こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、お悩み解決・自分の人生を取り戻すお手伝いをしています。

秋とは思えないほどの昼間の暑い!と思っていたら、久しぶりの雨から急に冷えてきた北九州です。このまま、一気に寒くなるのか?また暑くなるのか?
毎年、洋服選びや衣替えのタイミングに悩む時期ですね。

さて、あなたは『「弱い自分」を誰にも見せたくない』と思っていませんか?

意識はしていないかも知れませんが、次のようなことに思い当たる人は、無意識に思っているかも知れません。

◎つい強がってしまう
◎いつも人と自分を比べて
「上の位置」に居たいと思う
または、「下の位置」に隠れたいと思う
◎人を頼れない
◎人に見られるのが苦手で孤独を選ぶ
◎間違えることがとても怖い
◎頼み事を断れない

 

「弱い自分」を見られたくないと思うと、
無理に強い自分を示そうとして強がり、人を蹴落とそうとしたり
誰にも頼れず、1人で無理を重ねたり
人の目を怖れて、孤独を選んだり してしまうので

人間関係、仕事、心身の不調など様々に問題が浮かび上がります。

 

今日は、「弱い自分」について考え、様々な問題の解決のために必要なことをお話ししますね。

自分にとって「弱い自分」とは?

あなたにとって「弱い自分」とはどんな自分ですか?

【本当の自分は弱い】というセルフイメージを持っているわけですが、人によって”弱い”の意味合いは違っています。

いつもうまくできない
失敗が多い
負けてばかり
すぐに泣く
役に立たない
能力がない
何でも劣っている などがあって
【本当の自分は弱い】と感じています。

 

「弱い自分」を見られたくないことが、悩みにつながる人は
内面的、心理的なもの、実ははっきりと強弱や優劣が分けられないものについて
人からの判断を通して
【本当の自分は弱い】と自分を否定的に捉えています。

そして、弱い自分を見られたら
人から
怒られる、攻撃される、笑われる、嫌われる、邪魔者扱いされる と思っていて

そうなったときの恐怖、悲しみ、恥、罪悪感、無価値感、劣等感を感じることを怖れています。

さて、ここで現実的に考えて欲しいのですが、
全てにおいて、自分以外の全員に、完璧に
勝つ、優れる、強いことは可能でしょうか?

答えは、もちろん不可能ですよね。

 

そして、勝ち負け、優劣、強弱の判断は、比べる人、もの、場面、時によって変わるものです。
全てにおいて統一された基準があるわけではありません。

 

だけど、「弱い自分」を見られたくない人は、

1つの失敗で…、〇〇さんより劣っているから…、△△がうまくできないから…

人から嫌われる
人から攻撃される
自分の居場所が無くなる
恥をかく などが起こって
自分が生きていられないほどの怖いこと・イヤなことが起こるに違いない!と脳内で妄想しています。

自分が生きるには恐怖がたくさんある、という感覚になってしまいます。

だから、
怖いこと・イヤなことを避けようと
人の上にいることを示そうとしたり(マウンティング)、強がったり、
見つからないように人目を避けたりすることで
自分を守っているのです。

けれど、そのやり方を続けていると
人間関係、仕事、心身の不調など問題が出てくるし、
【本当の自分は弱い】というセルフイメージは消えないままなので、
苦しくなってしまうのです。

「弱い自分」のセルフイメージはなぜ?いつから?持ったのか?

産まれてから、自分だけの世界で生きていれば、弱いと感じることはないでしょう。
けれど、人は、1人で勝手に健全に育つことはできません。

育つ過程で、誰かに言われて、誰かと比べられて、初めて「弱い自分」を感じます。

誰かとは、親(養育者)です。

私たちは、産まれたときは、1人では何もできないという意味では、実際に弱い存在です。
だから、親(養育者)を頼り、助けてもらうこと、愛情をかけて世話してもらうことが必要です。

この実際に弱い存在だった頃に、
望む対応をしてもらえなかったことや
弱い自分を受け入れてもらえなかったことが、
心の傷(トラウマ)となり
「弱い自分」のセルフイメージを植え付けられ、
成長しても「弱い自分」を持ち続けてしまいました。

例えば、こんなこと
・できないことを怒られたり、バカにされる
・失敗を許されない
・「どうせできないから」と言われ、先回りのお世話をされた
・いつも他のきょうだいと比べられた
・過大な期待をかけられた
・泣くと怒られた

※心の傷(トラウマ)は、その時の感覚や感情がなかなか消えない記憶となり、体にも反応として残り続けます。
反応の大きさや回復力は人それぞれです。

解決するために必要なこと

「弱い自分」を見られたくないことからの、様々な生きづらさや苦しい悩みを解決するには、

心の傷(トラウマ)を癒し、
【本当の自分は弱い】という否定的なセルフイメージを書き換えていくことが必要です。

「弱い自分」というセルフイメージを書き換えるとは
「弱い自分」を見ないようにして、別のいいイメージを上書きすることではありません。

この問題は、「弱い自分」だったときに受け入れてもらえず傷ついたことが原因にあり
今、「弱い自分」を自分も見たくないし、他人にも見られたくない問題なのです。

だから、まず自分が「弱い自分」の部分とその傷つきを受け入れることが必要になります。

「弱い自分」を自分にも他人にも見せないことで、自分を守っていたメリットを

 

ありのままの自分は、
弱いところやダメなところもあるけど、
強いところやいいところもある

そんなありのままの自分を、まずは自分が受け入れることですね。

 

すると、「弱い自分」へのこだわりが薄れ、
「弱い自分」を見られたくない問題は、自然に薄れて解決に向かいますよ。

では、また~。