こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
どうして、オドオドして、泣き虫で、消極的なの?
明るく、元気で、ポジティブな子どもになって欲しい
自分の子どもに、そう思うことはありませんか?
子どもが落ち込んだり、泣いたり、グズったりしていると、
自分のことのように辛く、オロオロしてしまい、励ましたり、アドバイスをして、何とか早く元気に、前向きになって欲しいと思う。
または、イライラして怒って、その状況を止めたいと思う。
元気で、ポジティブな子どもになって欲しいと願う方へ、そのために必要なことをお伝えしますね。
本当の問題点は親にある
子どもがネガティブなのが問題なのに、どうして親なのよ?
と思う方もいるでしょう。
でも、子どもが元気でポジティブでいるためには、親の影響は絶大、絶対的なのです。
自分についてチェックしてみてくださいね。
✓不安やストレスに過敏で長引く傾向にある
✓子どものためにどうにかしてあげたい思いが強い
✓子どものことなのに、自分のことのように感じることが多い
✓自分が子どもの頃、泣くと、親に怒られたり、止められたりした
✓『早く!』が口癖
✓後悔や反省することが多い
✓ポジティブではない
多くのチェック項目に当てはまる人は、
子どもの頃、親に自分の不安や痛みを受け止めてもらったことがなく、親の言う通りに我慢して止めるか、自分でどうにかやり過ごさなければなかった。
その悲しみや苦しみや怒りを、自分の子どもに投影しているかもしれません。
※投影とは、自分の心の状態や思考パターンなどを、他人やものに反応して映し出すことです。
例えば、泣く子どもを見て、無意識に、泣くことを我慢させられてた幼少期の怒りがこみ上げ(私は我慢していたんだから、あなたも同じようにしなさいよ)と苛立ち「泣くな!」と怒鳴ってしまう、ということ。
また、自身の愛着が不安タイプのために、自分の境界線が曖昧で(自分と子どもを同一視する)子どものことが自分のことのように強く感じられ、どうにかしなければいけない!とプチパニックになりやすい。
大げさにオロオロしたり、ヒステリックに怒鳴ったりするけど、子どもが欲しがる適切な対処(寄り添い、落ち着いて話を聞いてあげる)はできないものです。
不安定な愛着と親子共依存の関係を築く
このような親の対応では
子どもは、泣きたかった気持ちや、不安、痛みなどを、我慢するしかありません。
我慢した感情は、見えなくはなりますが、解消されることは無く留まり続けます。
親に安心して自分の弱みを見せて、受け止めてもらうという温かいやりとりができないので、子どもの愛着も不安定になります。
優しくても、ヒステリックでも、親の『~~しなさい』は、子どもの自分で考える力も行動する力も奪っていきます。
親は言うことを聞かせることで安心を得て、子どもは親の言うことを聞くことで自分を守るという支配と依存の親子共依存の関係が築かれます。
子どもは、ますます、不安や痛みに敏感になり、この先の不安や失敗を恐れるようになります。
いずれにしても、親だけで無く、子どもの将来にも生きづらさを抱えさせる親子関係となりそうです。
これから大人になっていく子どもを想像してみてください。
・いつまでも困ったことがあれば親に解決してもらう
・失敗を恐れ、何事にもチャレンジできない
・人とうまく関われない
・言われたことだけしかできない
・喜怒哀楽を表現できない
・親への怒り、恨みを募らせる
望んだ子どもの姿、親子関係から、どんどん離れていくのではないでしょうか。
ポジティブになるということは
私たちは、幼いときの親との関わりで、愛着を形成していきます。
傷ついたときや弱ったときなどに、親に優しく受け入れてもらい、寄り添ってもらことで、愛情ホルモンと言われるオキシトシンが多く分泌され、安心や安らぎを感じ、親子の愛着を強めます。
オキシトシンは、神経系、免疫系、内分泌系にも働きかけます。
心の傷も体の傷も治る力がアップするのです。
十分な安心・休息が取れれば、次に自分に起きたことを振り返ることが出来るようになります。
そして、
「もう大丈夫」
「もう1回やってみよう!」
「次はこうしてみよう!」と思えるようになるのです。
こけて大泣きする子どもが、母親によしよししてもらって、「痛いの痛いの飛んで行け~」なんて言ってもらったら、ケロッと何にも無かったように、また遊び始めるなんてことは、よく目にすることではないでしょうか。
つまり、
ポジティブになるということは、ネガティブを感じないようにしてなれるものでは無く、ネガティブを受け止めること(幼いときは親に受け止めてもらう)ができるからこそ、なれるものなのです。
元気でポジティブな子どもに育てるために必要なこと
元気でポジティブな子どもに育って欲しいと願うなら、次のことが必要です。
◎自分の親との関係を見つめ直し、心の傷を癒すこと
◎自分自身の不安定な愛着を、安定した愛着へと築き直すこと
◎自分と子どもの境界線を引くこと
◎自分のネガティブを自分が受け止めること
どれも『自分』です。
親の関わり方が、鏡みたいに自分に映し出されているように、自分の関わり方が、子どもに映し出されるのです。
これらができていくと、いつの間にか、自分がいつも不安を感じなくなったことや、子どものことを気にしすぎなくなってる自分に驚くかもしれませんよ。
子どもにとって、親が頼りたいときに安心して頼れる存在(安全基地)であることが、一番の安心できることです。
それは、心身共に安定した成長につながります。
では、また~。