「フレネミー」という言葉やその意味が広く知られるようになり
『自分はフレネミーかもしれない』と不安になる人が
多くいるようです。

今日は、「自分はフレネミーかもしれない」と不安な心理について
書いてみますね。
チェック項目もありますので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

フレネミーとは?

まず、フレネミーってどんな人なのかについて書いてみますね。

フレネミーとは、表では『フレンド(friend:友達)』の顔を
して接していながら、裏では悪口を言ったり、貶めたりする

『エネミー(enemy:敵)』という意味の造語です。

 

私が見たフレネミーの例題から、フレネミーの心理について書いてみます。

フレネミーは、表面上、「いい人」「優しい人」の顔をしていますから
私も随分長いこと気がつきませんでしたが、
後から振り返ってみると…、とか、他の人からの話を聞いてみると…
見えてきました。

 

ある女性は
長年、あるグループのリーダー的立場の人(Aさん)を慕い
役に立ち、もり立て、親しくしていました。
けれど、あるとき、自己都合でその団体から離れることに。
すると、そのグループの他の人たちに、Aさんの悪口を言ったり
一緒に辞めようようと誘ったり
自己都合で辞めたのに、まるでAさんが原因かのように吹聴したり
一応ぼかしてはいるけれどAさんを貶める発言をSNSに書き込んだり
正に、友達の顔をしていながら、敵になったのです。

実は、以前から陰口を言うなどしていたことがわかり
急に敵になったというより、敵の顔を隠さなくなったといった方が
しっくりきました。

あなたの周りに、または、あなた自身に
思い当たることはありませんか?

 

 

自分はフレネミーかもしれない

「自分はフレネミーかもしれない」と心配する人は
他人から嫌われたくない思いや
他人を傷つける自分はダメだという自己否定
なぜかいつも人と揉めてしまう
問題を
持っている人ではないでしょうか?

 

フレネミーの心の中には、次のような感覚や気持ちがあり
行動に表れます。
「自分はフレネミーかも」と不安なあなたもチェックしてくださいね。

1.相手に(みんなに)嫌われるのが怖い

2.行動に「あなたのために~してあげている」という
下から支えてあげている気持ちで居ながら
上から目線の感覚がある
(人間関係はいつも上下関係の感覚)

3.一方で、「自分ばかりがやらされている」不満感を感じている

4.ダメな自分がバレないようにしている(自己否定)

5.「自分が一番相手に好かれたい」
 「相手にとっての特別でいたい」強い承認欲求や独占欲と
 「その位置には自分がふさわしい」という高いプライドがある

6.自分の期待通りの満足が得られないと
 すぐに激しい怒りや恨みになりやすい

7.人を信じるのが怖い、人を信じられない

8.自分の全部を他人に預けたい依存心がある
(自分は無力だから人が自分を幸せにしてくれるはず、という感覚)

 

 

このように、フレネミーは

相手に嫌われるのを恐れながら
相手にとっての「一番」のポジションを手に入れるために
出来ない自分を隠して
出来る自分、役に立つ自分をアピールしたり
周りの人には厳しく当たって蹴落としたり
相手を孤立させようと陰口やウソの噂を流したり
裏の顔で画策するという

無自覚だけど、人間関係に問題を抱えることが多い

自己愛性/演技性/境界性パーソナリティの傾向を強く
持っていることが多いです。

フレネミーの心の傷つき

フレネミーが、このような心理の元に
「友達」と「敵」の態度や行動をするのは

過去(幼少期)に
人から否定や拒絶をされたトラウマがあり
人との情緒的や信頼を築くような関わり方を
経験することが無かったからです。

このようなことから、心に傷付きをたくさん抱えています。

だから、これ以上自分が傷つかないように
いつも

真の自分(ダメな自分)を隠して
「自分は大丈夫だと言って欲しい」
「自分を必要として欲しい」
「自分を愛して欲しい」目的のために
周りの人のために行動します。

それが「友達」の顔です。

けれど
自分で自分を認められず、人も信じられず
人とどう関わっていいのかもわからないので

周りにマウントをとって自分の位置をkeepしようとしたり

「こんなに頑張っているのに…」
「自分を認めてくれない」
「いつか自分を裏切るに違いない」不安や不満が
ちょっとしたことで噴出し
頼りにしているはずの相手を傷つける行動をとります。

それが、「敵」の顔になるのです。

フレネミーであると、結局は、相手からも
周りの人たちからも嫌われたり、距離をとられることになります。

先ほどの例題の女性も、自己都合とは
実は、周りの人たちと揉めて、居づらくなったからでした。

フレネミーをやめるために

「友達」を装い、「敵」の振る舞いをしてしまうのは
普段は無自覚の無意識レベルの問題(トラウマや自己否定など)があるからです。

行動だけを「やめよう」としても
「つい」「そんなつもりじゃなく」やってしまうので
うまくいきません。

「自分はフレネミーかも」と気づいて
それを辞めたい、自分は変わりたいと思う場合は

自分の内側に今も残っているトラウマや
親に見放されそうだと感じていた恐怖を癒し
自己肯定感を高めて
自分も人も大切にした穏やかで情緒的なコミュニケーションを
とる練習をしていくことが解決へとつながります。

 

トラウマは、ひとりでは扱うことが出来ませんので

自分と向き合うことは、心理セラピーを通して
やってみてくださいね。

 

では、また。

※おすすめ関連記事
↓↓↓
『【人間関係】人が離れていく。友達の顔したフレネミーとは?!』