ゴールデンウィーク、どのようにお過ごしですか?
「子どもの日」も近いですね。
今日は、「子どものことがわからない」について。
こんにちは。
北九州心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で「あなたが本当に望む自分に戻る」お手伝いをしています。
『子どもの言うこと、やること、考えていることがわからない。』
という状況に、悩んだり、キレたり、落ち込んだりしている。
この状況、どうしましょう?
わかることは理解することなのか?
一旦、『わかること』は、置いておきましょう!
えー、そうしたら解決じゃない!納得できない!って思うかも。
これって、どういうことなのかは、続きを読んでくださいね。
【わかること=頭で理解すること】と思っているなら、それは置いておきましょう。
相手が、キチンと説明してくれたらわかるのに。と思っていませんか?
たとえ、子どもが、思うこと、やること、考えていることをどんなにうまく伝えてたとしても、
自分と子どもは別々の人間なので、相手の思ったこと、感じたことを、
本当に、そのまま、100%で受け取ることはできません。
わかって欲しい、と伝える側から考えてみましょう。
「説明して、理解してもらいたい。」と始めから思っているわけではないでしょうね。
泣くことしかできない赤ちゃんは、生まれてすぐから、泣いて、伝えようとします。
「おなかがすいたよ」「寒いよ」「怖いよ」「不安だよ」「眠いよ」「気持ち悪いよ」
まずは、自分を見てよ、そして、わかってよ、って泣いているんです。
それを、お母さんは、察知しようとします。
「○○かな?」「□□かもしれないな?」
赤ちゃんの様子を見て、泣き声を聞いて、
相手が感じていることや気持ちを受け取ろうとしているのです。
この、『相手の感じていることや気持ちを受け取ろうとする』ことをしてもらえれば、
伝える側は、受け止めてもらえた、わかってもらえた、と感じるものです。
私は、子どもたちが、具合が悪いことが苦手でした。
足をぶつけて「痛い~」って泣いていても、
「今のは、そんなに痛くないんじゃない?」と相手にしないことも。
特に、子どもが小さくて、まだうまく言葉で伝えることができない頃には、本当に苦手でした。
どこが?どんな風に?どのくらい?
痛い?かゆい?きつい?どうして泣いてるの?
わかりたいのに、わからないから、オロオロしたり、イライラしたり。
私自身が、痛みなどの感覚を感じるのが鈍いというか、我慢強ったのです。
だから、相手の痛みなども、察することが苦手で、鈍いのでした。
そして、どういう風に痛いのか、具合が悪いのかをわかりたいとは思ったけど、
泣いている子どもに寄り添いたいとか、「そうか、痛いんだね」と受け止めたいという思いは
なかったのです。
子どもがわかって欲しいもの
子どもが、わかって欲しいと思っているのは、
自分の気持ちや感覚、自分の存在、そういう、不確かなものです。
不確かだからこそ、相手に一緒に感じて、受け止めてもらって、
自分の気持ちや存在が、確かな安定したものとして身についていき
安心を感じます。
お母さんが優しくさすりながら言う「痛いの痛いの飛んでいけー!」に
こどもが安心するのは、そういうことです。
こけて、「わーん」って泣いて(表現して)、「痛いんだね」って受け止めてもらえば
もう、それでいいんです。
そうすれば、ケロッとして、また、遊びだすことは、よくあることですね。
わかることは、頭で理解することではなく、
相手がその時感じていることを、一緒に受け止めてあげることなのです。
共感する
これを、【共感】と呼びます。
相手が感じていることを、「あなたは○○と感じているのね」と受け止めることです。
(○○を同じように感じることとは違います。それでは自分と相手が無境界に一心同体となってしまっています)
共感することが苦手な人ほど、頭で理解しようとします。
そして、共感することが苦手な人は、幼い頃に共感してもらう経験が乏しかったのではないでしょうか?
自分自身が、共感してもらえた、わかってもらえたという安心の感覚を知らないのです。
(私には、共感的な親子の関係がとても少なかったです)
親として、子どものことがわかりたいと思うのは当然でしょう。
だけど、『自分はわかってもらった。よかった。安心した。』という経験が乏しく、
その安心の感覚を知らないと、
頭で理解することがわかることだと、信じてしまうのです。
誰もが、自分を認めてほしい。わかって欲しい。受け入れて欲しい。という承認欲求を持っています。
その欲求が満たされることで、自分の存在を安心して感じることができるようになります。
・痛い、怖い、と泣いたら、「泣くな!」と怒られた
・うれしい、楽しい、とはしゃいだら、「うるさい!」と止められた
・しっかり向き合って話を聞いてもらえなかった
・親はいつも忙しそうで、かまってもらえなかった
・親は大変そうで、かわいそうだったので、自分のことはガマンしていた
・求めていないときに、構われた
・一方的な指示や注意ばかりが多かった
このような親子関係だった場合、親子の共感的な気持ちのやりとりは少ないということになります。
これでは、誰もが持って当然の承認の欲求を満たすことができず、
『自分自身や、自分の感覚や感情は、誰にも受け止めてもらえるはずがない』と
悲しく絶望的な思い込みを持ってしまいます。
この絶望的な悲しさや怖さを感じることは、誰だって避けたいものです。
すると、この絶望的な悲しさや怖さを感じるのを避けるために、
自分で、自分の感覚や感情を感じることをやめたり、
誰かにわかってもらうことをあきらめるという選択を無意識のうちに取ってしまいます。
「私の気持ちはどうせわかってもらえない。そんなの悲しい。
だったら、気持ちを感じることをやめてしまおう!」ということ。
そうやって、感じることを鈍くした分を、考えることで補うことを身に付けます。
感情の起伏が少なく、いつも、頭の中でいろいろなことを考えているような人は、
自分の感覚や感情を感じることを意識してみるといいかもしれません。
わかってあげたいのに、わからない!と悩んだり、イライラしてしまうなら、
理解することは、一旦、置いて
「この子は、今、何を感じているのかな?」と感じてみてくださいね。
そして、自分にも、「私は、今、何を感じている?」と意識を向けてみて。
感じることをあきらめてしまったまま、これからも生きていきますか?
では、また~。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
個人心理セラピーセッション
心理カウンセリング
予約可能日
【5月】
10日(木)10:00~、13:00~
11日(金)10:00~、13:00~
14日(月)10:00~、13:00~
15日(火)10:00~、13:00~
18日(金)10:00~、13:00~
29日(火)10:00~、13:00~
31日(木)10:00~、13:00~
※その他の日時のご希望にも添える場合もありますので、お問い合わせください。
【このような方に】
・環境の変化についていけない
・人間関係につかれている
・何だかやる気が出ない
・子育てにイライラしてしまう
・夫婦関係に悩んでいる など…
♥お申し込み・お問い合わせは→ こちら
♥詳しい内容や注意事項は、メニューをご覧ください。
お申し込み、お待ちしています!