先日、2回連続開催の第1回目の心理のワークショップを開催しました。

テーマは「他人が気になりすぎる」悩みについてです。
第2回(2月23日)現在参加者募集中です!)

【福岡・北九州】の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
人が怖い/人付き合いが苦手/親子問題/子育ての悩み/愛着障害/共依存など様々な人間関係の悩みを解決しています。

 

今日は、【心理のワークショップ】中でやったワークの1つを元に「愛着」について書いてみますね。

子どもが病気の時、親はどんな看病の仕方でしたか?

ワークの1つとして

「子どもの頃、怪我や病気をしたときに
親はどんな看病やお世話をしてくれましたか?
親の言動はどうでしたか?
そして、何を感じましたか?」

子どもの頃を思い出しながら書き出すというのをやりました。

私は、今までこれをいろいろに人に聞いています。

どうしてこのことを聞くのかというと

病気に対する親の反応、子どもへの対応(看病の仕方)には
親の愛着スタイルがわかりやすく現れるからです。
(そして、親の愛着スタイルは子どもの愛着形成に大きな影響を与えます)

※今回のテーマである「他人が気になりすぎること」を始めとして
生きづらさや悩みを抱えやすい人は
「不安定な愛着スタイル」である場合がとても多いです。
(愛着は親子の関わりで築かれる絆です。
愛着の築かれ方(スタイル)は

 ストレス耐性、人との関わり方、病気や恋愛の仕方など
 その人の生き方に様々に表れます)

 

子どもは親に守ってもらい安心したい

病気や怪我した時って、辛かったり、痛かったり、心細かったり
体も心も弱っていますよね。

そんなとき、子どもが親に求めるのは
自分の本当の気持ちや体調をわかってくれて
適切なお世話をしてくれて
できるだけ楽にしてくれること
そして、何よりも安心させてくれることです。

親自身が不安定な愛着だと、子どもに
・程よい応答や共感がない
・適切なお世話が出来ない
など 子どもに安心や心地よさをもたらさせません。

それどころか、弱っている子どもに怒ったり
放っておいたりして
子どもを傷つけることもあり得ます。

いろいろな話が聞けました

さて、参加のみなさんからもいろいろな話が聞けました。

ある人は
優しかったし、あれこれとお世話をしてくれたけれど
やって欲しいことというより
親がやりたいことを押しつけられている「過剰な/余計なお世話」だった。
自分は親を困らせないように、それを無理して受け入れている感じだった。

ある人は
面倒はみてくれてたけれど
「弱い」と言って怒られて、邪魔にされている感じだった。
さみしかった。弱い自分はダメなんだ、と思っていた。

ある人は
ちゃんとお世話してもらってたと思うけれど
大きくなってくると
母の「ちゃんとやってあげている私ってすごいでしょ」
という自己アピールを感じて気持ち悪かった。

 

 

ついでに私自身のことを書くと、、、

私の母は、とにかく共感性の薄い人で
両親は、夫婦で理容店を自宅兼店舗で営んでいたこともあり
母は、私が病気や怪我をすると
一応ちゃんとお世話はしてくれましたが、心配よりも
言葉にも態度にも煩わしさの方が出ていました。

私は、いつの間にか
病気や怪我するのは迷惑をかける悪いこと、と
罪悪感を覚え
ちょっとの病気や怪我は我慢して隠すようになっていましたね。

不安定な関わりが不安定な愛着へ

他にもいろいろなタイプがありますが

不安定な愛着スタイルの人に共通するのは、やはり
親が子どもに不安定な関わり方をしていた、ということです。

過剰なお世話も、お世話不足も
程よい応答や共感ではありません。

不安定な愛着スタイル親は子どもへの関わりが
◎親の都合や気持ちが優先
◎親自身の不安を埋めるため
◎親の承認欲求を満たすため などなので
子どもに不安を与えてしまいます。

それが繰り返されて
愛着の傷つきになっていきます。

この記事を読んで、自分を振り返り
もし、自分の不安や愛着の傷付きを感じたとしても
愛着を再形成することはできますので
不安に思ったり、自分を否定的に感じないでくださいね。

 

そして、今、子どもとの関わりに悩んでいるという方へ

子育ての悩み解決や子どもの健やかで幸福な成長には
親自身が、自分の愛着の傷付きを癒し
心の中に安心感を育てることが大切ですから
心理セラピーなどを頼り、自分の心と向き合ってみてくださいね。

 

では、また。