こんにちは。
【福岡・北九州】の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
人が怖い/人付き合いが苦手/親子問題/共依存など人間関係の悩みを解決しています。
今日は、子育てをしていて、「子どもを怒りすぎて傷つけてしまう」と悩む方に向けて書いています。
怒り過ぎてしまう問題を解決したい
次のように不安に思う人、悩む人がいると思います。
“子どもを怒りすぎてしまう。
このままだと、子どもを傷つけてしまいそうで怖い”
”自分がやっていることは虐待なのではないか?と不安だ”
”自分は親としてこの先やっていけるのだろうか?と心配”
”これじゃ毒親と言われてしまう”
怒りすぎた自分を責めても、反省しても
またすぐに、怒りすぎてしまう、、、
『子どもを怒りすぎる』ことに不安を感じる人の多くは
不安の解決策として
◎自分の怒りを抑えよう
◎怒らなくて済むように子どもに『いい子』でいて欲しい
と考えて行動します
けれど、実際には
子どもには、子どもの気分や都合や能力があるので
大抵、親が望むとおりには動かない
それを見て、ムカついたり、腹が立つ
一旦は、そのムカつき・怒りを抑えても
抑えた怒りは解消されること無く、積もっていくので
いつか限界が来て、爆発的に怒ってしまう
と、怒りすぎ問題の悪循環が起きています。
実は、『怒り』にだけフォーカスしていても、この問題は解決しません。
子どもへの怒りすぎの問題には、
怒りにつながる根っこの原因があります。
それは、
子どもとの繋がりや絆と呼ばれる【愛着】の問題です。
子どもとの繋がり「愛着」
「愛着」と言われても、目に見えるものじゃ無いからわからない
と思う人もいるかもしれませんね。
子どもとの関わり方、体や心の距離感を意識してみるとわかりやすいかもしれません。
怒り過ぎて子どもを傷つける不安がある人について見てみると
子どもが赤ちゃんなら、泣いたり、グズったとき
少し大きくなれば、「ママ!」「お母さん!」「見て!」「来て!」と呼ばれたとき
それ以外のときに
自分から
子どもに近づきたい
子どもと一緒に居たい
子どもに触れたい
子どもを見ていたい
子どものことを知りたい
と自然に思うことが、少ない傾向にあります。
親と子どもとの体の距離も、心の距離もどちらも遠くて
「つながる」感覚が持てていません。
繋がりが築けない
哺乳動物の子どもは、乳をもらい、守ってもらい、お世話をしてもらうなど
生まれてすぐからの親子関係で
【他者(親)に近づいて触れて温かさを感じることは、満たされて、安全で安心】の感覚を持ちます。
この感覚が、安定した【愛着】を築くには必要です。
人も哺乳動物なので、本能的に求める感覚は同じです。
ですが
現実的には、様々な親子関係、養育環境などによって、
子どもの時に、この安心の感覚を得られないことがあります。
◎特定の養育者がいない(養育者がコロコロと変わる)
◎親が子どもに無関心
◎親が子どもに暴力や暴言など否定的な関わり
◎親が子どもが求めていないものを一方的に、または過剰に与える
このようなことが日常的にあると
子どもは、親との間に安心が無いまま、傷ついたり、不満を感じたりして
人と近づいて、人とつながることは危険な、不快、不安なことと学んでしまいます。
人と一緒に居て、温かさ、安全、安心を感じて『心地いい』感覚が持てずに
愛着は不安定なものとなります。
そのまま、親となると
子どもとつながれない
子どもとどう関わればいいのかわからない
などの不安になってしまいます。
また
日常的な親の暴力や支配的な関わりは、
複雑性のトラウマと
「親子の関わりには怒りが伴うものだ」と歪んだ認知になるので
頭では怒りたくないと思っていても
瞬間的に、つい、怒ってしまう、ということが起こってしまいます。
「いい親」を目指す
その一方では
自分の不安や自信のなさを埋めるためや
自分の心の傷を癒すために
「『いい親』でなければいけない」
「ちゃんと子どもを育てなければいけない」
「親のような親になってはいけない」など
自分を縛って不自由にしています。
そうして、余裕や柔軟性を無くして、ストレスを貯めることが
更に、怒りで発散しやすい状況を作り出します。
傷つきには手当てが必要
怒りすぎて子どもを傷つけることを心配している親は
本当は
親自身が、幼少期に自分の親との関わりで
たくさん傷ついていて、
今も、その傷は癒えていないまま なのです。
傷付きと不安定な愛着によって
生きることに『不安』
子どもを育てることに『不安』など
多くの不安を抱えていて、
その不安を自分で受け止めたり、解消しきれません。
なので
『不安』を『怒り』に変えて、子どもに向けて吐き出している
という場合がとても多いです。
解決に向けて
親自身が、心の傷と向き合い、癒して
『不安』を『安心』に変えて行くことで
自分の感覚が変わり
子どもとの関わり方が、変わっていきます。
例えば
怒りを抑えようとしなくても、怒りそのものが湧かなくなって
子どもと安心して関われる
温かさでつながれる
そのままの子どもを受け止められる など
「怒り」の問題には、
様々な心の問題が絡み合っています。
このまま放っておくと、
子どもとの間で、更に問題が大きくなったり、
自分の未解決な問題が、子どもに引き継がれたりしてしまいます。
まず、自分の心に向き合って
自分の問題を解決するといいですよ。
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では、また。