小児救急センターの先生のお話をうかがいました。
「ぜひ、ご夫婦で話し合ってみてくださいね」
と言われたのが、子どもの脳死についてでした。
こんにちは。
北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で「あなたが本当に望む自分に戻る」お手伝いをしています。
アンケート調査
ーー2010年に脳死下臓器移植法が改正され、臓器移植が15歳未満の小児にも適応され
臓器移植に限り、「脳死はヒトの死」と認められました。ーー
そのことについてどう思うか?
子どもの脳死下臓器移植に対しては?
もしも、わが子が「脳死とされうる状態」に陥った場合には?
わが子の脳死下臓器移植に関しては?
子どもを持つ親に対して行われたアンケート調査をもとにしたものです。
実際のアンケート調査結果では、父親の方が、母親より、
「受容する」「考えてみる」という判断を選ぶ傾向が高いとのこと。
しかし、救急医療の現場での、父親の慌てぶり、落胆、心労の様はかなり大きいそうで、
思考(アンケート結果)と現実に起こったときの感情とは、違いが大きいと感じている。
父親は、答えとして「受容する」「考えてみる」という判断を選ぶ傾向にあるという
違いを知った上で、ぜひ冷静なときに夫婦で話し合いをして欲しいと。
それはどうしてか、という話にとても納得しました。
「話し合いの答えが、「もしも」が起きたときの答えでなくてもいい、
その時にお互いに支えあいながら、話し合えばいいのだから。
だけど、「もしも」の時に初めて、お互いの意見の大きさに気づいて、
傷ついて、家族が崩壊することもある。
それは避けて欲しい。
普段から話し合いのできる夫婦であれば、それは避けられる」
お互いの違いを認める
男性は、感情的なことより論理的なことが得意だなぁとは、私も感じています。
それは、男女の脳の構造の違いによるものもあるだろうし、
「男の子だから泣かずに強く」「男は外で働いて…」という幼い頃から触れてきた価値観や常識・通念というものもあるだろう。
それは、性差であって、個性としてとらえていたらいい。
夫婦は長い時間を共にする家族だけど、他人なのだから、
分かり合う(自分をわかってもらって、相手をわかる)ためには、話し合うことが必要。
その時に、大切にしたいのが、お互いの個性。
違って当たり前の個性があるという前提を忘れて、
自分の思い通りにならないと「わかってくれない」と怒ったり、拗ねたり、
落ち込んだりしていては
分かり合うための話し合いにはならない。
「私はこう思うよ。あなたはそう思うのね。」
「それは、わかるよ。」
「これはわかって欲しい。」
交わったり、積み重ねていくのが、話し合い。
話し合いができる夫婦
つい感情的になりすぎてしまったり、自分の気持ちを飲み込んだりして、
話し合いではなく、一方通行や、平行線ばかりの夫婦になっていませんか?
あなたが子どもの頃、両親はどんな夫婦でしたか?
・仲が良くなかった
・ケンカはなかったけど、あまりしゃべってもいなかった
・お父さんが怒鳴ってばかりだった
・お互いに気持ちを伝えることが苦手だった
・子どもの話を喜んで聞いてくれなかった
それが、怖かった、苦しかった、悲しかったから、
・お母さん(お父さん)は、かわいそうだから、私が守らなくちゃ!
・二人が仲良くするために、私はいい子でいなくちゃ!
・二人が言い争っている間、私は気配を消さなくちゃ!
・お父さん(お母さん)に怒られないように、私は自分の気持ちを言ってはいけない!
・強く言わないと、自分のことはわかってもらえないんだ
そうやって、いつの間にか、自分に何かの役割を課したり、
自分らしさをなくしたり、自分の感情を感じなくしたりして
不安定な中でも生きていくすべを身に付けました。
そのすべが、大人になって、
・相手に嫌われないかが気になって仕方がない
・自分の気持ちを言えない、ノドが締まる!頭が真っ白になる!
・わかって欲しい思いばかりが強い
・相手の話を聞くことは、負けたように感じる
いろいろなところで問題となってしまうのです。
夫婦が話し合い、仲がいいこと、家族が温かくつながっていることが、
子どもが安心して育つのにとても大切ということです。
「言わなくてもわかってくれるはず」
「雰囲気でだいたいわかる」
「嫌われる。怒られる」
そんなのは、ただの願望です!妄想です!
期待と妄想を重ねていては、ちょっとのズレもいつしか戻せない程大きなズレになってしまうかも⁈
あなたが今、話し合いがしたいのにできないというのなら、
幼い頃の生きるすべが問題なのかもしれません。
自分を見つめ直すチャンスです。
戻せない大きなズレになる前に!
うちでは、自分たちの臓器移植については話したことがあったけど、
わが子の…となると、話したことがなかったです。
今度、話をしてみようと思います。
もしも、のことはその時にならないとわからないですが、
話をしておくということが大事なのだと思いましたので。
では、また~。
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