こんにちは。
福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
毒親という言葉が一般に浸透していますね。
そして、毒親に育てられて傷つき、ずっと苦しみ続けている人がたくさんいると感じます。
どうしたら、毒親からの傷を癒し、自分の人生を楽しめるようになるのでしょう。
毒親とは
私が使っている毒親とは、
あからさまに子どもを愛さなかった親、暴力的だった親、ネグレクトした親、ということだけではなくて
子どもが、その時その時に望むようにしてもらえなかったと感じることを積み重ねた、親子の愛着の絆が育まめない親ということでもあります。
つまり、
毒親とは、子どもにとって心や体を痛める『毒』と感じる要素があって、子どもが望むようには愛さない親、安定した愛着を築くことが出来ない親のことを指しています。
だから、
親にちゃんと育ててもらった
いつもおいしい料理を作ってもらった
進学させてもらった
などは、関係ないのです。
親と安定した愛着が育まれなければ、子どもはその不安定な愛着の影響を持ち続けます。
大人になっても!
・親から自立できない
・親と冷静に向き合えない
・安定した人間関係が続かない
・安心して仕事に取り組めない
・恋愛がうまくいかない
・落ち込みやすいなど、心の問題を抱えやすい
・倒れるまで頑張りする
・やりたいことが見つからない
・ひきこもり
などなど
悩みや生きづらさを抱えやすくなります。
これでは、自分の人生を楽しむにはほど遠いですよね。
未完了は親への執着になる
親の振る舞いや状態 →子どもが身に付ける思考や行動の例
〇暴力的、支配的だった →感情や感覚を麻痺させ我慢していた
〇いつも忙しかった、心身が不調だった →親を助けるためにイイコにしていた
〇不仲だった →両親の間を取り持つように明るく振る舞っていた
〇親子の役割逆転 →親を助けるために子どもらしさを封印した
〇いつも不機嫌だった →愚痴や悪口の聞き役となった
親子の関係を、いくつかだけ挙げてみましたが、このようなことが日常的にある家庭だと、親が優先され、子ども本位に過ごすことが出来ません。
子どもは、自分の欲求や気持ちを我慢したり、あきらめたりすることを覚えます。
そうすることで、家族の中に居場所があり、見捨てられず、認められたからです。
けれど、このときの欲求は消えることはなく、自分の気持ちと共に、満たされない未完了なまま残り続けます。
欲求、気持ちとは、
本当は…
●もっと見て欲しかった、自分を大切にして欲しかった、愛して欲しかった、喜ばせたかった、認めて欲しかった など
●さみしかった、イヤだった、悲しかった、怖かった、残念だった、ごめんなさい など
この未完了な欲求や未解放な気持ちが、『毒』として自分の中に残っているもの正体です。
そして
未完了な欲求、未解放な気持ちは、親への執着となります。
ある人は、親への恨み、怒りとして
ある人は、親へ依存して
ある人は、親を支配することで
ある人は、親への復讐として
ある人は、親を助け続けることで
ある人は、親を遠ざけることで
常に、または何度も、『毒』を脳内にリピートして、イメージの中で『親』を自分の手元や中心に引き寄せ、留め続けています。
自分の中に『親』を留め続ける状態では、『自分』を中心にした生き方(つまり自分の人生)を歩むこと、楽しむことは、当然出来ませんよね。
自分の人生のために
では、どうしたら、自分の人生を歩み、楽しむことが出来るようになるのでしょう。
それは、【親への執着を手放すこと】です。
【親への執着を手放すこと】ではありますが、
それは、思い出さないようにすればよいとか、恨まないようにすればよいとか、頼らないようにすればよいということではありません。
『親』を思い出さないように、恨まないように、頼らないように、しよう!と思っている時点で、すでに脳内リピートしてますからね。OMG!!
それでは、何も変わりません。
変わらないどころか、逆にこだわりが強くなったり、不安や我慢が募って心身の不調につながることもありますから、気をつけてくださいね。
じゃ、どうしたらいいの??
↓↓↓
未完了な欲求、未解放な気持ちを、完了させ、解放すること!です。
そして、自分の不安定な愛着を、安定した愛着へと築き直すことが、同時に必要です。
これって、つまり、、、
自立する
ことです。
そうすると、自分で自分のことを考えて、決断し、行動することが出来るようになります。
自分の人生を歩み、楽しむということですよね。
未完了な欲求、未解放な気持ちを、完了させ、解放することは、心の傷を癒すことと言うことが出来ます。
自分の中のネガティブな部分や、触れたくないと思う部分を扱うことは、自分ではなかなか難しいことかと思います。
その時には、心の問題を扱うプロ、心理セラピストに相談してみてくださいね。
あなたのネガティブな部分や、過去を扱うことは、未完了や未解放を、完了、解放へと変え、本来のあなた自身を取り戻すため、そして、あなたが本当に望むこれからの未来のために必要なことです。
さあ、これから、どんな自分で生きたいと思いますか?
では、また~。