こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、お悩み解決・自分の人生を取り戻すお手伝いをしています。
本当の自分らしさを取り戻し、もっと自由に、もっと楽に人生を歩みたい方におすすめです。

 

外を見れば、夏らしい青空にモクモクの白い積乱雲です。
騒々しいセミの声に混じって、ツクツクボウシの声も聞こえてきて
え、もう?夏の終わり?と驚きました。
カレンダーを見ると、今日は立秋でした。
まだまだ猛暑続きですが、秋が来るんですね~。

もう少し?かどうかはわかりませんが、バテずに夏を乗り切りたいですね。

さて、最近、このようなクライアントさんが相談に来られることが多くなりました。

子どもの不登校や不調がある。
親子関係が良くない。

自分の子育てが良くなかったのではないか?
SNS,YouTubeなどいろいろと見ていると、自分の子育てが間違っていたのではないかと思う。
自分は毒親と呼ばれることをしていたかもしれない。

子どもを楽にしてあげたい。
自分が間違えていたのなら正したい。
どうしたらいいのかわからない。

 

このような疑問や不安を抱いて相談に来られます。

 

このとき、クライアント(母親)共通の感覚は、

子どもに申し訳ない=罪悪感 です。

過去を振り返り、罪悪感や不安でいっぱいになっています。

そして

自分で「過去はもう取り戻せない」「今からでは遅いのでは?」と思っているから、
ますます「どうしたらいいの?」と焦りや絶望を感じてます。

 

私が、心理に興味を持ち、学ぶきっかけになったのは、
「子育てがうまくいかない、こんなはずじゃなかった。どうして?」の行き詰まりでした。

体験してきたからこそ言えることは、
「親子関係を築き直すには、早い方がいいに越したことはないけど、遅すぎることはない」
「子どもを変えることはできないが、自分は変わることができる」ということです。

だって、親子の関係はずっと続きます。

問題に気づきながら、このまま放って置いたら、この先もそのままなのですから。

これから先を考えたとき、いつだって今が一番早いのです。

絶望して、あきらめることはありませんよ。

 

そうはいっても、どうしてこんなことになっているのかわからないことがほとんどです。

自分を責めたり、子どもを責めたくなる気持ちでいっぱいかも知れません。

ですから、まずは、自分の中で何が起きていたのか?何が根本の問題なのか?見ていきましょう。

罪悪感を覚えたのは幼少期の親子関係

何かが起こったとき、「申し訳ない」「自分のせいで」と罪悪感を感じて動きが止まる人は、ずっと前からこの感覚に慣れ親しんできた人が多いです。

遡ると、幼少期の親子関係の影響が見えてきます。

 

子どもから見て、親が大変そう、かわいそう、不機嫌だったりすると
子どもは、自分の安心のために、次のように自然に感じます。

・親の役に立ちたい
・親を助けたい
・親を喜ばせたい
・親の負担にならないようにしたい と。

そう思って、様々なことを頑張ります。

 

けれど、子どもにできることには限界があります。

親の機嫌次第ということもよくあることです。

 

全てをうまくできなくて当然です。

ですが、子どもにはできなくて当然と言うことがわからないものです。

一生懸命に頑張ります。

そして、うまくできなくて
親に怒られたり、ガッカリされたり、悲しまれたり、すると

自分のせいでごめんなさい、できなくて申し訳ない、と罪悪感を覚えます。

このような親子関係では、子どもは、親の顔を見る度に、何かがある度に
「申し訳ない」「ごめんなさい」「自分のせいで」と感じるようになります。

親子の間に罪悪感のつながりができるのです。

 

子どもにとって、罪悪感を感じることは辛いので、

罪悪感を感じなくて済むように、

=親に認めてもらえるように、喜んでもらえるように、

自分の気持ちや欲求を抑えて、キチンとできることを目指すようになります。

 

やがて、親だけじゃなく、世間の目、常識、ルールなどを意識して

自分は不自由さで不満や怒りを貯めながら、

常に、キチンとできるように頑張ることがクセになっていきます。

 

 

 

自分の子育てを後悔し、罪悪感を感じるあなたは、

『子育てをキチンとできる親になる』ことを頑張っていたのではありませんか?

 

その頑張りは、言い換えれば

罪悪感を避けるために

親や世間に認めてもらうために

「キチンとした子育て」をする頑張りです。

 

自分の気持ちや欲求は抑えて、
目線や意識が、子どもではなく、親や世間に向かっていると

目の前の子どもをそのまままっすぐ見られない
ありのままの子どもを受け入れられない という行動になり

子どもと無条件の愛情のつながりを持てない「愛着の問題」にもなります。

 

そして

頑張っているのに上手くいかない自分の罪悪感と
自分は自由にできない不満は

子どもらしい子どもや、思うようにできない子どもへ、

怒りや不機嫌や失望に変わり

ことあるごとに、つい、子どもに出してしまします。

つい、子どもに感情をぶつけたことに、罪悪感を感じて、、、

これらが積み重なって、子どもや親子関係にに問題が起きて、

そのことに、また罪悪感を感じて、、、

という罪悪感の無限ループにはまってしまっているのです。

 

 

そして、子どもの方を見てみれば、

子どもは、「自分のせいで」「申し訳ない」「ごめんなさい」と罪悪感を覚えます。

これは、親の罪悪感の押しつけです。

 

自分の子ども時代と重なりませんか?

つまり、罪悪感の世代間連鎖です。

 

 

この愛着の問題や、罪悪感の無限ループ・世代間連鎖を本当に終わらせるには、

自分が罪悪感を覚えた親子関係を見つめ直す必要があります。

 

まとめ、そして解決に向けて

自分の中にいつも罪悪感を感じていて
子育てが上手くいかない悩みを抱えた人の多くは

子どもの頃、自分の親を愛して、安心させたくて、

頑張って頑張って、頑張ったけど、思うようにできなくて、、、

そうして罪悪感を抱えました。

 

けれど、

本来、子どもは、親から愛情や安心をたっぷりもらう側です。

子どもですから、できないことがたくさん有って当然です。

 

あなたの罪悪感は、本当は抱える必要がなかったものではないでしょうか。

子どもにひどいことをしたかも?
毒親だったのかも? と

罪悪感を感じて過去を後悔しても、何も変わりません。

そればかりか、あなたが不必要な罪悪感を持ち続ければ

子どもは罪悪感の世代間連鎖を引き受けてしまいます。

 

 

けれど、自分の問題を解決すると、子どもへの関わり方が自然に変わります。

罪悪感ではなく、あなたが本当に望むつながりを築き直すことができるということです。

心の傷付きを癒したり、愛着の再構築を含め

自分を見つめ直し、不必要な罪悪感を手放すことは

心理セラピーでお手伝いすることができます。

ぜひ、ご相談くださいね。

 

あなたは、これから、子どもとどんな風に関わっていきたいですか?

 

 

では、また~。