思っているので

「子どもが生きがい」が悪い、と言っているわけではありません。

実際、自分のことより子ども優先で、
無我夢中で関わることが必要な時期はあります。
(この時期に関わりが薄いことは別の問題を引き起こします)

 

しかし、
行き過ぎた「子どもが生きがい」な親の関わり方は、

親子関係を歪めて
子どもの心の成長を妨げ
子どもに様々な生きづらさを抱えさせやすいのです。

(例えば、不登校やひきこもり、人間関係の悩み
いつまでも自立できない など)

行き過ぎた「子どもが生きがい」とは

「自分の味方はこの子だけ」
「この子が頼り」
「子どもを思い通りにしたい」
「子どもは自分の分身」という感覚です。

やりかたは、過干渉、過保護、暴言・暴力、虐待、脅しなど様々です。

 

安心して、自分を持って
子どもに関われるようになるために

この感覚の親が、親子関係や子どものその後に与える影響
その原因、解決方法についてお話ししますね。

一心同体から境界線を確立し自立へ

子どもが赤ちゃんのときは
親(特に母親)と子どもが、一心同体の感覚でいます。
赤ちゃんの要求や気持ちを察しながら、
愛情をかけ、お世話することが、愛着形成にとても大切なので
この感覚が役に立ちます。

成長と共に、子どもには子どもの自我が芽生えてきて
自分と他者との間に境界線を感じるようになります。

子どもが、健やかに成長し自立するには
さらに、自分の境界線を確立することが必要です。

その時期が、イヤイヤ期反抗期と呼ばれます。

親にとっては、とても大変で面倒な時期に思えるけど
実は、自立にはとっても大切な時期なのです!

自立を妨げる親

親は、子どもの手本となりながら、
子どもの自立を後押しするものですが

「子どもが生きがい」の親は、子どもの自立を邪魔します。

子どもにしがみついて、離そうとしません。

 

邪魔してしまう1番の原因は

親自身が、
不安定な愛着、あいまいな境界線持ちで、未熟なことです。

未熟な親が望むこととは?

未熟な親は、
夫婦(パートナー)という大人同士の関係で
向き合い、支え合うことは避けながら

子どもに
「あなたのためにしてあげている」
「親の言うとおりにすれば安心よ」
「あなただけが頼り」
「私を助けて」

というメッセージを常に出して
自分の不安を受け止めてもらっているので

子どもが、自分から離れて行くことを怖れ
いつまでも、子どもと一心同体のままでいようとします。

「子どもが生きがい」な親が心底望んでいることは

『私を一人にしないで』

です。

孤独の恐怖がとても強いのです。

子どもへの影響

子どもは、
親を愛していて、親から愛してもらいたいのです。

だから
親の期待や要求に応えようとします。

 

親が、「子どもが生きがい」ならば
子どもが、親を安心させ続けている親子の役割逆転
自分の生きる力を持つことができません。

自分らしく生きることができない

ということです。

 

それは、
子どももまた、未熟なままということであり、
生きていく上で不安が大きく、
生きづらさを抱えることに直結します。

 

親の方も、
子どもが大人になるについれて
無我夢中で子どもに関われる機会が減ることが

子ども以外の依存対象を探してのめり込む依存症
空の巣症候群、うつ、熟年離婚など
問題が浮き彫りになっていきます。

解決に向けて

不安定な愛着や
あいまいな境界線の問題は
幼少期の親子関係に関わる心理的な問題です。

心理セラピーで、丁寧に、適切に扱うことで
解決することが出来ます。

自分の子育てに不安を感じたとき
自分のこれからに不安を感じたとき

解決を先延ばしにせずに、ご相談ください。

 

心理のワークショップも開催しています。
こちらも、ぜひご参加くださいね。

 

では、また。