こんにちは。
福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

 

・夢や目標を持たない
・叱られることに慣れていないので叱ればすぐにキレたり物事の取り組みを簡単にやめる
・言われたことしかしない…
そんな子どもや若者達が増えている。

その原因に『ほめる』『しかる』『体罰』など、それぞれの是非や功罪について情報があふれていますね。
情報に振り回されて、子育てがぶれて、迷って、苦しくなっていませんか?

そして、子どもとの関わり方にも迷って、絆が築かれていないと感じてはいませんか?

今日は、子育てに迷いがなくなり、安定した親子関係を築くためにできることことをお伝えしますね。

迷う子育てで育てられた子ども

迷う子育てとは…

〇親の希望に添わせようと意図している
やる気あふれる子どもにしたい
頑張る子どもにしたい
勉強ができる子どもになって欲しい
もっとイイコになって欲しい

そのために
叱るのはよくない、と言われれば、叱らず褒めればいいのか、と思い褒めて、
褒めるばかりじゃだめだ、と言われれば、キツく叱ってみる…

〇褒める・叱るのポイントが親の都合や誰かの意見
褒める=結果ができたと判断できるものや親が満足できるものであれば褒める(途中の頑張りやできた点は見ていない)
叱る=ダメだということだけでなく、子どもができないことや、親が気にくわないことや受け入れられないことを叱る(怒る、怒鳴る)

褒めるにしても、叱るにしても、子どもの様子ではなく、『できる・できない』が大きな判断基準で、それに加えて、親の都合や気分、誰かの意見に左右される。

そんな風に、親の都合でブレてばかりの親

●子どもは、親を喜ばせるためや親を怒らせないために、正解を探り、親の顔色を伺うことに神経を尖らせるようになる
●何事も『できない』ことを怖れるようになる
●親が自分で責任を取るという姿を見せないので、責任と取ることがどういうことかわからない

すると、正解や誰かの言うことに従うことで、『できない』怖さを味わわず、責任を取らずに済む方を選ぶようになり、自分がしたいことやどうしたらいいのかを自分の意思では決められなくなります。

そして、不安が強く、落ち着きがない子どもや、無気力な子ども、友達とうまく付き合えない子どもなど、いろいろな面に不都合を感じやすい子どもになりやすくなるのです。

これが、夢や目標を持たない、叱られることに慣れていないので叱ればすぐにキレたり物事の取り組みを簡単にやめる、言われたことしかしない…などと言われることにつながっています。

 

一見、バラバラなように見えるこれらのことですが、共通していることがあります。

それは、
失敗することが怖い
自分で決められず人に頼りたい
ということです。

失敗が怖い

このように失敗が怖くなるには、実は、『褒める』にも『叱る』にも、どちらの子育てにも関係ないのです。

褒めるにしても、叱るにしても、
親が安心するために、親の都合に合わせて、子どもをコントロールしようとすることが、本当の問題なのです。

子どもは、親に大切にされたい本能から、親が喜ぶことをしたいと思い、怒ることをしないようにしようと思うものです。

子どもは感じ取ります。
親が、自分のことを見ていなくて、人の意見や情報に振り回され、「安心させて」「ちゃんとして」「これが正しいのよ」「私はしっかり子育てしてるわ」と親の要求に従わせようとしていることを。

そうして、親の要求に従うことが正解なのだと思い込み、
失敗しないように、間違えないように、振る舞うようになります。

つまり
失敗が怖い
間違うことが怖い のです。

叱られてキレるのは、叱られることに慣れていないからというよりも、
叱られた=失敗した という思考回路が働き
失敗したことが怖くて受け止めきれないのでキレた ということです。

夢や目標を持たない
言われたことだけしておけばいい
というのも、
失敗するくらいなら初めからやらない ということで同じです。

 

さて、親のほうは、子どもがこんな風に不安が強く、消極的になることを望んでいたでしょうか?

違いますよね。

自分が望んだようにならない子どもに、さらに悩まされたり、イライラすることになるでしょうね。

そして、一番の問題は、親と子どもの間で愛情の絆でつながることがますます困難になることです。

親も失敗が怖い

親のほうも、いい子育てをしたいと思うからこそ、いろいろな意見に触れるのに、その度に振り回され、ますます子育てが不安で苦しいものになるという負のループにはまってしまいますね。

 

お気づきでしょうか?

このような迷う子育てをする親は、自身も
「失敗が怖い」人なのです。

だから、何か権威ある人や、いいと評判になっている意見には正解があると信じてしまうのです。

自分にも不安が強いので、少しでも安心できるものを求め続けます。

見ているものは、子どもの本当の姿ではなく、自分の恐怖を緩めたい思いばかりです。

親子の安定した愛着のために

まずは、自分の不安定さや恐怖を取り除き、自分が安定と安心することです。

多くの場合、自分の不安定さや恐怖は、自分と自分の親との間の関わり方が関係しています。

自分の安定と安心のために、今更といわず、自分の親子関係をじっくりと見直してみることをおすすめします。

自分が安定し安心すると、子どもにも安心してじっくり関われるようになり、それこそが、迷わない子育てとなっていきますよ。

親子関係をじっくり見直すには、心理セラピーがお役に立てると思いますよ。
お気軽にお問い合わせくださいね。

 

では、また~。