こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、お悩み解決・自分の人生を取り戻すお手伝いをしています。

2021年、あと少しになりましたね。
早いものです。

※12月の予約は満席となりましたので、2022年1月の予約可能日のお知らせをお待ちください。

今日は、『親への復讐を遂げたい』をテーマにお話ししますね。

・親を恨んでいる
・親に復讐したい
この思いを抱えて、でも苦しくて、相談に来るクライアントさんは多いものです。

あなたはどうですか?

他人に言っても
「親も大変だったんだから、、、」
「親をうらむものじゃない!、、、」などと言われて

親に思いをぶつけてみても
「あの時は精一杯だった」
「昔のことをネチネチと、、、」だったり
「育ててもらったくせに何を言っているんだ!」 とキレられて

更に傷ついたり、怒りを増幅させることもあるでしょう。

また、まれに、「ごめんね」と謝る親も見受けられはしますが

スッキリするのは一瞬だけ
やっぱり怒りや恨みが出てきて、何度も繰り返す、、、という人が多いようです。

 

親を恨む理由や原因は人それぞれですが、
共通する心理には
子どもの自分が親に、
傷つけられた、イヤな思い、怖い思いをさせられた、

自分をわかって欲しかったのに、、、

自分の気持ちをわかってもらえなかった

悲しみ、さみしさ、怒り、恐怖、そして絶望の感覚があるものです。

それらが
成長した今の苦しさや生きづらさにつながっている。
どれだけいやだったか、つらかったか、あなたのせいでーーー!!

親にわからせたい!
親に謝って欲しい!
親に復讐したい! という思いになるのですね。

 

意識的にやっている場合も、無意識にやっている場合もあって
様々な方法で親に復讐している人がいます。

それを踏まえて

今日は、親への復讐として「ダメな自分でいる」「できない自分でいる」パターンについてお話しします。

「いい子」「できる子」を強いられた子

親への復讐として「ダメな自分でいる」「できない自分でいる」パターンとは

・何事も途中で辞めてしまう
・何かが上手くいっては破壊し、手放してしまう
・やりたいことがわからなくて無気力
・自立しない
・ひきこもり など

「ダメな自分」でいることで
自分が思うように、上手く進まない人生を送っている
パターンです。

 

幼い頃
親の価値感、機嫌、期待に応えるように
「いい子」「できる子」であることを強いられた経験がある人に多く見られます。

これは、自分の気持ちや欲求を否定されたり、無視されることを繰り返される経験です。
当然、とても傷つきます。

 

◎「いい子」「できる子」を強いられた
◎ちっとも自分をわかってもらえなかった
◎そのままの自分を認めてもらえなかった

だから

親の思い通りにはならない(反対になってやる)!
親に後悔させてやる!など

あなたは、「ダメな自分」を見せつけて復讐する!ということをやっていませんか?

ダメなあなたを見せつけて
親を
怒らせたい
ガッカリさせたい
アタフタさせたい
考えを改めさせたい
謝らせたい と思っていませんか?

そして

親への復讐を果たしたら
自分はスッキリする
自分の傷は癒える
自分は幸せになれる
自分の人生を歩み出せる と思っていませんか?

 

だけど、多くの場合
スッキリとはせず、、、
傷は癒えず、、、、
幸せでもない、、、
自分の人生は止まったまま、、、

親への怒り・恨みだけが、繰り返し燃え上がる。

だから、苦しい、ツラいのですよね。

 

どうしたら、この苦しさ、辛さを終わらせることができるのでしょう?

自立してない親と子の共依存関係

さて、まず、「いい子」「できる子」を強いる親と強いられた子どもの関係について見ていきましょう。

このような親は、子どもを、自分の思う通りにコントロールすることで
自分の劣等感、無価値感、低い自己重要感、罪悪感、見捨てられ不安などイヤな感覚を感じないで
安心、安全、満足を得ようとしています。

つまり、親は、子どもをコントロール(支配)しながら、
子どもに機嫌をとってもらい、子どもとのつながりを保っている(依存している)のです。

この状態は、自立している状態とは言えず

子どもとのつながりが切れることをとても怖れていると言えます。

 

そして、
子どもは、養育者無しに生きてはいけません。

このような親に育てられた子どもは、
親の価値感や期待を押しつけられながら
自分の行動で、親の機嫌が変わることを肌で感じています。

つまり、子どもは、自ら望んでか、無理矢理仕方なくか、に関わらず、
親の支配を受け入れながら、親を頼りながら(依存)
自分が親の機嫌を動かし(支配)、親とのつながりを保つという生き残り戦術をとります。
(親への復讐を!という子どもは、無理矢理強いられたと感じていますよね)

 

親と子が、支配と依存の関係で結びついた親子共依存関係です。

共依存関係は、無意識にでき上がり、
親には親のメリットが、子どもには子どものメリットがたくさんあるので、
この関係を終わらせられないまま続いていくことが多いのです。

 

親への復讐を果たすことにこだわり、

親への復讐を果たさなければ、、、
自分の気持ちが収まらない!
自分の幸せはない!
自分の人生は歩み始められない!と

自分の気持ち、幸せ、人生に、『親』を条件付けしている思い込み、

復讐心を持ち続けることで、親とつながっている

その感覚こそ

今も親子の共依存関係が続いていることの証ではないでしょうか。

親への復讐にこだわり続けることは
親にわかって欲しい希望を持ち続けることです。

親とつながりを持ち続けることを選んでいるのは、あなた自身ではないですか?

それが、あなたが自分の人生を止めてまで、本当に望むことでしょうか?

自分の幸せ、自分の人生を生きる

あなたの気持ち、幸せ、人生は

親とは何の関係もなく、

何の条件もなく

あなたが望むように手に入れていいものなのです。

たくさん悲しみや恐怖に傷つき、絶望感を味わってきたことでしょう。

その傷つきを癒し、自分の未完了の感情を丁寧に扱って解放しながら
安心の感覚を自分の中に育てていきましょう。

次第に、自分が本当に望む幸せや、自分の人生に
素直に向かっていけるようになりますよ。

 

あなたは、どんな風に生きていきたいですか?

 

では、また~。