悩の渦中にいるときというのは、不安や焦り、イライラ、落ち込みなど
嫌な感覚ですね。

早く解決したい、楽になりたいと思うものですね。

けれど
解決したいと言いながら、解決せずに
いつも「悩んでいる」「困っている」
「大変だ」「不幸だ」と言っている人もいます。

 

友人と話していたら、こんな話を聞かせてくれました

「Aさんに、困り事というほどでも無いけど
ちょっと大変なことがあったからそれを話してたら

『そのくらい大したことないよ!
私なんて~~なんだよ。すごく大変なんだから!』

私の話はそっちのけで、Aさんの不幸自慢が始まった」

 

Aさんは、いつもそうやって人の悩みや
大変だという話に上から重ねて
自分の不幸や大変さをアピールするのだそう。

いわゆる
「不幸自慢」「自己憐憫」「不幸のヒロイン」です。

 

あなたの周りにもいませんか?

 

いつも何か悩みや辛いことを抱えていて
他者の悩みや辛さには共感することなく、無関心で
自分の辛さや不幸をことさら強調し『自慢』する人。

今日は、不幸自慢と不幸自慢する人への対処法について書いてみますね。

不幸自慢の目的とは?

このような自己憐憫で不幸自慢する人の目的は

周りからの同情、関心を集めることです。

 

けれど、その結果は、、、
知り合って間もない人や、一部の人の同情は
もらえるかもしれませんが

ある程度付き合っている人の場合、「またか、、、」と思われ
こちらの話は否定され、無視されたと感じて
目的達成どころか、嫌がられ、避けられることが多いものです。

 

不幸自慢する人は
「誰も分かってくれない」「みんなひどい!」となって
孤独感や不安、そして「やっぱり自分は不幸だ」の思いを強めます。

 

不幸自慢をしていても、悩みや不幸からは抜け出せません。

周りの人との関係もうまく行かず
それもまた悩みの種となってしまいます。

ズブズブと悩みの沼の深みにはまってしまいます。

 

どうしたら、いつも悩みや不幸がある状態を抜けられたり
それを自慢することを止めることが出来るでしょう?

不幸自慢する人の特徴

悩みや不幸を自慢する人は
不幸な自分に酔い、他人の気持ちに鈍感で
不幸で注目を集めようとします

 

けれど
不安や悩み、不幸がある辛い心情であることは
本人には事実で、困っている人なのです。

 

悩みや不幸を自慢する人は、どんなひとでしょう?

●トラウマや傷つき体験がある

●承認欲求が強い

●自己否定が強い

●「かわいそうな人」と見られたことがある

●ナルシシストな面がある

●他人への共感がない

 

 

不幸自慢する人の心理的な土台には
ありのままの自分では、愛されない、否定や拒絶された、
ムシされたなどという
トラウマを負い、愛着が深く傷ついた経験を繰り返し
いつも、不安があった過去があります。

ひどく弱ったときだけは見てもらえたり
世話をしてもらえたのです。

普段は、心の内側の傷付きをだれにも
適切にケアしてもらえないままなので
不安があることが、なじみの感覚になっていきます。

 

それが
無自覚に、いつも不安を探し出して、悲観的に捉えては
自分で解消できず不安・不幸の中に留まってしまうという
辛い状況につながっていきます。

 

「不幸自慢」を止めたい

不幸自慢する人は、ほとんどの場合
このように、深い傷つき(トラウマ)や
日常的な不安感を持っていて
愛着障害によって心理的に不安定な土台があります。

 

土台が不安定なままでは
自分自身や新しい変化を受け入れたり
行動していくことが難しいのです。
「解決したい」と言いながら解決しないことを
繰り返してしまう、ということです。

 

まずは、心に向き合ってトラウマを癒し
安心や安定の土台を築き直すことが必要です。

 

 

次の段階として
少しずつ次のような思考や行動を変える練習を
繰り返していくといいですね

◎「自分は不幸」の思い込みを止める
◎ネガティブを探すクセを止める
◎他の人の気持ちにも寄り添う
◎何が出来るかな?と考える練習をする

不幸自慢な人の対処法

不幸自慢する人の対処法は

◎共感はしても、同情や過剰な感情的な反応はしない

◎アドバイスはしない

◎否定はしない

◎適切な距離で関わる

聞いていて、過剰に「自分が助けてあげなくちゃ!」という
気持ちになる人、助ける行動をとる人は
巻き込まれて、自分が疲弊することにつながります。

「解決してあげよう」よかれと思ってしたことが
余計なお世話、何もわかってない!と不満をぶつけられる
ことにもなります。

なぜなら
「不幸自慢」をする人は、不幸でいたいからです。

 

このようなお世話癖がある人は
どうしたら助けてあげられるか?を考えるより
自分の心理的な問題を解決することが必要ですよ。

 

では、また。