自分では無く、いつか、誰かが、きっと、幸せにしてくれる

 

あなたは、傷ついたり、悩みや孤独や不幸せを感じて
この先の自分の幸せや悩みの解決を考えたとき

◎いつか、誰かが、きっと
 自分を幸せにしてくれるはず

◎自分がもっと○○になれば幸せになれるはず

のように
周りの人や
現実から離れた自分に
期待している感覚がありませんか?

 

♪幸せは誰かがきっと~
 運んでくれると信じてるね♪ by H2O
懐かしい歌が頭の中で流れますww

このような
「現実の自分以外に、いつか自分を幸せにしてくれる
誰かやものがあるはず」と感じて期待することを

ヒーリングファンタジーと呼ぶことがあります。

ヒーリングファンタジーに浸る原因は?

ヒーリングファンタジーに思いをはせるのは

自分で幸せになるは無理だ
自分なんて幸せになれるはずがない

という無力感、罪悪感、自己否定や
自分で幸せになることを諦めているからかもしれません。

 

その原因は

◎親からの虐待や、両親間で面前DVがあった
◎親が子どもに無関心だった
◎親が精神的に不安定だった
◎親が兄弟姉妹間で差別していた など

親の精神的な未熟さや不安定さからの
否定的な言動があったり、無償の愛情が与えられないといった
子どもにとって自分ではどうにも出来ない辛くさみしい状況で
心が傷ついたからです。

 

けれど
そんな状況でも
子どもは、親が悪い、間違っているとは思いもしません。

親からの温かさや共感など愛情に満たされない孤独で不安な現実を
「自分は親を幸せにしてあげられない」無力感や罪悪感を抱きながら
「自分が悪い子だから」
「自分のせいだ」など自己否定や自責をして
自分を納得させたり、親からの愛情を諦めたりします。

そして
このような辛い現状から目を背けようとして

例えば
◎いつかきっと誰かが自分を幸せにしてくれる
◎お母さんを幸せにしたら、自分も幸せになれるはず
◎もっと○○な自分になればきっと、、、
◎とにかく自分が頑張れば何とかなる

など
子どもは、ファンタジーの世界を作り出すのです。

 

 

身近な人に投影を起こす

このような子どもが、トラウマや
愛情飢餓感や孤独感、恐怖など心の傷付きを
持ったまま大人になると

身近な人に愛情や安心を求めて
「自分を愛してくれるはず」
「自分を満たしてくれるはず」
「自分を幸せにしてくれるはず」と期待するようになります。

少しでも可能性をあげるために
「自分が相手の役に立てば…」
「もっと自分が頑張れば…」など自分に条件を課すこともありますが
あくまでも、その頑張りは他人から愛情や安心をもらうためで
自分が直接自分の幸せを手にするためではありません。

 

けれど、実際は
どれだけ期待をかけても
自分の思う通りには満足や安心が得られないことの
方が多くなります。

その場合のその不安や不満は、感じたくないので
相手への怒りにすり替えてしまいます。

特に
恋愛感情を持つ相手には
更に強い期待と、その後の激しい怒りになりやすいです。

 

期待が強い分
「私のことが好きなら~してくれるはずだ」と
相手を試さずにいられなくなってしまいます。

そして、その期待が少しでも満たされなければ
「この人のせいで自分は幸せじゃ無いんだ!」
「どうして自分を安心させてくれないんだ!」と
相手への激しい怒りになるのです。

 

 

考えてみてくださいね。

自立した人は、現実的には

人それぞれに自分の人生を生きているので
たとえ恋愛の相手だとしても
四六時中あなたを幸せにするためだけには生きていませんよね。

 

それなのに
一方的に強い期待をかけられ、試されて
その結果、不満をぶつけられキレられる、、、

このような関わりでは、相手はどう感じるでしょう?

 

相手との関係は、うまくいきません。

 

どうして、このように身近な人に
自分を幸せにしてくれるはずと期待を抱くのでしょう?

親を投影している

親からの共感的関わりや無条件の愛情をもらえなかった
傷付きを持つ人は、
身近な人に親を投影してしまいます。

つまり
最初から
親のように
自分を愛してはくれない人
自分を安心させてくれない人
自分を幸せで満たしてくれなさそうな人に惹かれて
関わりを持とうとします。

本当は求めているはずの
十分に愛してくれる人や
幸せで満たしてくれそうな人には、全然惹かれなかったり
一緒に居ても居心地の悪さを感じて、避けてしまうのです。

 

なぜならば
親からは得られなかったけれど
親のようなこの人こそ!
今度こそ!
自分を幸せで満たしてくれるはずだ!と
親代わりに自分を安心させてくれることを
無意識に期待しているからです。

 

今も、脳内(無意識)では
親に満たしてもらうこと
親に愛してもらうことを、本当には諦めていない
ということなのです。

 

 

自分の幸せのために

このように
いつか、誰かが、きっと
自分を幸せにしてくれるはず と

現実的で無い、他人任せの期待を持ち続けていては
自分が幸せで満たされることは遠ざかってしまいます。

 

親に自分の生き死にや安心を委ねるしか無かった幼少期から
精神的な成長を遂げて

「自分の幸せは自分で手にする」決意をしましょう。

自分ひとりで生きていけ、と言っているのではありません。

自分の幸せを他人任せにすることを辞めること
自分の人生に責任を持つことは
自分の幸せへの近道になり
また、人間関係も豊かで、うまくいくことにつながりますよ。

 

 

自分は不幸せだと感じていたり
悩みがなかなか解決しないあなたも
無意識に、自分の幸せを他人に委ねているかもしれません。

その様な場合
本当の解決には、まず、
自分の心の傷付きや心理的な問題に気づくことが必要です。

ぜひ、心理セラピーセッションや1dayセミナーなどを
ご利用くださいね。

 

では、また。