こんにちは。北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピー®という心理療法で「あなたが本当に望む自分に戻る」お手伝いをしています。
今日は、【子どものわがままを許せない】です。
「わがままいうんじゃありません!」
「そんなこと言わないで!」
「それはダメ!これもダメ!」
「うるさい!静かにしなさい!」
「じっとしてて!」
「欲しがってはいけません!」
こんなセリフをよく耳にします。
自分も以前はよく言っていました。
子どものわがままにイラついたり、怒ったり、怒鳴ったりすることに疲れている方へ。
そもそも、わがままなのか?
わがままとは、辞書によるとこういうことです。
①他人のことを考えず、自分の都合だけを考えて行動する・こと(さま)。身勝手。自分勝手。
②思うとおりに贅沢をする・こと(さま)。
『子どものわがまま』がテーマなので、まずは、子どもの側の欲求について考えてみましょう。
新生児期、乳児期、幼児期、児童期、青年期…
どの子にも、どの時期にも、その子の、その発達段階ごとの欲求があります。
自分は…
大切にされたい
ここに居たい
安心したい
愛されたい
愛したい
感情を出したい
認めてほしい
行動したい
考えたい
楽しみたい
自分のものにしたい
表現したい
他人と関わりたい
などなど
その子なりの、発達段階なりの欲求があり、それらが満たされると、スムースに次の段階へ向かうのです。
そして、子どもは小さいほど、欲求を素直に表現するもので、エネルギーにあふれているものです。
自分の欲求を素直に表現することは、本当にわがままなのでしょうか?
わがままだからと、止めるべきものなのでしょうか?
※いろんなことを泣いて表現する赤ちゃんに「泣いてばかりじゃわからない!」「さっき授乳したばかりじゃない!」
※まだ、自分のものと他人の物という所有の意識のないくらいの子どもに「それは〇〇ちゃんのでしょ」「すぐに何でも欲しがってはダメ」
※やっと自分のものがわかるようになってうれしい子どもに「○○ちゃんに貸してあげなさい」
※やってみたい欲求に「それはダメよ」「あなたには無理よ」
※喜びを体で表したい子どもに「うるさい!」
※怒られて悲しくて、怖くて泣く子どもに「泣くな!」
※楽しくて仕方がない子どもに「静かにしなさい」「じっとしてなさい」
よくあるパターンのよくあるセリフですが、子どもとセリフを言う大人、どちらがわがままなのでしょう?
自分の都合や自分の傷
その子なりの、発達段階なりの欲求があり、それらが満たされると、スムースに次の段階へ向かうのです。
その段階の欲求が満たされなければ、その欲求不満は、心の傷となり残ったままになります。
したかったのに…、してほしかったのに…、とくすぶり続ける。
だから、考えて欲しい
「この子ったら、わがままね」そう思うときの自分の状態はどうでしょう?
①自分が、この子にして欲しいことがある。
(自分の思う通りに子どもを動かしたい、コントロールしたい)
②自分が「わがままな子の親」と判断されたくない。
③「私はこんなこと出来なかったのに、あなたはズルい」
「私は経験したことがないから、どうしたらいいのかわからない」
「私はガマンしたのに…」
などの自分の満たされなかった欲求の傷に触れた。
➡自分が子どもの時、親に※のようなことを言われたことがある。
こんな状態のことがあるのではないでしょうか?
「しつけ」ということはあるでしょうが、「しつけだから」という言い訳のもとに、過剰に子どもらしさを縛ることは、
「この子がわがままになったらどうしよう」「私がちゃんと子育てしていないと思われたらどうしよう」という自分の不安を隠すために行われることも多いのです。→①、②
子どもは、欲求が満たされることを経験して、ガマンすることもわかるようになるのに、親(自分)がその経験がないと、十分に満たしてあげることができないのです。→③
つまり、自分が安定して満たされていなければ、せっかちで、許容範囲が狭く、ネガティブで、衝動的な人になりがちなのです。
「この子ったら、わがままね」と
大声で怒鳴ったり、がっかりしたり、「もう知らない」と見放したり、する前に、
「この子はわがままだ」と思う自分の状態に気づいてほしい。
子どものわがままじゃなくて、自分の都合だと気づけば、どういう声掛けがいいのか、どう対処するのがいいのか、考えたりやってみることなど、出来ることがぐんと増えると思います。
自分の欲求不満の傷だと気づけば、それを癒す方法はあります。
自分では気づかない場合も、「子どものわがままに疲れている」と相談して、問題を整理して、気づくこともできますよ。
一人で深く悩んだり、疲れてしまう前に、心理セラピーや心理カウンセリングをもっと上手に利用していただけたらと、思います。
子どものわがままにイラついたり、怒ったり、怒鳴ったりすることに疲れ、落ち込む毎日が変わるかもしれません。
では、また~。
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