こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

各地への緊急事態宣言が発出されて2週間が過ぎましたね。

私は、感染予防などには努めていますが、
外出など、思い立って気楽に即行動とできない不自由さを感じています。
同じような人も多いのではないかと思いますが、どうですか?

さて、今日のテーマは毒親です。

自分は毒親育ちだから、、、、
毒親になってしまうんじゃないかと不安。
こんなに生きづらい。
いつも怒りが収まらない。

こんな風に、自分の現在や未来を「毒親育ち」だから、、、と解釈や意味づけしている人を多く見受けます。

それは、不安、無気力、怒り、恨みなど
ネガティブな感情のループにはまっている状態で、
とても苦しく、辛いものですよね。

どうして苦しいループにはまってしまうのか?
このループを抜け出したいと思ったとき、どうしたらよいのか?
毒親育ちは毒親になるのか?

について、お話ししますよ。

毒の影響を見極める

最初に言っておきますが、
毒親育ちだから、毒親になる、ということが必ずではありません。
ただ、そうならないためには、「毒親育ち」から抜け出す必要があります。

順番に話していきますね。

 

幼い子どもにとって、親は頼りたい、愛して欲しい、影響力絶大な存在です。

そのため、親のルール、価値観、機嫌、関わり方など、
納得したことや無条件に受け入れたことはもちろんですが、
理不尽で受け入れがたいと思って反発したとしても、
「親」が自分の生きるための指針となります。

子どもが、親を毒親と呼ぶには
親が、子どもの安全、安心、自由、自尊心、個性などを脅かしたり抑圧して
子どもは「自分」で生きることを許されなかった、と感じて傷を負った経験(トラウマ体験)があるからです。

この経験を繰り返した結果、毒を受けた影響として表出していきます。

毒の影響とは、大きく捉えると次の3つです。
●傷が残ったままで、怒りや不安などに囚われやすいこと
●自分の人生を自分で生きられなくなっていること

●親の自分との関わり方を、他人との関わり方として学んだこと
(つまり、親のルール、価値観、機嫌、関わり方が、自分が生きる指針となる)

 

これらが合わさって、
自分もこの先子どもを持ったら、親のような毒親になってしまうんじゃないか?という不安になってのです。

ネガティブな苦しいループにはまるわけ

理不尽、納得いかない、我慢することを経験しているのだから
親への怒りや恨みが沸き起きることは当然でしょう。

また
親を恨むなんてとんでもない

育ててもらった恩を忘れるなんてひどい
親だって、大変だったんだから、、、
いつまでも恨んでてもしょうが無いよ
そんな外野からの声が、毒によって傷ついた心を更に苦しめる場合もありますね。

親の都合、問題があったとしても
子どもが自分にとって毒と感じ取れば、それは毒なのです。
「ちゃんと育ててもらったから」などと打ち消さなくてもいいのです。

 

けれど、

・「毒親育ち」という冠を付けることで自分を認識する
・「毒親育ち」を過剰に排除しようとする
・親への怒りや恨みを持ち続ける

これらは、いつも「親」へ意識が向いている状態です。

無意識にですが、、、
自分の人生を自分で生きられなくなっているから

親を意識し、怒りや不安で苦しくても、
自分で「毒親育ち」「親」にこだわり続け、留まり続けることを選んでいる、とも言えるのです。

 

だから、
自分の怒りや苦しさがループし、人生がストップしている(自分がストップさせている)のです。

これって、とっても苦しいことですよね。

自分でこの状態を無意識に選んでいるということは、
逆に言えば、
「毒親育ち」や「親」にこだわり、縛られている意識を
自分で意識的に「自分」に向けることで、自分の人生は動き出し、進み出せるのです!

それが、自分と向き合うということになります。

「毒親育ち」の縛りを抜け出すためにやるべきこと

●傷が残ったままで、怒りや不安などに囚われやすいこと
●自分の人生を自分で生きられなくなっていること

●親の関わり方を人との関わり方として学んだこと
(親のルール、価値観、機嫌、関わり方が生きる指針)

この影響は、具体的には、子どもは親によって次のような問題を受けていることから来てます。

◎不安定な愛着形成
◎心理的な傷(トラウマ)
◎身体的な傷(脳のダメージ、免疫系への影響など)
◎植え付けられた自己否定感、無価値感、罪悪感、無力感、恥の感情、屈辱感
◎感情や感覚の消失や減少
◎親子の役割逆転、親子共依存、など

これらが、単独ではなく複数絡み合っています。

 

「毒親育ち」の縛りを抜け出すためには
これらの絡み合った自分の問題としっかり丁寧に向き合うことが必要です。

※注意※
ほとんどの場合、深い心の傷(トラウマ)を負っているので、
自分で行うことに

恐怖を感じたり、難しいと感じたら、無理はしないようにしましょう。
心理セラピストなど、トラウマを扱う信頼できる専門家を頼ってくださいね。

関連記事
「トラウマをケアできる心理セラピー」もご覧くださいね。

 

心理セラピーで、自分の問題と向き合い、傷を癒したり、解決していくと、
自分自身や人との関わり方が、安心・安定へと向います。

すると、いつも感じていた怒りや、
「毒親になるのでは?」という不安が、自然と薄くなっていきますよ。

親の言動、イメージ、ルールなどで傷ついた人が、それらを繰り返し思い出すことは
その度に、自分で過去の親に自分を傷付けさせることにもなります。

できるだけ早く、「毒親育ち」という縛りが解ける方に進み出すことをおすすめします。

あなたは、これからの自分を思うとどんなイメージがわきますか?

 

では、また~。