福岡・北九州の心理セラピスト待鳥智美(まちどりともみ)です。
リトリーブサイコセラピーという心理療法で、絡み合った心の糸を解きほぐし、
本当に自分が望む問題解決へのお手伝いをしています。
温かかったり、寒かったり、雨、晴れとコロコロ変わる空模様です。
花粉症の方は、つらく、大変な時期がやってきましたね。
息子も鼻水ぐしゅぐしゅとなっています。
毒親というより毒となる親
『毒親』という言葉が、違和感なく聞かれるようになりましたね。
自分の人生を生きるために
自分らしくあるために
自分が無理をせずに生きるために
そのためには、『毒親』から逃れることが必要です。
しかし、なかなか逃れられないのが現状ではないですか?
『毒親』から、自分を守るために、逃れる方法を書いてみますね。
「自分の親は毒親だ」と思っている方もいるでしょうが、
そもそも、「自分の親は毒親ではない」「毒親って何?」と思っているかたもいると思います。
「毒親」というと、虐待するヒドイ親、過干渉の親、無関心な親などが思い浮かぶと思いますが、そうすると、「自分の親は違う」と思う方が多いのではないでしょうか。
そのような場合、「毒親」というよりも、自分にとって「『毒』となる部分を持った親」だったかどうかに着目するとわかりやすいかと思います。
次のようなことが思い当たる方は、「ヒドイ親」じゃなくても自分にとっては「『毒』となる部分を持った親」だった可能性があります。
その場合は、親との関係を冷静にしっかりと見直すことを考えた方がいいでしょう。
・親には感謝すべきだと思っている
・いつも親のことが気になる
・物事を決める基準が、親が気に入るかどうかである
・なぜか人間関係がうまくいかなかったり、トラブルに会う
・自分が思うように行動できない
・子育てにおいて、愛情や不安という面で悩みが付きまとう
・親とかかわることを避けている
・親と会った後は、ドッと疲れる
・何か起きると「私が悪かったかも?」と自分を責めるクセがある
・物事の判断基準が、善悪、正誤、白黒などの二極思考だったり、普通や常識というルールに沿うことである
子どもが自立するために
私は、子育ては、【親が子どもが自立するためにするもの】と信じているので、
物理的、経済的、心理的などに関わらず、自立できていなければ、本人にとって『毒』となる要素があった親なのだと思います。
自分が大人になって、生きづらいなと思うことがあって、それが親から受け継いだ『毒』であるなら、その毒を抜くことが必要ですし、抜くことはできます。
何をさておき、まず、気づかなければ何も始まりませんね。
最初に書いたような、自分の人生を自分の意志で生きていない生きづらさや、そもそも自分の意志がわからないといった問題を感じたときが、気づくときではないでしょうか。
この本は、「母がしんどい」の続編です。
とても面白く、しんどい母に悩む方の参考になると思います。
次に、何が親から引き継いだり受け取った毒なのかを知ることです。
幼い頃からの親とのかかわりの中で、自然に繰り返えされて引き継いだものなので、自分では気づかないことが多いと思いますがとても重要です。
親の関わり方ほんの一例です。
・親の言うことをきかせる
・親が望むいい子でいることを強要する
・あなたにはできないでしょうと決めつける
・無視する
・親の機嫌次第で怒鳴ったり、かわいがったりする
・泣くことをやめさせる
このようなかかわりから、引き継ぎ、受け取った『毒』とは…
・自分で考えることができない
・人との安心な距離感がわからない
・自分の感情がわからない
・自分に自信がない
・親から離れられない
・人と愛情でつながれない
それから、毒を分離します。
「これは、私のものではなく、親の毒なので、いりません」と決別することです。
しかし、毒を引き継がなければ、幼い自分は生きられなかった、愛してもらえなかったという生死や愛着に直結している場合が多い (つまり、「引き継げば、生きていられる」「受け取れば、愛してもらえる」というメリットがあったので、引き継ぎ、受け取ることを選んだということです。) ので、毒が心に付けた傷は深く、痛いものです。
それに伴う感情や感覚(恐怖、悲しみ、苦しみ、孤独、無力、無価値など)は丁寧に扱いながら、傷を癒していかなければいけません。
当然、分離には自分の中の葛藤や抵抗があります。
○恐怖、悲しみ、苦しみ、孤独、無力、無価値などを感じたくなかったから、引き継いだのに、今さら感じることが怖い
○「親は一生懸命だった」「親がかわいそうだった」「親が大変そうだった」、それなのに私が引き継がないなんてダメだよね
○人と比べたら、自分は大したことない
○自分にとっては普通のことだったのに、今さら…
毒を抜く
親から受け取ったり引き継いだりした、自分にとって要らないもの=毒を毒として認め、それを抜くだけの話です。
○「親が悪いんだ」「親のせいだ」と悪者にして責めたり恨んだり、
○「親に感謝できなくてごめんなさい」「親も大変だったのに助けられなくてごめんなさい」と罪悪感を感じたり、
○「親を見捨ててしまった」と自分を責めたり
○誰かと比べて大変じゃないから、と自分は毒を持ち続けることを選んだり
そんなことはしなくてもいいのです。
そう感じるなら、それこそが受け取った『毒』がもたらしている感情です。
親を許せず、責めたり、恨んだり、反抗する時期もあるでしょう。
自責の念や罪悪感に浸る時期もあるでしょう。
それもいいと思います。
だって、それが、本当の反抗期なのですから。
自立へ
親の『毒』が抜けて、そんな時期を通り過ぎ、「親は親、自分は自分なんだ」と自分を取り戻して自立したなら、
絶対的に大きな存在だったはずの親が、親にだって、嫌なところもダメなところもあるし、いいところもある、と等身大の親をみることができます。
親を許したくなったら許して、親から受け継いでよかったと思うもの、してくれてうれしかったこと、産み育ててくれたことに自然と感謝するようになると思いますよー。
リトリーブサイコセラピー
なんと!!
これを心理セラピーとしてやっているのが、リトリーブサイコセラピーの心理セラピーセッションなのです。
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『毒親』かどうかにかかわらず、自分の人生を生きていない感じがする、何だか生きづらい、子どもや親との関係に悩んでいるなどありましたら、お話しくださいね。
全力で、サポートいたします!
では、また~。
こころのまど 待鳥智美
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