高齢者がかかわる事故や事件のニュースが後を絶えません。
アクセルとブレーキの踏み間違いや反対車線走行に因る交通事故、
オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺被害、
押し売り・押し買いなどなどたくさん挙げられます。
高齢の方が、加害者にも被害者にもならないように、
家族ができることはなんでしょう?
こんにちは。
福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、絡み合った心の糸を解きほぐし、
本当に自分が望む問題解決へのお手伝いをしています。
答えは、高齢者の方(本人)の年齢や行動、体の具合などを見ながら、
家族が「そろそろ~~した方がいいかもね」と思ったそのときに、
行動すること!です。
「そろそろ免許証を返納した方がいいかもね」
「そろそろお金の管理の仕方を考えた方がいいかもね」
「そろそろお手伝いをお願いした方がいいかもね」などと
家族が思ったときに、行動を起こすことです。
実体験をもとに、行動をスムーズに行うために必要なことを書いてみました。
事件や事故は誰にでも起こり得る
なんと!
先日、実家の母がオレオレ詐欺の被害に遭ってしまいました(泣)。
特殊詐欺被害額深刻というニュースを見ながら、私の子どもと
「引っかかちゃう人がたくさんいるんだね。金額すごいね。」
なんて言ってたら、こんなに身近に被害にあう人がいるなんて!
母とは被害の数日前に会っていて、前日にも電話で話はしていました。
「そろそろ、お金の管理は私がした方がいいかな?」という話題も
上がっていたところ。
はあ~~~。
後悔先に立たずとはよく言ったものです。
うちは大丈夫だろう、などと何の根拠もなく思いがちですが
事件や事故は誰にでも起こり得るのですね
後悔やら、怒りやら、不安やら、悲しさやら、
いろいろな感情を次々に感じる出来事でした。
・不安があると、すぐに私に電話をかけてきていた
・現在、お金を引き出すときも私に電話で相談か、一緒に行っていた
・詐欺などに関する注意はいつもしていた
・通帳を私が預かると、生活への不安を感じるかもしれないと思った
という理由で、
「そろそろ、お金の管理は私がした方がいいかな?」 と話題には
していたけど、まだ、そのままだったのです。
電話でのいわゆるオレオレ詐欺でした。
初めに、慌てて、パニックになったら、もうどうしようもないのです。
パニックになると、自分の思考が止まってしまいます。
あとは、数分おきにかかってくる電話で指示されるがままです。
普段、自分でしないお金の手続きも、
利用したことのない駅まで電車で行くことも
その先行ったことがないところまで歩くことも
本人が考えないうちに、できてしまうのです。
『パニックは、思考を止めてしまう』
心理セラピストである私は、このことを知っていたのに
自分の母には、何となく、まだ大丈夫だろうと思って
行動していなかったことが、本当に悔やまれます。
犯行グループに怒ったって
母に怒ったって
どんなに後悔したって
今後の母の生活を心配したって
お金が戻ってくることは、ほぼないでしょう。
「そろそろ…」ではなく今ですよ
「そろそろ…」と思うということは、年齢などの客観的判断や、
本人に何か予兆のようなものが見て取れたからですよね。
病気やケガということが無くても、歳を重ねれば、体、記憶、
判断、反射などが以前通りにいかなくなるのは当たり前のことです。
頑固や怒りっぽくなるなど感情のコントロールができなくなる
ことや物忘れが多くなることも脳科学的にも言われています。
まだまだできると思っていたことがいつの間にかできなくなってた。
もうできないと思っていたことが、急にできたりする。
これは、子どもの成長を見守ったり、危険予知して対策をとる
ことと似てるなと思います。
まだまだ立てないと思っていたら、ある日、突然一人で立ってる!
もう自分でできるようになっていた着替えが、妹弟ができたらできなくなる(赤ちゃん返り)など
成長を振り返れば「まだまだ」と「もう」を行ったり来たりしていましたね。
そろそろ立つかなと思えば、手にとって危ないものはもっと高い所に
しまうでしょうし、応援や見守りや手伝いは必要な時に与えるでしょう。
危険予知とその時必要な手立てを惜しまないことが必要ですよね。
高齢者も本人は「まだまだ」や「もうできない」と言っていても、
家族が「そろそろ」と思ったら、行動に移すときだと思います。
行動とは、相談や説明、説得ということもあると思います。
ですが、以前通りにできなくなったとは言え、本人の意思を無視して
ことを進めるのも、本人を傷つけたり、後までしこりが残ることに
なるかもしれないので避けたいところです。
スムースに行動に移すために
本人を尊重しつつ、家族の想いを行動に移すためには、次のことが必要かと思います。
①コミュニケーションをしっかり取る(本人と家族、家族間)
②第3者(かかりつけ医やケアマネージャーなど)の意見を取り入れる
③本人と一番かかわる人の意見を大切にする
要するに、人とコミュニケーションをとること、かかわることが大切と
いうことなのですが、家族だからこそ、スムーズにできないこともありますよね。
家族の間に摩擦やわだかまりを感じて、積もった恨みやガマンや罪悪感が
あれば、心の声が、すぐさま増幅されて怒りとなって
口から出てしまったり、逆にガマンして何も言えなかったりします。
また、親から離れられず、過剰に心配したり、お世話をしたりすることも
あれば、逆に親に近寄ることさえ嫌がったりすることも。
こんな風に家族との間に摩擦やわだかまりを感じている方には、
④心理セラピーで家族のかかわりを見直して、心の傷を癒し、自分を取り戻しておくことを、付け加えておススメします。
こちらの記事も参考にしてください
→ 高齢者の虐待を防ぐのに心理セラピーが役立つ理由
高齢者の方が、加害者にも被害者にもならないように、家族にできることは、「そろそろ…」と思ったときに、行動することです。
後回しにしないことで、事件や事故を防げる可能性がぐんと上がりますよ。
では、また~。
◎待鳥智美 心理セラピー
6月の予約可能日のお知らせです。
〇心理カウンセリング
〇心理セラピーセッション
2019年6月
7日(金) 10:00~、 13:00~
12日(水) 10:00~、 13:00~
16日(日) 10:00~、 13:00~ 大阪
場所は、地下鉄御堂筋線・四つ橋線「大国町駅」近くです。
20日(木) 10:00~、 13:00~
21日(金) 10:00~、 13:00~
26日(水) 10:00~、 13:00~
27日(木) 10:00~、 13:00~
●詳しい内容、料金などについては、メニューをご覧ください。
心理セラピーセッションについては、お得な3回セット価格もあります。
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必要ですのでお早めにお申し込みください。
お部屋代は、実費をご負担いただきますことご了承ください。
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・子どもがかわいいと思えない
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●こちらも→ 【ご感想】また一つ心の氷が溶けました
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