「子どもがいろいろと要求してくることに、どこまで応えていいのかわからず、いつも悩む」
という相談をいただきました。
今日は、このテーマで書いてみますね。
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他人の目、評価などを気にし過ぎる
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子どもの欲求や要求に不安を感じる
【福岡・北九州】の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
人が怖い/人付き合いが苦手/親子問題/子育て/共依存/愛着障害など人間関係の悩みを解決しています。
幼い子どもは、親を頼りにしています。
そして、欲求をたくさん持っているので
自分の気持ちや要求をそのまま親に出します。
少し大きくなっても、自分では出来ないことや
手に入れられないものは、まだまだ多いですよね。
だから、子どもは、溢れる欲求
したいこと、して欲しいこと、欲しいもの、などいろいろな要求をして来ます。
・なんでも言うことを聞くのは、甘やかしすぎかな?
・しつけのためにもダメなものはダメと言わなくちゃ!でも、これでいいのかな?
・わがままになるから、子どものためによくないのでは?
・応えてあげたい気持ちもあるけど、どこまで応えてあげていいのかわからない
・応えてあげるのも、断るのも、人の目や、これでいいのか?が気になる
・駄々をこねられたら応えてしまう
・いつも子どもが言うものに応えるのに「違う」と言われ、何が違うかわからない
・要求が多すぎて面倒くさい
・要求されるとムカつく
など
その度に、自分では決められずに不安を感じて、
迷ったり、振り回されたり
子どもが駄々をこねたら…や、人が見ていたら…などによって
自分の判断と態度を変えたりしていませんか?
また、子どもからお願いや要求されるとカッとなったり、イライラしていませんか?
このようなことが続くと
親は不安や怒りや疲労が重なり
子どもは、欲求不満が大きくなっていきます。
これは、親にとっても、子どもにとっても
何より親子関係にとって、よくない結果となります。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
どうしたらいいの?!
子どもの要求と言っても、様々なものがあり、親が応えて当然というものもあります。
例えば、極端な話ですが
おなかをすかせて泣いている赤ちゃんに
「甘えちゃダメ。ここまで来て、自分で飲みなさい」と言っても
それは無理なことですよね。
子どもの要求に対してどうしたらいいのか?というと
ハッキリ言って
子どもに合わせて
子どもの気持ちに添って
自分がしてあげるべきこと
してあげたいこと
できること、できないことなどを
その都度、しかし一貫性を持って
自分で感じて、考えて、判断したらいいのです。
各家庭の決め事や事情が判断基準となることもあるでしょう。
応えてあげたいと思ったら、応えてあげたらいいのです。
どこまでもw!
要求に応えられない場合でも
話しをしてわかるくらいの子どもなら
その理由を説明してあげたらいいのです。
そこに罪悪感を覚えるのなら
自分の判断ではない、ということなのです。
つまり
自分の中に判断出来るものを持っていたらいいのです。
判断した結果に自信や責任を持てるといいのです。
でも
それが出来ないから不安になるし、不満や怒り、罪悪感にもなるんですよね。
私もそうだったのでよくわかりますw
子どもの要求に不安や迷い、怒りを感じる
子どもの要求に、不安や迷いなどを感じるのは
- 自分の考えや決断に責任を持つことを怖れている
- 人の期待に応えなければいけないと思っている
- 共感性に乏しく、子どもの気持ちに寄り添えない
- 自分は子どもの頃、親に要求を聞いてもらっていない怒りや悲しみがある
- 余裕が無い
という心理的な問題が理由にあると考えられます。
このような人は
人からの要求や期待に応えたい気持ちや
応えるべきという信念を持ちつつ
逆に、人の要求に応えるのは無理・イヤだとも思っています。
そして、
自分では応えるのか断るのか決められないので
自分や子どもを見る人の目や、しつけ、常識というものを
気にしてしまって、結局、判断できず、不安で迷うのです。
また
・子どもの要求が多すぎる
・うちの子ってわがままだ
・甘やかしはよくない
・子どもは厳しくしつけなければいけないと思っている
・子どもの要求は面倒くさい、ムカつく
このように思う人は、特に3、4に当てはまると思います。
子どもの要求は言葉通りでは無いこともある
子どもは、生きるため、健やかに成長するために
●親に近づきたい
●自分を愛して欲しい、甘えたい
●自分をわかって欲しい、認めて欲しい
●自分を助けて欲しい
●自由にしたい など
親に「安心」「安全」「心地良い」感覚を与えてもらうことを求めます。
これは、言葉で要求できるようになる前からある
人間の極自然な、本能的な欲求です。
幼少期、この「安心」したい根本的な欲求が満たされない
ということは
不安や恐怖、さみしさ、悲しさを抱えて傷つくことになります。
すると
子どもは、どうにかして安心を得ようようとして
要求がエスカレートしたり、歪めた形で要求したりするようになります。
例えば
・親の関心をひくために
→次々に要求を言う、いたずらをする
本当は欲しくないものをねだる、病気になる など
あなたの子どもは、もしかしたら
自分の本当の欲求をそのまま素直に伝えられない子どもや
自分の本当の欲求を満たしてもらえない子どもで
あなたの子どもの要求は
本当は言葉にしている以外のものをもとめていているのかもしれません。
そして
あなた自身は、子どもの頃
自分の親に甘えられなかった、要求を満たしてもらえなかった
という欲求不満を抱えていたのではないでしょうか。
・親が忙しかった
・「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と我慢させられた
・親が自分に関心を持ってくれなかった
・しつけや家庭の事情などが厳しかった
・親の機嫌で対応がコロコロ変わった など
ありませんでしたか?
求めたら怒られたり、拒絶され、満たされなかった
求めても無視された など
この欲求不満は、
●トラウマや、恐怖や悲しみなど心の傷となる
●親とのつながり(愛着)を不安定なものにする
●自分自身を感じられない・信じられない不安を抱える
●自己否定や罪悪感を覚える
●他人への興味、共感性、信頼感なども得られない などになります。
このような人が親になると
子どもへの関心や共感が薄く
子どもが本当に求めるものを察して応えることが難しくなったり
自分で自由に考えて決めることができなくなります。
例えば
・世間で根強く言われる「甘やかすとわがままになる」を信じて
不安になって、しつけと称して厳しくする
・なんでも言うことを聞いてしまう
・子どもが言うものを、とりあえず与える(気持ちや理由などに興味がない)
また、親子関係のトラウマや
「自分は満たされなかった!」という未完了の不安や不満は
子どもの要求に投影を起こし
ムカつく、イライラという反応になって現れます。
このようなことを繰り返すと
親と自分の不安定な愛着が
自分と子どもの不安定な愛着形成へ連鎖する問題にもなってしまいます。
解決のために
自分の中にあるトラウマや「満たされなかった」不安や不満などを
認めて、自分を満たしていきましょう。
そして、自分の安定した軸を育てて
子どもと向き合っていきたいですね。
では、また。