こんにちは。
【福岡・北九州】の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
人が怖い/人付き合いが苦手/親子問題/共依存など人間関係の悩みを解決しています。
友達のフリをした敵
「フレネミー」という言葉を知っていますか?
「友達:friend(フレンド)」と「敵:enemy(エネミー)」を組み合わせた
混成語で『友達のフリをした敵』という意味です。
人間関係に於いて
意識的にフレネミーである人も居るかもしれませんが
(だとしたら、すごーく嫌ですけどね)
多くの場合、無自覚、無意識だと思います。
なぜなら、フレネミーの行動は、本人にも無意識の
心の奥にに閉じ込めて未解決の
心理的な問題が引き起こしているからです。
しかーし!
「無自覚だったから」
「そんなつもりはなかった」としても
フレネミーは、友達のフリをした敵なのですから、
その行き着く先は
人と揉め事になる
人から嫌われる
人が離れていく
など、長続きしない人間関係を繰り返し
気づけば、【孤独】です。
自分の振る舞いに気づいて、
人との関わり方を変えて行くことを望みませんか?
若い頃は気づかなくても
ある程度年を重ね人生経験を積んでいると
振り返ってみると、わかるものです。
あなたは、これまでの人間関係を振り返ると
友人、恋人、サークル、職場などで次のようなことを
繰り返していませんか?
◎ケンカしたり、嫌われて人間関係が途切れる
◎昔からの友人がいない
◎いつの間にか自分から人が離れていく
◎自分が所属するグループは、揉めて、解散している
または、自分はグループから出るor出される
さて
『フレネミーとは?』や『フレネミーへの対処法』などの情報は
たくさんあるけれど、
フレネミー本人の心理的な問題とその原因についてや
解決するにはどうしたらいいのか?はあまり見られないなと感じてます。
そこで
今日は、上手くいかない人間関係を繰り返して
「もしかしたら、自分はフレネミーかもしれない、、、」と
不安な人、そして、そうならば解決したい!という人に向けて
心理的な問題と原因や、解決方法を書いてみますね。
もしかしてフレネミー??
あなたは自分自身を省みると、思い当たりませんか?
●「無条件に自分が受け入れられている」安心な居場所が無い
●「自分が一番」「周りは自分より下だ」と思っている
●「周りはみんな敵だ」と感じる
●「自分は周りより劣っている」と感じる
●嫌われるのが怖い
●周りの人は自分を悪く言っている気がする
●人を信じられない
●負けず嫌い、プライドが高い
●自分のことを話すのが苦手
●人の悪口や噂話が好き
●嫉妬心、独占欲が強い
これらはフレネミーによく見られる傾向です。
フレネミーの行動とその心理
フレネミーの心の奥の基本的な構えは次のようです。
「自分はダメ」「自分は嫌われる」など否定的に感じていて
自分への信頼感や肯定感が低いため、不安感が強く
そして、他人も信じられず、見捨てられ不安が大きい。
だからこそ、
人に受け入れられたい、人とつながりたい欲求が強く
そのために
「人に嫌われないような、いい自分でありたい」
「人に認められたい、褒められたい」
と思っています。
だから、行動は
困っている人や、自分を攻撃しなさそうな人に
優しく近づいて、信頼、承認、賞賛を得ようとするのです。
これがフレンドの面です。
でも、
「人より劣る自分は生きている価値が無い」とも思っているので
親しくなった人をおとしめたり、攻撃するようになったり
他の人には、悪口を言ったりするようになります。
また
親しくなった人に対して
「この人に見放されたらどうしよう」の不安や
「自分だけを特別に扱って欲しい」思いが強くなると
自分だけがあなたの味方よ
周りの人は敵だよ
周りの人はあなたの悪口言ってたよ
など、周りの人からの分断を計ります。
これって
詐欺師や、モラハラなどのパターンでもありますよ。
これらが、ほんの一例ですが、
要するに
フレネミーとは、
自己中心的で
人に対して全く尊重のない、自分の自己愛を満たすために人を利用する『意地が悪い=いじわる』な行動をとるんです。
たから、、、
フレネミーの行く末
しばらくは、相手の人も、周りの人もフレネミーに
気づきませんが、しばらくすると
・一緒に居ると、いつも嫌な気分になる
・いつも自分勝手ばっかりだ
・いつも誰かの悪口を、あちこちで言っていて、ウソばっかりだ
・いろんな人にいい顔をしていて、いい加減なことばかりだ
・周りの人と話しをしたら、つじつまが合わないことがたくさんある
・余計なお節介をされる
こうして、相手や周りの人が気づいてくるので
信用がなくなり、ウザがられたり、嫌われたり、
避けられたりするようになって
結局は、【孤独】になるというわけです。
心理的な問題とは?
無意識にこのような関わり方をしてしまうのは、
幼少期の親との関わりに何らかの問題があり
心の傷付きを負ったからです。
本来、子どもは
親に守られ、受け入れられて、つながっている
という安心を感じることで
心の拠り所(安全基地)を得て
自分はそのままで生きていていい、と
自分の存在を肯定して、自分を信じられるようになり
他者も信頼できるようになっていきます。
それが
幼少期の親との関わりが安心安全でなかったことで
◎不安や恐怖を感じてトラウマになった
◎安定の愛着の絆が築けなかった
◎親から受け継いだり、自己防衛のために
自己否定や歪んだ思い込みを持った
など心理的問題を抱え
これらが、今も癒されず、未解決、未修復なことが
原因です。
このように未解決の心理的な問題を抱えて
また、人との関わり方がわからない未熟なまま
どうにか傷口に触れないように
不安を避けようとしながら、人と関わるので
『友達のフリをした敵』のように不安定で歪んだ振る舞いになってしまうのです
解決するために
解決するには
幼少期の親との関わりを見つめ直しながら
◎愛着の絆を安定のものに再構築すること
◎トラウマを癒すこと
◎今の自分に不適合な思い込みを変えて行くこと
◎自己否定を緩めていくこと
など、心の癒しと成長が必要です。
そして
自分の行動を振り返る力を付けながら
実際に「人と関わっていくこと」がとても大切です。
どうしてこんなに人間関係がうまくいかないのか?
なぜか生きづらい
どうしたらいいのだろう?
と思ったときや
このままでは嫌だ
自分はこのような関わり方のパターンはやめたい
これからは、もっといい人間関係を築きたい
と思ったときは
自分が無意識に心の奥に留めている傷付きや問題に
向き合うことが、解決につながります。
心の傷付きは癒すことが出来ますので
一人で悩みを抱えずに、ぜひご相談くださいね。
では、また。