人と親しくなりたいのに
なぜか関係が深まると距離を取ってしまう

・いい関係になりそうになると、不安になる
・相手の言動に敏感になり、疑ってしまう
・自分から関係を終わらせてしまう
・親しくなってくると相手の欠点ばかり目について嫌になってしまう

セラピーの現場では、このような悩みを多く扱います。

あなたも、そんなパターンを繰り返していませんか?

Aさんの事例で
「親しくなるほど不安になる」心の仕組みについて書いてみますね。

愛着を感じてはいけない

女性Aさんは、親しい人ができないと悩んでいました。

『ママ友や職場で、どのグループにいても
ある程度までは親しくなるけれど
親しくなるにつれて、なぜか不安を感じて
だんだん居心地が悪くなり
結局、いつも離れることを繰り返してしまう。』
のだそうです。

本当は
親しくなりたい、安心できる関係がほしい
それなのに
近づくと怖くなる

Aさんは、最初
「周りの人が
もっと自分を受け入れてくれたらいいのに」
と周りを責める気持ちを持っていましたが

この悩みの背景には
実は
Aさん自身の心の奥にある
自分自身や人との関わり方への思い込み・信念が影響していたのです。

その中でも特に影響していたのは

頭では「人と親しくなりたい」と思いながらも
心の奥では「愛着を感じてはいけない」
と、人とつながることを恐れて、親しくなることを止める命令(禁止令)”を出していたことでした。

愛着とは

愛着とは
人と心がつながる感覚です。

人との関わりで
・信頼すること
・安心すること
・相手を大切に思うこと などです。

しかし
子どもの頃に

・信頼していた人に傷つけられた
・親の機嫌や行動が不安定で安心できなかった
・誰にも気持ちを受け止めてもらえなかった
・愛着対象の交代や消失があった

こうした体験があると

心の中に
次のような前提や思い込みが生まれます。

「人に近づくと傷つく」
「どうせ裏切られる」
「安心すると危険だ」
「自分は愛されない」
「自分は誰ともつながれない」

すると
子どもは、無意識に

愛着を感じてはいけない
 =深く関わってはいけない

と自分の行動を縛る指令(禁止令)を出して
それを人付き合いの仕方としてパターン化していきます。

自分で自分を縛ってしまう

このままでは

頭では、人と親しくなりたいと思っても
そのための行動を無意識に止めてしまうという逆のことが起き続けるジレンマを抱えます。

・人と深い信頼関係が築けない
・関係が続かない
・一緒にいてもどこか孤独
・本当の安心感を感じられない など

本当は得たいはずの
「つながり」や「安心」を
自分で遠ざけることになってしまうのです。

禁止令と心理的利得はセット

ここで大切なのは

このパターンは
自分を守るための働きでもある
ということです。

たとえば、

・人を信じなければ、裏切られずに済む
・親しくならなければ、失う不安を感じなくていい
・距離を保てば、傷つくリスクを減らせる
・安心しなければ、本当の自分を知られて失望される怖さを避けられる など

つまり

「人と深く関わってはいけない」
「愛着を感じてはいけない」
そうすることには
痛みや不安を避けられたり
安心を得られたり
と自分を守る【心理的利得(メリット)】があるのです。

このように
「自分を縛る指令」と「心理的利得」はセットとなっています。

「心理的利得」があることが
現在の悩みの解決を阻むことになります。

人と安心の関係を築くために

ここで必要なのは

このパターンを
無理にやめようとすることではありません。

無理して近づいてみて
もし、傷つくことが起こった場合
「やっぱり親しくならない方がいい」と思いを強め
さらに、人に近づくことが怖くなってしまいます。

まずは

「なぜ自分はこうしているのか」
その意味に気づくことです。

人と距離を取ってしまうのは
過去の傷付きや不安な経験から無意識に生まれた
“生き延びるための戦略”です。

だからこそ

その仕組みを理解し
傷付きを癒やしながら
少しずつ別の選択肢を持てるようになることが大切です。

そうは言っても
自分一人で、無意識の問題を解決するのは難しいものです。

ワークショップや、個人心理セラピーセッションなどで
少しずつ自分の心の内と向き合うことができます。

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では、また。