こんにちは。
福岡・北九州のリトリーブサイコセラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。

公園では、ソメイヨシノより一足早くヨウコウサクラが開花しています。
ソメイヨシノよりピンクが濃くてキレイです。
ソメイヨシノの開花宣言ももうすぐみたいですね。

先日福岡で、5歳の子が餓死するというニュースが、目に入りました。
母親が、ママ友といわれる人物の言いなりになって、質素な生活を勧められ、生活費を搾取されていた結果、男児の餓死となったと報じられました。

※私は、ママ友と表現されることに嫌悪感を感じずにはいられませんが…

このような事件が起こる度に、どうして起こってしまったのだろう?
子どもを守ることは出来なかったのか?と思ってしまいます。

 

逮捕後、母親は『騙された』と言ってましたが、
おそらく、このニュースを見た多くの人が、「どうしてそこまでママ友の言うことを信じたのか?聞き入れて従ったのか?」と思いましたよね?

詳細はわからないまでも、ここには、支配と依存の関係が見て取れます。

 

依存体質の人の危険なところは、一旦支配する人を受け入れると、このように依存して
◎依存対象を全てにおいて優先する
◎自分自身も、自分が大切にするべきものや人も大切に出来なくなる
◎日常生活が破綻してしまう
◎自分の人生を生きられない

物質・行為・人物など依存対象は違っても、依存傾向の人には、概ね同じことが起こります。

今日は、特に人物への依存傾向にある人が、依存体質から抜けて、解決するにはどうしたらいいのかについて、お話しします。

依存して得ているものがある

依存体質の人は、自己評価や自尊心が低く、傷つきやすく、不安やストレスに過剰反応を示す特徴があります。
また、さみしさ、孤独感に耐えがたい恐怖を感じます。

だから、
・自分をわかってくれる
・自分を安心させてくれる
・自分のことを思ってくれる
・頼りがいがある
・頼ってくれる(相手の役に立てる)
などを最初のきっかけに、
大勢の中から自分を支配してくれる人を選びます。

自分を導いてくれる人だ!
自分を思ってくれる人だ!
自分の価値を認めてくれる人だ!

という喜びや安心や安全という快楽を得ることが始まりです。

※不安や不快や恐怖を避けて、安心や安全など快を欲しがるのは人の本質です

あるときの優しさや愛情(と感じるもの)を過大評価して、安心を増幅させます。

そして、自分が愛されない、必要とされない、見捨てられる、という不安や恐怖にひどく怯えます。

不安・恐怖を避けて快楽を得るため=生きるためには、相手を優先させることが、自分には必要だと認識します。

それは、自分の脳を止めることで、自分を捨てるようなものです。

感情、感覚を感じること、思考、行動など、『自分』を止めて、相手を支え、支配を受け入れます。

そうして、支配を受け入れれば生きていける安心の快楽と、相手の役に立つかけがえのないポジションを得て自分の存在価値を感じ孤独を感じなくてわけです。

支配する人が得ているもの

一応、逆の支配する側の人を説明すると、、、

支配欲があり、支配することで自分の有能感や存在価値を感じて安心を得ます。
自分を認めてくれる人が、自分から離れていくことを怖れる(見捨てられ不安)ので
・暴力などで脅す
・優しさや愛情を見せる
・あなたのために~という恩を売り罪悪感を持たせる
・自分がいなければ生きていけないと思い込ませる などで、
相手が離れていかないようにします。

支配することで、自分優位な立場を確認でき、承認欲求を満たし、有能感や存在価値を感じることが出来ます。
また、孤独を感じなくていいという安心も得ています。

つまり

支配と依存は、お互いがお互いを必要とし合いガッチリとはまる共依存関係です。

DVや〇〇ハラスメントをするパートナーの言うことを聞き、相手から逃げない、離れないとなるのは、そういう理由からです。

今回の事件にも当てはまりますね。

 

けれども

支配と依存関係には
●自分の心身、経済、時間、そして命までも、相手に差し出してしまうこと

●自分が守るべき人を守れないこと が続きます。

本当にこのままでいいのでしょうか?

依存体質を抜けるために必要なこと

先程書いたとおり、
依存体質の人は、自己評価や自尊心が低く、傷つきやすく、不安やストレスに過剰反応や、見捨てられ不安が強い特徴があります。

それは、幼い頃の親子の関わりで傷ついた愛着、トラウマ、自己肯定感の低さなどが関係しています。
・頼りたいときに頼れなかった
・求めた安心が得られなかった
・直接的または間接的に繰り返し傷つけられた など

だから、傷を癒し、自己肯定感を得ていくことが必要です。

すると、自然に、

◎不安やストレスに過剰反応しなくなる
◎自分の脳で考え、選択できるようになる
◎自分自身を大切にできる
◎自分が大切にしたいものや人を大切に出来る
そういう、自分の人生を自分で生きる力が育つので、
安心安全を得るために、人に依存しなくても良くなっていきます。

まとめ

依存体質を抜けるには、自分の人生を自分で安心して生きる力が必要です。

そのために、
愛着や心の傷を癒し、
自分の中に安心感や肯定感を育てていくことです。

 

時間がかかることもありますが、これからの自分の人生を考えると、自分で自由に楽に生きられることは、とても大切なことだと思いませんか?

 

このままを続けたくない!
でもどうしたらいいの?
と思った方は、ぜひ心理セラピーをご利用くださいね。

 

※関連記事もご覧ください
→ 【心理】尽くしてもうまくいかない関係を繰り返してしまうのはどうして?

 

では、また~。