こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
「新しい生活様式」「with コロナ」という言葉が聞かれていますね。
北九州市では、第2波に対応している最中で、この言葉の意味や自分ができることを考えて実行する日々です。
みなさんも、感染予防や自己体調管理を続けてくださいね。
友人や仕事の人間関係、恋人、家族や子どもとの関わりでも
「人と関わることが苦痛」という悩みを持つ人は多くいます。
そして、この悩みを解決できずに悩み続ける人も多くいます。
人間関係の悩みは、体調不良やうつ症状の原因となることも多くありますよね。
自粛生活期間があったので
一旦、人と関わることの悩みから解放されていたのに、元の生活に戻ると思うと憂鬱という人もいれば
家族との密接な時間に、人と関わることの悩みがあふれ出した人もいることでしょう。
さて、人との関わりが苦痛で悩んでいるというあなたは、
『相手から好かれている、受け入れられてる、否定されないと確信が持てれば、
その人と関わってもいいな。
そうなら、もっと仲良くしたい、近づきたいな。
本当は、一人でいるのはさみしいな』と
思っていませんか?
そうならば、あなたは、
人と関わることが苦痛ではあるけど、心の奥では、人と関わりたいと思っているタイプです。
このタイプの人は、本心では人との関わりを求めているのですが、それよりも傷つく恐怖や苦痛を避けるために、人と関わらず距離を取ることを選びます。
そして、それが続いたり、大きなショックな出来事があると、引きこもりになりやすいタイプの一つだと言えます。
苦痛ながらも人と距離を取ることで、一見、冷静に対処しているように見えるこのタイプの人が、抱える問題は何でしょう?
そして、本当の解決とは、何でしょうか?
どうすれば、もっと楽に人と関われるようになるのでしょうか?
今回は、人間関係に絞って、詳しく書いてみました。
人と関わることは苦痛ばかり
✓人の目が気になる
✓失敗が怖い
✓恥をかくことが怖い
✓人に頼ることが苦手
✓感情表現が乏しい
✓我慢強い
✓目立つことが嫌だ
✓無視されることが怖い
✓「無理」「無駄」「どうせ~」「面倒臭い」が口癖、思考癖
これらに当てはまる人は、見た目は平静であっても、自分に対する自信や信頼が小さくて、内心、人から拒絶や否定をされて傷つけられることを、とても怖れている人です。
このような人にとって、人と関わり親密になることは、気を配ったり、頑張ったり、我慢することだらけになるので、楽しいより、傷つく怖れと苦痛ばかりと感じてしまい、人と距離を取ることを選びます。
人に愛されたい・人と関わりたいと人を求めながらも、低い自己評価を持つ上に、素直に気持ちを表現することもできず、人を信頼して関係を築くことが苦手というジレンマを抱えやすいのです。
※このような人との関わりにジレンマを抱えやすいタイプは、回避性パーソナリティと呼ばれます。
回避性パーソナリティのベースにある典型的な愛着スタイルは怖れ・回避型です。
「回避」という言葉が使われていますが、回避型愛着スタイルとは異なります。
ややこしく、思い違いが起こりやすいかと思い、今回は言葉を使うことを控えています。
このような特徴があるので、このタイプの人が人間関係で悩みが大きくなりやすいのは、親密さや協力や責任や持続性や情緒に関する場面です。
例えば、仕事でみんなと協力して何かを成し遂げることが苦手、人を頼ったり甘えることが苦手、好意を抱いた人と親密な関係になれなかったり持続的に良い関係を続けられない、結婚に踏み切れない、子育てに困難や苦痛を感じる、など。
普段、本人でさえ、平静で悩んでいないように思えても、それは自分の気持ちや感覚にも距離を取っている上に我慢強い性質のせいであって、人と関わることや、希薄な関係しか築けないことが、本当は苦痛だったり悩みになっていることもありますので、自分自身に問うてくださいね。
面倒くさがったり、時が解決してくれることを期待して、悩みを放置しがちでもありますが、問題と感じたときが解決するチャンスです!
この悩み、解決できますよ。
本当の解決とは?
人と関わらざるを得ない場面や人と関わりたいと思ったときに苦痛が大きくなり、悩みと感じられるので
どうしたら人と関わらずにいられるか?を考えたり
苦痛を感じなくなる方法を探したりします。
ですが、これは、このタイプの人にとって、本当の解決につながらないので、注意が必要です!
人と関わらずにいようとしても、引きこもったとしても、
本当に一人きりで生活を続けることは、ほとんど不可能です。
不可能なことをやろうとすると、かなり無理をすることになります。
そして、本心では、安全なら人と関わりたいと思っているので、
人と関わらないことで苦痛から解放されたとしても
スッキリした、安心した、楽になったと感じるのは一時だけで、
一人でいることが不安になります。
あの人のせいだと人を責めたり、自分ってダメだなあと自分を責めたりして、
不安・モヤモヤ・イライラが湧いてきます。
無理したり、不安やイライラがあっては、結局、悩みが解決したとは感じられないままで、
『やっぱり、人と関わりを持つことは嫌なことだ』という思いを強め、
もっと、人との関わりを避けるようになってしまうのです。
では、本当の解決とは、どうなることでしょうか?
苦痛や傷つくことを避けるための表面的に解決したように見えるものではなく、
あなたが本当に人との関わりに望むものです。
自分は、どんな風に人と関わりたいか?
自分は、誰と、どんな関係を築きたいか?
考えてみてくださいね。
今すぐには、答えが出ないかもしれませんが、
これから、自分はどうなりたいのか?を考えることは
悩みを解決するには、とても大切なことになりますよ。
さて、あなたが目指すその解決に向けて、必要なことは何でしょう?
解決のために必要なこと
本当の解決を求めるならば、悩みの根本問題を解決することが大切です。
この場合は、自分に自信や信頼がないこと、人との関わりが怖いことになります。
これ程、自分を低く評価したり否定し、人と関わり傷つくことを怖れるようになったのには、
幼少期に親と関わる中でのトラウマ体験や、不安定な愛着形成となる養育、
いじめを受けたなどの体験など、
否定され傷ついた体験があったからです。
いじめを受けたなどの体験など、理不尽で辛くショックな出来事は、当然トラウマとなりやすいです。
また、幼少期の親の関わりが、求めても応えてもらえない、否定的な言動、自分の意思ではなく我慢するしかない、頑張るしかない、逃げられないなどの、
耐えられないほどではなくても、かなり嫌な体験が、長期間続くことも、本人が思う以上にトラウマ(心の傷)となります。
そして、自分の主体性を奪われ、親に認めてもらえない褒めてもらえないことは、子どもにとってかなり辛いことなので、自分の気持ちや感覚をダイレクトに感じることも避けるようになり、自分はダメな存在だと自己認識を持ちやすくなります。
つまり
これ以上人から傷つけられたら自分の存在が危うくなるくらい心もとない自己認識や、
求めたら応えてもらえるという人との心地良い安心の体験が乏しいことが、
根本の問題となっています。
だから、本当の解決のために必要なことは、この心理的な根本問題を丁寧にしっかりと扱っていくことです。
そして、実際に人と関わっていくことが、何よりも大切なのです。
最初は、少数の人と、少しずつで、大丈夫です!
安心して、人を頼り、関わる経験を重ねていきましょう。
人との関わりで傷ついた心理的問題は、トラウマケアや愛着の再形成などを扱うことができる専門的な人を頼ることが安全です。
ぜひ、心理セラピーも、ご利用くださいね。
しっかりとサポートしていきます。
自分自身や自分の意思や気持ちを大切にして、人と関わっても大丈夫という安心感を持つことで
人との関わりが、今よりぐっと楽に出来るようになりますよ。
では、また~。