こんにちは。
親子問題、人間関係のもつれや傷付きを修復し、自分力を高める
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

先週末は、大阪で開催の日本リトリーブサイコセラピー協会総会に参加しました。
全国にいるセラピスト達が集まり、久しぶりの再会を喜び合いました。
午後は、進化するリトリーブサイコセラピーのセッションについての研修会で、みっちり学びました。
次の日曜日は、電話カウンセリングメンバー達と、奈良観光へ!
お天気も良く、みんなで仏像を見たり、鹿と戯れたり、食べたり、わいわいと大人の修学旅行みたいでとても楽しかったですよ。
いつもは離れたそれぞれの場所で活動していて、パソコンの画面越しには顔は見ているし、話もしているけれど、直接会ってとりとめなく話しがでいるって、いいな~と人の温かさを感じました。

 

さて、今日は、「いつも母親の顔が頭から離れない」についてのお話です。
(『母親』と書きましたが、もちろん、『父親』の顔ということもあります。以下も同じです)

お手本としたり、反面教師としたり、見張り役として、など自覚した理由は様々。

母親の顔が浮かぶことには、特に問題がないように感じるかもしれませんね。

ですが、これらの人は、次のようなことに悩みやすいものです。
・自分の好きなことややりたいことがわからなくなる
・自分の好きなことややりたいことができない
・親から離れられない
・対等な人間関係が築けない
・自分では生きていけない感覚がある
・自分を生きている実感が持てない など

『自分』を感じるとき、例えば、自分の人生をイキイキと送ろうとしたとき、自分が他人と関わりたいと思ったときなどに不都合や不安、怖さを感じて息苦しさや生きづらさに悩みます。

この悩みを解消するにはどうしたらいいのでしょう?

母親の顔がいつも頭に浮かぶ

母親と仲が良いとしても、嫌っているにしても、普段は気にも止めていないにしても

いつでも、または、何かしようとすると、無意識に母親の顔が頭に浮かんだり、頭をかすめて、どんな反応をされるだろう?と想像していませんか?

その顔は
喜んでいる
悲しんでいる
不安そう
起こっている
疲れている など様々に…

不安や怖さなどネガティブな感情や感覚を伴うなら、
母親と実際に会うかどうかに関わらず、母親を自分の中に置いている状態、母親に監視されている状態なのです。

顔を思い浮かべたり、存在を感じたりしたときに、
温かな気持ちになる
安心して落ち着く などを感じるのであれば、
安定の愛着の絆が築かれていて、母親は心の拠り所として存在していて、見守られていると言えるでしょう。

 

大人になった現在、
自分の考えや行動に、母親の顔色の影響を受けているというのを、あなたはどう思いますか?

母親を(に)
喜ばせるために
関心を持ってもらうために
悲しませないように
怒られないように
心配をかけないように
負けないように

母親の表情や態度を想像して、自分の振る舞いを決める判断材料にしているとしたら、
それは、今も
母親を頼り、母親の支配を受け入れている
母親のための何か役割を今も果たし続けている ということです。

そうしていれば
安心できる
居場所がある
愛してもらえる
怖い目に会わない
自己存在価値を感じられる

プラス

母親にとってのかけがえない存在でいられる=母親に頼られ、母親を支配できる

母子で、依存と支配をし合って、心理的に互いの存在を感じ続けています。

「自分がわからない」ことは自分を生きることが怖くなる

母親の顔を頭の中に置き続ければ、その分、自分らしさや自分の自由はなくなります。

●自分の好きなことがわからない
●自分の気持ちがわからない
●やりたいことがやれない
●外に出ることが怖い
●責任ある立場を避ける
●自由に考えること行動することが苦手
●周りの人の顔色や気配が気になりすぎる

こんな悩みや生きづらさとなります。

自分の人生を生きたいと思ったとき
もっと人生を豊かにしたいと思ったとき
自分が親密になりたい人と関係を深めようとしたとき

自分の気持ちよりも、母親が気になっていては、
したい気持ちがありながら、自分を止めようとしてしまい
自分が望むように進めないですよね。

さみしさ、虚無感、劣等感、恐怖、罪悪感…
ネガティブな感情に抑えつけられる感覚かもしれません。

自分で『自分がわからない』ということは、
常に誰かを頼り、誰かに従い、導いてもらわなければ、生きられないという、
生きること自体が恐怖になりやすいのです。

幼少期の親子の関わり方から見つめ直す

幼少期から、
自分の気持ちを受け止めてもらえなかった
母親の存在が大きすぎた
母親が過保護・過干渉だった
母親が自分に無関心だった
母親が暴力的だった
母親がいつも大変そう・かわいそうだった

子どもは、母親をとてもよく見たり、感じています。
温かく安定したつながりを求めます。
子どもにとって母親は、より安心して生きるために、とても重要な存在だからです。

・自分自身を受け入れてもらえない
・母親の機嫌や価値観を優先させなければならない
・安定したつながり(愛着)が感じられない
このようなことが繰り返されると

次第に、無意識にですが、母親の顔色や反応を気にして、自分の考えや行動を決めることがパターンになってしまいます。

それが、母親とのつながりを確認する方法にもなりますね。

自分の人生を
もっと自由に、もっと豊かに、もっと温かく
生きたいと思ったときには

無意識に自分が取っているパターンに気づいて、変えていきましょう。

自分がどうしてこのパターンにはまっているのかに気づかないまま
母親を思い浮かべるのをやめよう とか
母親を反面教師にしよう
母親と縁を切ろう と無理にすることは、
もっと母親とのつながりを強化して、生きづらさや恐怖を大きくしてしまいます。

 

母親との関係をじっくりと深く見つめていくことを通して
自分自身が安定して楽になっていくことと
自分の人生を生きていくこと
そして、
母親とも適切な距離感で安定して関わること
出来るようになっていきますよ。

 

では、また~。