2歳になるころから始まりますね。
あらゆることに対する「イヤ!」「自分でやる!」の連続
いわゆる『魔の2歳児』『イヤイヤ期』です。
この頃、多くのお母さんが、イライラを募らせ、疲れていることでしょう。
2歳頃の子どもは、運動機能や言語力がグンと伸びる頃で、
自分でやりたい自発性や自立性が出てきます。
けれど、我慢することや先を予想するということは
まだうまくないので、「今、自分でやりたい!」という思いが
全面に現れてしまいます。
「今、自分でやりたい!」気持ちに寄り添うことができないと
お母さんは、イライラしてキレる、疲れることになり
子どもは、自己肯定感や積極性などたくさんのことを身に付けることが
できなくなります。
●この発達段階を知ること
●幼い自分の心のキズをいやすこと
この二つで、子どもの思いに寄り添いながら、
「ほめるところはほめる」「叱るところは叱る」で
魔の2歳児期をできるだけ楽に乗り切ることができるようになります。
イライラしてそんなことできない!
それは、あなたが子どもの頃から、
「自分がしたいようにしてはいけない」と
思わざるを得ない経験を重ねた恐怖や怒りを持っている
からかもしれません。
この思いは、「イヤ」を連発する子どもに
わがまま、自分勝手、それは許さないと感じて
イライラしてしまうのです。
持ち続けている恐怖や怒りを解放すると
自由にしたがる子どもを見てもイライラしないように
自然になっていきます。
魔の2歳児を知り、子どもの気持ちに寄り添いながら、
イライラを減らせる方法を詳しく書いてみました。
魔の2歳児とは
中学~高校生の思春期の反抗期は、自我の確立のための期間です。
→関連記事:中高生男子の反抗期とは?その対処法
魔の2歳児、イヤイヤ期とは、第1次反抗期とも言われ
自我の芽生えから発達の期間です。
自立の芽生えとも言えますね。
2歳頃の子どもは、内臓機能、脳機能、運動機能、言語機能も
ぐんぐん発達してきます。
お母さんと自分の二人の世界から、周りの人、友達と
かかわる世界が広がり、自分が思うようにできることも
増えます。
そして、自分でやってみたい!という意欲が出てきます。
けれど、自分でできるかどうか、
今やってもいいのか、などの判断力はまだありません。
我慢力もついていません。
自立の芽生えの時期は、
自分で自分をコントロールできる「自律」の芽生えの時期でもあります。
トイレトレーニング
自律がどういうことか、わかりやすいのは、
トイレで用を足すことです。
トイレで用をたすためには、
おしっこを貯めることができる膀胱が発達して、
トイレまで我慢して行き、出す、
一連のコントロール=自律が必要です。
それができるようになる頃だから、2歳ころで
トイレトレーニングを開始することが多いのです。
この時、お母さんができないことを怒るより、
できたことを褒める方が、子どもは早くトレーニングを
マスターするでしょう。
できたことを褒めるというと
トイレでできたら褒めると思っている人が多いのですが、
褒めるポイントはそれまでにいくつもあるはずです。
・おしっこを多く貯めることができるようになった
・オムツにでもおしっこが出たことがわかるようになった
・おしっこが出そうなことを態度や言葉で示すことができるようになった
などなど
トイレに行けるようになるまでにもほめるポイントはたくさんあります。
子どもは、お母さんにほめてもらうことが大好きです。
それを繰り返すことで、できると嬉しいことも
我慢したらいいことがあることも覚えていきます。
叱るとは
我慢することを覚える前に、「ダメ!」と怒られても
子どもは、理由を理解することができません。
また、親の都合で「ダメ!」と怒ることも同じです。
(忙しい、後片付けが大変、かかわりたくないなど)
子どもは、怒られた理由がわからず納得できないと、
混乱して、どうにか納得しようとします。
「自分のしたいことをすることはいけないことだ」
「お母さんを怒らせる自分はダメな子どもだ」
「お母さんが怒ると怖いから怒ることをしないようにしよう」
この体験では、自己肯定感や積極性が育たず、
自分を責めることや、
怒られないために人の顔色を見ることがクセになります。
叱ることは必要ですが、「叱る」とは、
親の都合や感情をぶつけて怒るのではなく
子どもがわかるように理由を伝えて、
短く、その行為がダメだということを伝えることです。
満足して次の段階へ
子どもは今の段階を十分味わい満足したら、
次の段階へスムースに進みます。
やりたい気持ちを大切にしてもらった、うれしさや
やってみたらできた、という満足や
できなかったら、次はどうしたらいいんだろうと考えること
これは、子どもが安定して成長していく過程に必要不可欠です。
周りの人(特にお母さん)の対応次第なのです。
発達の段階を知ることで、ずいぶんイライラせずに
子どもがやりたい思いに寄り添うことができるかもしれませんね。
しかし、何でもやりたがる子どもに過剰にイライラするのは、
自分が幼い頃から、何でも自由にできなかった経験が、
心の傷となって残っているからだと思われます。
自分の傷を癒す
あなたが、子どもの「自分でやる」「イヤイヤ」ということに
過剰にイライラして言いたくなるのはどんなことですか。
・どうせできないくせに
・忙しいからやめて
・私に面倒をかけないで
・そんなこと言うなら、もう知らないよ
・あっちに行って
あなた自身が「自分のしたいようにしてはいけない」と
強く思い込んでいる場合にこのように言いたくなります。
これは、あなたがあなたの親とのかかわりで持った
あなたの問題です。
自分の問題を解決しないで、子どもに問題を引き継がせようと
しているのです。
自分の問題を解決するとは、幼い自分と親との
かかわりを見つめ直すことから始まります。
自分では難しいかもしれませんが、
その時は、心理セラピーが、お役に立てます。
こんな経験があるのではないですか
○自分のしたいことをすると、怒られた、悲しまれた
「もう知らないよ」と脅された、見てもらえなかった
○失敗すると怒られた、笑われた
○親が大変そうだったので、言う通りにしていた
この経験の中で「自分のしたいことをしない」ことは
怒られない、嫌われない、怖いことがおきない、
見捨てられない、恥ずかしくない、居場所がなくならない
無力さを感じない、
というメリットがある戦略でした。
しかし、そこには、恐怖や悲しみ、孤独、怒り
不安、罪悪感、無価値感など
感じたくないほどツライ感情で傷付いた幼い自分がいます。
感じないままでいた感情は消えることなくとどまります。
自分でやる!という子どもを見ると、それらの感情に触れ
心の奥に思いがあふれてきそうになります。
だから、子どもを止めなければなりません。
「私が我慢しているんだから、あなたもそうしなさいよ!」
「自分の思い通りにしていいわけない!」
「どうしてわかってくれないの!」
イライラを繰り返さないために、幼い自分と
親のかかわりと向き合い、
その傷にかかわる恐怖を癒すことをおすすめします。
今まで何も言えずに閉じ込めていた自分の声を
聞いてあげることでもあります。
そうすると
あれこれイヤ!自分でやる!ばかりの子どもを見ても、
必要以上にイライラすることが減っていきて、
子どもの気持ちに寄り添うことが自然にできるようになります。
さらにできること
2歳の子どもは、運動能力が上がり、行動範囲も広がります。
ですが、「自分でやる!」と言ってもできないことは
まだまだ山のようにあります。
ここに居た、と思ったらあっち。
自分でできないと、癇癪を起し泣き叫ぶ…
お母さんの提案は、あっさり却下
イヤだと言ったら、絶対イヤ
追いかけては、できないことを手伝い、後片付け…
確かに、お母さんは精神的にも体力的にも大変です。
よくわかります。
だから、できることはもう…
もう、腹をくくることです。
この子にどこまでも付き合うぞ!って
腹をくくりましょう。
なんだよそれ!って思うかもしれませんが、
よし!この子をしっかりと見よう、この子にどこまでも付き合おう、と
腹をくくると、ほめる叱るポイントがぶれなくなるし、
待つことができるようにもなります。
親の都合を通すことが減るので、子どもの満足度が上がり
見てもらうことで、安心感も上がり
癇癪を起すことが減ったりするんですよね。
そして、大変さや手伝って欲しいことを
落ち着いて、正直に、素直に、
夫や家族、手伝って欲しい人に伝えましょう。
これ↑本当に大切です。
ワンオペ育児という言葉も聞かれますが、
手伝いや助けを求めることを我慢しないでください。
自分の気持ちを伝えることをあきらめることは
自分のためにも、子どもためにもなりません。
腹をくくるにも、手伝いを求めるにも、
実は心理的要素が大きいので、
心理セラピーで自分の心の傷を癒すことは
重要な助けになります。
自分の問題は自分で解決し、
子どもにイライラしてキレて、疲れるループを終わらせることが
あなたにもできますよ。
では、また~。
待鳥智美 心理セラピーセッション
7日広島枠は残席1です。
広島近郊の方、この機会をお見逃しなく!
広島
7日(日)11:00~予約済み、14:00~、16:30~予約済み
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9日(火) 10:00~、13:00~
12日(金) 10:00~、13:00~
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