長寿国日本の高齢化は、加速していきます。
介護を必要とする高齢者の増加が加速する中、在宅・病院・施設にかかわらず高齢者(介護される人)の虐待のニュースをよく耳にします。

私の母が認知症を発症したことをきっかけに、支援や介護という問題に直面した私が、実感したことは『リトリーブサイコセラピーで自分の問題を扱っていなかったら、母と冷静にかかわることはできなかっただろうなぁ』ということでした。

特に、親子間での養護・介護の場合に虐待が起こらないために、私が、心理セラピーが役立つと考える理由をお伝えします。

心理セラピーが役立つ理由

こんにちは。
福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理セラピーで、絡み合った心の糸を解きほぐし、本当に自分が望む問題解決へのお手伝いをしています。

私が、リトリーブサイコセラピーは、親子間の介護での虐待を防ぐのに役立つと思う理由は次のようなものがあるからです。

  • イライラをため込んで爆発させたり、恨みを晴らしたい思いに駆られることが減る
  • 相手の尊厳を認めることができるようになる
  • 人を信頼したり、頼ることができるようになるので、自分一人で問題を抱え込まずに早めに相談や、助けを求めることができるようになる
  • 現状を冷静に考え、判断することができるようになる

どうして虐待が起こるのか

虐待は、受ける側に苦痛(認知機能や意思疎通力が低下している場合は客観的な判断)があれば、身体的、精神的、性的、経済的、養護放棄 どれも虐待となります。
高齢者の虐待件数は報告されてはいますが、現在は、主に家庭で家族が介護の大部分を担っていることを考えると、報告されていない、日常的な虐待数はかなり存在しているだろうと想像できますね。

介護する側が、どんなときに虐待を起こしやすいのか考えてみました。

・ついカッとなる、いつもイライラしている
・苦痛や辱めを与えたくなる
・かかわりたくない
・疲れている
・経済的困窮

などではないでしょうか。

親を子どもが介護する場合の虐待について、親子間のかかわりから見てみたいと思います。

根本には親子間の問題

幼い子どもにとって親(その役割の人)は、自分を守り育ててくれる人で、大きくて、絶対的で、不可欠で、まるで神様のような存在です。
私たちは、幼い頃、親とのかかわりの中で、できるだけ安心して生き残るために様々な方法や自分なりのルールを身に付けました。

[ヒステリックに怒りっぽい親、暴力的な親、子どもを頼りにする親、支配的な親、共感的でない親、身体・精神に不安がある親、忙しい親、家族に興味がない親、経済的自立ができない親 など]
このような親との関係の中では、安定した愛着の形成はできずに、不安定な愛着となるでしょう。
その中で、どうにか安全・安心に一緒に過ごし、愛してもらい、生き延びるために身に付けます。

・相手の様子をうかがうこと
・自分は我慢すること
・いい子でいること
・感情を感じないようにすること
・相手のために行動すること
・相手との距離をとること
・求めないこと  など

生き残るための方法やルールは人それぞれであり、いくつも重ね持つので、あげたらきりがありません。

どれも、生き残るためとは言え、子どもにとってはツラいものですね。
これらを受け入れるには、子どもなりに理由を付けなければなりません。


「自分が悪いから仕方がないんだ」と。

こうして、受け入れるために自分を責めて、あきらめ、我慢した思いは、やがて、親へのわだかまりや恨みになります。

しかし、受け入れることには、生き残れる、愛してもらえるというメリットがあるので、この方法やルールを手放すこともできないままになります。

不安定な愛着と、生き残るために身に付けた方法やルールは、大人になったとき生きづらさとなってしまいます。

・相手の評価が気になりすぎて、自分を出すことができない
・人のためには行動できるが、自分のためには行動できない
・一人で頑張りすぎてしまう
・いつも我慢しているので、ちょっとしたきっかけで爆発してしまう
・人と愛情でつながることができない
・自分を信頼し、大切にできない
・相手も信頼し、大切にできない
・親の生き方を引き継いでしまう などなど

親へのわだかまりや恨みを抱えながら、不安定な愛着と、生き残るための方法やルールを持ち続けたままで、介護が必要な弱く、小さくなった親を目の前にしたらどうなるか、わかることと思います。

それが、虐待が起きるときにつながっています。

心理セラピーセッションで得られる変化

リトリーブサイコセラピーは、今の自分には不必要で、不都合ながらも自分なりの生き残りの方法やルールを持ち続けるメリットに着目します。
そして、わだかまりや未完了の感情や強いこだわりを持つことになった親とのかかわりを丁寧にときほぐすことによって、 今の自分に不必要で不都合なものを減らし、安定した愛着の再構築を促します。
(これが、心のキズを癒すということだと思います)

心のキズが癒えると、相手へ不必要にネガティブな感情をぶつけることや、相手をコントロールしたい思い(思い通りにならない苛立ち)が、あふれ出すことが減ります。
加えて、自分の生き方や人との関わり方の土台である愛着が、安定してくるため、自然に愛情を持って人とかかわることができたり、他人を頼ることができるようになります。

効果の実感は人それぞれですが、私は、
親に苛立ちや恨みをぶつける必要がなくなりました。
人に相談したり、頼ったりすることができるようになりました。
かかわることを避ける必要が無くなりました。

高齢者一人でも、介護することは、肉体的にも精神的にも経済的にも、とても大変なことです。
認定度合によって利用できる介護保険のサービス内容は様々に用意されています。
各自治体独自のサービスもあります。
知識豊富なケアマネージャーさんがいます。

自分だけ、家族だけで抱え込まず、現状をオープンに話したり、知りたい情報を得たり、援助を求めたりしていきましょう。

私も、母の今後については、心配もあります。
母に、苛立つことももちろんあります。
その時々にできることを考えながら、周りの人に助けてもらいながら、できることをしていきたいと思っています。

介護で困ったことに直面する前にも、実は、生きづらさをいろいろな場面で感じていることと思います。

気づいたときが生きづらさを手放すチャンスですので、ぜひ、お早めに自分の問題、心のキズに向き合うことにトライしてみてくださいね。

では、また~。


こころのまど 待鳥智美心理メニュー

〇心理カウンセリング、心理セラピーセッション

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