こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

 

猛暑日が続いてます。
マスクの暑さも加わって、身体だけじゃなく、顔も蒸れたり汗かいたり、、、大変です。
密でなければマスクは外したり、こまめな水分とミネラル補給して、適切に暑さ調節していきましょうね。

不安なことや、心配なことに出会うことは誰にでもあることです。

その度に、不安に適切に向き合って対処できて、不安が解消できれば、大きな問題はないと思います。

不安が雪だるま方式にどんどん膨れ上がって、ひどく苦しんだり、パニック症状になったり、いてもたってもいられなくなったり、、、
あなたは、不安に押しつぶされていませんか?

今日は、過剰にどんどん膨れ上がる不安に押しつぶされること無く、適切に落ち着いて受け止められて、安心に変える方法についてお話しします。

最後に、不安が膨らみそうなときにできる不安を受け止める方法を紹介していますので、読んでみてくださいね。

不安に押しつぶされる心理とは?

不安に押しつぶされる傾向がある人は、
不安があるとき、あれもこれも不安だ、これから〇〇になったらどうしようと、目の前に無い不安やこの先の不安など、自ら不安を探してしまっています。

最近で言えば、新型コロナウイルス感染について、が思い浮かべやすいかと。

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ウイルスの正体や予防法、症状、感染状況など、よくわからないからどうしたいいの?という不安を持つと、不安を少しでも減らしたいと思って、テレビ、SNS、新聞、雑誌などで、情報を探します。
けれど、正誤、この人はこう言っててあの人はこう言ってる、など、いろいろな情報に触れすぎて、噂に踊らされる。
結局、何を信じていいのか、どうしたいいのかわからない!となって不安を膨れ上がらせるだけ。

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不安や心配事があると、そのことに意識が集中します。
それは、心だけじゃなく、体にも影響が出ますね。
呼吸が浅くなり、体も脳も緊張していて休まるときが無く、不眠になり、疲労がたまり、ますます不安に…と悪循環に陥りやすいのです。

どうすることもできない、助けてもらえない恐怖がある

不安が雪だるま方式に膨れ上がるのは、常に緩むことができずに不安やストレスに過敏であり、不安が解消できない、緊張感や不安定さがあるからです。

 

それは、幼い頃の親との関わりで身に付けたものです。

子どもが不安なとき…
親が、すぐに気づいて「どうしたの?」「大丈夫よ」と優しく触れて語りかけてくれるように、

親が、子どもに適切に応答し受け入れる安定した関わりをすれば、子どもは不安な自分を隠すことなく、いつでも親を頼ることができ、安心の感覚を覚えます。

そうでない場合(無視される、怒られる、馬鹿にされる、甘えられないなど)子どもは、一人で不安や緊張にさらされます。
不安や緊張が普通の状態になり、その環境で生き抜く方法を身に付けていきます。

このような親子の関わりの中では、子どもは
●様々な場面で心の傷(トラウマ)を負う
●愛着が不安定になる→安心を感じたり人との絆を育む事が苦手
●心の奥底に、自己否定感や、無力・無価値・孤独など感じたくない程の恐怖を持つ

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不安定な愛着や心の傷が癒されないままで、様々な恐怖を抑圧している人は、

不安は怖い
自分にはどうすることもできない
けど、自分なんか誰も助けてくれないから自分でどうにかするしかない

という不安と恐怖のループにはまり込み、パニックになりやすいのです。

これでは、不安に囚われて、パニック、不眠、疲労、うつ症状、など、心身共にダメージが積もりますね。

不安を感じないようにしても解決しない

不安なことが起きたとき、「不安なんて感じない!」「大丈夫!」と不安を無視して突き進むことができれば、解決でしょうか?

そうではありません。

そもそも、不安も自然に感じる大切な感情や感覚です。
不安や恐怖を感じないように抑圧することは、とてもエネルギーが必要で、その他にも影響が現れます。
そして、かなりのエネルギーを使っても、不安や恐怖は無くなったわけではなく、問題の先送りにしかなりません。

不安がメリット

不安を膨らませて苦しいのに、簡単に、それをやめられないのは、
不安を膨らませることで、安心できる というメリットがあるからです。

不安をいろいろ探していれば、
何とか対処できる
できない自分を見なくていい
怒られない
嫌われない
その場に居られる
誰かに関わってもらえる(孤独を感じなくていい)
感じたくない感情をごまかせる

不安を膨らませて苦しい、けど、不安でいる方がマシ。

という感覚です。

不安を感じることをいきなりやめれば、これらのメリットが消滅して、これまで隠していた大きな不安や恐怖に襲われてしまいます。
安心して緩むことに抵抗があるとも言えます。

不安を膨らませず適切に不安がるために必要なこととは?

最初に書いたように、不安なことや心配事に出会うことは誰にでもあることです。

適切に不安がるとは、不安を感じた時に、不安を不安として受け止めることができることです。

すると、漠然とした不安を膨らませて、不安に押しつぶされることがなくなります。

自分にとって何が不安なのか、できることは何か、人に頼むことは何か、など、具体的にはっきりとしてきます。

適切に不安がるために必要なこと

不安を膨らませずに適切に不安がるに必要なことは、次のことです。

・心の傷(トラウマ)を癒す
・愛着を安定させる
・自己否定感を薄める
・様々な恐怖を解放する

心の傷付きを癒して、安心感を高めることで、今の自分にフォーカスが向けられるようになっていきます。
自然と、過剰に不安を膨らませることが減って、楽になっていきますよ。

 

トラウマや愛着問題など心の問題を扱うことは、とても繊細であり深いものでもあります。
心の問題には、心理セラピーが有効ですので、ご利用くださいね。

 

不安が膨らみそうなときにできること

心理セラピーは敷居が高い、何だか怖いという人にも、不安を感じたときに、自分で簡単にできる方法を紹介しますね。

・「私は今不安を感じている」「私は不安を感じてもいい」と声に出してみる
・しっかり吐く方を心がけながら、ゆっくり呼吸する
・体の感覚に意識を向けて、体のどこにどんな感覚を感じているかを探して、じっくり感じてみる
・何が不安なのか、自分はどうしたいのか、何ができるのか、など、具体的に思い起こしてみる
 →言葉にしたり、書き出したりすることをおすすめします

根本の解決とはいきませんが、不安が膨らむことを止める助けにはなるかと思います。

不安を膨らませて苦しいことに悩むあなたは、
不安なことがあったとき、どんな自分でいられたら…、何ができたら…、どんな気持ちを持てたら…、あなたにとっての解決となりますか?

 

では、また~。