こんにちは。
福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

 

自分が子どもの頃、親は
・いつも怒鳴ってた
・構ってくれなかった
・支配的、暴力的だった
・甘えさせてくれなかった

「あんな親にはならない!」「自分の親は毒親だ」と思っていたのに…
自分の子育ては、いつの間にか親とそっくり…
自分も毒親??

やめたい、変わりたい
もっと、子どもと仲良くしたい
子どもに優しくしたい

辛い子ども時代を過ごして成長し、自分が母親になり、『親みたいな親になるはずじゃなかった子育て』に悩む人が大勢います。

どうすれば、『こんなはずじゃなかった子育て』をする自分が変わることができるのでしょうか。
自分が望む子どもとの関わりを持つために必要なことは何でしょう。

最大7割近くの虐待の連鎖

イギリスの精神科医の研究によると、虐待を受けていた子どもが親になり、子どもを虐待する次世代へ連鎖する確率は、最大で7割近くになると言います。

不適切な養育(マルトリートメント)という言葉とその意味は、小児精神科医の友田明美先生によって、ずいぶん浸透したと感じています。
その、子どもにとって不適切な養育も同じようにかなりの確率で連鎖が起こっています。

※不適切な養育(マルトリートメント)とは、身体的・精神的・性的虐待だけでなく
厳し過ぎる躾、過剰な期待、過保護、過干渉など、子どもがつらさや不安を感じるような養育全てを含んでいます。

 

自分の養育過程やこれまでの生きづらさから
親のようにはならない と決意し
親のようになったらどうしよう と不安を抱えながら
子どもを持って
気をつけているのに

子どもを前にすると、『つい』
厳しい口調で叱る
手を挙げてしまう
口出し、手出ししてしまう
あれこれダメ!と言う

こんなはずじゃなかった >_< と後悔を繰り返してしまう。

もっと優しく接したい
じっくり話を聞いてあげたい
温かく見守りたい
応援したい と思うのに

どうして思うようにできないのかわからない
これからどうしていいのかわからない と苦しくなっていませんか?

 

幼い頃の自分の傷つき

実は、幼い頃に親の関わりで、日常的に、何度も繰り返し傷ついた心(脳)は、本人が無自覚であっても、多くの傷(トラウマ)を抱えます。
そして、慢性化し、何もケアをしていなければ、今も残ったままになっています。

親となり、子どもと接するとき、そのその時々の恐怖や不安などが、無意識に思い起こされ、パニックを起こしたようになり『つい』『カッとなって』衝動的行動につながっているのです(複雑性PTSD)。

併せて、子どもの自分が、何とかうまくやり過ごす方法として、
自分が我慢してやっていたことを子どもがやらない時や、
自分がやれなかったことを子どもがやったときなども『つい』が起きてしまいます(投影)。
例えば、・泣くと怒られた人は、子どもが泣いくと怒ってしまう。・きちんとすることを自分に課している人は子どもにも同じように求める。など

 

不適切な養育では、親子の安定した愛着の絆が形成されないことも大きな問題です。
不安定な愛着を持った人は、不安やストレスに過敏であり、解消も苦手で抱え込みやすくなります。

不安定な愛着の人は、人との関わり方が過剰だったり、少なすぎたり、不安定さが見られたりします。

子どもにも、安定して関わることができないために、
子どもとの間にも不安定な愛着が築かれてしまい易いのです。

思い当たる方は、おそらく、子育てだけでなく、自分自身の生き方や人間関係にも、生きづらさや困り感を抱えていることと思います。

 

トラウマを抱えたままで、不安定な愛着傾向の親は、気をつけているだけではどうしようもない『つい』の振る舞いをして、それが止められなくなりエスカレートしてしまう子育てをしてしまいます。

「親のようにならない」と思いながらも、無意識にお手本にしている親は自分の親しかいないとも言えます。

 

自分の傷を癒すことが解決につながる

親のような子育てはしない!と決意しても、気づけば、親と同じことをしている…
そして、子どもも自分と同じように生きづらさを抱えるようになるだろう…

これが、【親子間(世代間)の連鎖】ということです。

多分、あなたの親もその親(祖父母)から同じように受け継いで来たことでしょう。

この鎖を断つことはできないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。
絶つことはできます!

それは、気づいたあなたが、
この連鎖を終わらせる
私は変わりたい と決意することから始まります。

具体的には、次のようなことです。
〇自分と親の関わりをしっかりと見つめ直すこと
〇自分の傷を癒すこと
〇愛着を安定させること

そうすると、自分自身に安心や安定を感じられるようになります。
そして、子どもにも、自然に穏やかに、優しく接することが出来るようになりますよ。

 

これは、私が、実際にリトリーブサイコセラピーで実感したことなのです。
私自身、親のような子育てはしない、あんな親にはならない!と思っていましたが、子どもに対してイライラして、怒鳴る毎日で、正に自分の親のような親になっていました。

自分では、全く意識していなかった心の傷や愛着の問題を、心理セラピーでじっくり丁寧に扱うことで、次第に、今まで子どもの何にイライラしていたのかな?と思うくらいに、子どもの接し方が変わっていきました。

自分自身も、思い込みや決めごとを手放すことができて、生きづらさや、イライラを感じる場面がグンと減りました。

 

あなた自身のため、よりよい親子関係のために、一歩を踏み出してみませんか?

リトリーブサイコセラピー協会の1dayセミナーオープンセッション、電話カウンセリングも利用しやすくなっていますので、自分が変わるきっかけにしてみてくださいね。

 

では、また~。